勝手にハロプロ楽曲大賞'19 第1-10位 〜ごはんができたよ〜
遂にハロプロ楽曲大賞の投票期間が始まりました。Twitterは結構静かなので僕一人で盛り上がってるだけで今年は3人くらいしか投票しないのでは?と疑ってるのですが、そもそも非公式なんで一人しか参加していなくても大賞を決定することはできます。
それに自分で全曲ランキング出してみると例え他の人が全く違う順位をつけたとしても、まぁ俺は全曲聴いたしなって脳内マウントが取れますし、実際の結果がどうなろうともまぁいっかという謎の余裕がでてくるのでオススメです。もうあまり時間もありませんが、超絶暇なのでTiny TInyとAI・DOLは勿論、まこっチャンネルまで毎週欠かさず見てます!っていう人とかは是非やってみると良いと思います。
さて、ここまで11〜50位を発表し、残すところはトップテン。全202曲の中から選りすぐった珠玉の作品達です。こいつは要チェックやで!!
第10位 Dear My Friends/早見初美花 =ルパンイエロー (工藤遥)
昨年末に発売されたルパパトのキャラソンアルバムより、元モーニング娘。工藤遥が演じる、早見初美花/ルパンイエローのキャラクターソングです。名義が非常にややこしい。
僕はまーどぅーきっかけでハロヲタになった口にも関わらず、どぅーのキャラがあまり得意ではなくて、ルパパトも最初の1話を見たっきり。この曲の存在自体を知りませんでした。一応楽曲大賞にノミネートされてるというそれだけの理由でitunesでポチり。ところが、どぅーが歌い出した瞬間に目の前がぱっと明るくなり、いい匂いが漂ってきたような錯覚に陥りました。
曲調はキャラソンとしてお手本のようなポジティブでドラマチックな王道ポップス。どぅーはアイドル時代よりもアイドルしてるんじゃないかというような、甘く艶のある歌声を響かせます。ってか現役時代より歌うまくなってない?
ボーイッシュなキャラで人気を博したどぅーですが、その少し鼻にかかったフェミニンな声質は娘。において非常に貴重で、スキルも伸びてきた2015年くらいから卒業までの間は娘。の歌唱面で欠くことのできな重要なピースになっていたと思います 。歌手としてこれからピークを迎えようとしていた彼女の卒業は、ハロヲタとして非常に惜しいものではありました。
今年でルパンイエローとしての勤めも終わり、本格的に役者としてやっていけるかの岐路に立つであろう時期ですが、是非その歌声も作品として残していって欲しいと願います。
第9位 明日の私は今日より綺麗/こぶしファクトリー
辛夷第二幕より、浜浦彩乃フィーチャーの卓偉バラード曲。高い理想をもつが故に、自己評価が非常に厳しいハマちゃん。今のこぶしでもしかすると一番歌が苦手な彼女がセンターに立っているのは、手足の長さもさることながら、誇り高き精神ゆえでしょう。まっすぐと前を見つめる瞳は誰よりもキラキラと輝きます。
辛いこと 苦しいこと
起こりうる そのすべてにきっと
意味があると信じれたら
明日の私は今日より綺麗
かつて自分の顔が好きではないと語っていたハマちゃんですが、志したアイドル道をブレず、腐らず、気に病まず、前向きに歩んできました。不器用でも一本芯の通った優しい歌声に、綺麗だなぁとため息が漏れます。
第8位 赤いイヤホン/アンジュルム
もし楽曲大賞にイントロ部門があったらぶっちぎりの一位です。編曲はつんく曲を中心に今年もアレンジャー陣の中で随一の安定感とクリエイティビティを発揮した大久保薫大先生。アンジュルム警報が鳴り響くようなシンセは、聴いた瞬間放出されるアドレナリンが尋常ではなく、ヲタクルムの歓声が一際大きくなるのも頷けます。
"ワイヤレスの時代でしょ?"ってあんまり語呂がよくないし、"Bluetoothの時代でしょ?"って何だか新しい言葉を覚えたてのおっさんみたいだなぁって毎回思うんですが、ハロ曲の良さは9割イントロで決まるという法則があるので(さっき誕生しました)、問題ありません。
そして、カミコの"こんがらがった赤い糸に”の
ぁあ↑〜かい
の部分。多分耳元で歌われたら脳が破裂します。アンジュ曲でほぼ毎回同じことしか言ってない。ちなみに僕は結とたけちゃん推しです。
第7位 「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?/Juice=Juice
多分コレが大賞でしょう。知ってます。ホールコンでは歌いだしの佳林ちゃんがバチクソにカッコよすぎて泣きました。ゆかにゃも朋子さんも、紗友希さんも、うえむーも、るーちゃんも、稲場も全員強すぎる。Juice=Juiceのもつ戦闘力を100%近く引き出すことに成功した一曲。MVを1億回見ました。
ただ、これずっと言ってて殆ど誰にも共感して貰えてないんですけど、サビのメロディが矢野顕子の「ごはんができたよ」に似てませんか?
以上。
第6位 ちょい悪デビル/W
13年前に発売中止になり、ヲタクの間でのみ存在が語り継がれていた幻のラストシングルがハロプロ20thアニバーサリー最後の特赦で奇跡の蔵出し配信。運動会のBGMなどでおなじみの「クシコスポスト」を引用しながら、テンポよく韻を踏んでいくアゲアゲなロックナンバー。つんく曲ではないのですが、ハロプロ黄金期の香り漂うひたすらにキャッチーでネアカな仕上がりです。
加護ちゃんがちょい悪な事件を起こしたことを期に、それどころではないバッシングを受け、対照的な人生を歩むことになった二人。
その後辻ちゃんはママタレ兼炎上ブロガーのトップランナーとしての道を走り、2010年にはこの曲を歌詞を変更した「ちび★デビwル」をリリース。
ママになり貫禄十分の辻ちゃんが歌うこちらもまた違った趣があって良いのですが、やはり破天荒なキャラでお茶の間を沸かせた奇跡のポップアイコン辻加護が息ピッタリで歌う原曲の方が数段ぐるーゔぃん。でもこの楽曲のタイトルにちゃんとwが入っていたのは辻ちゃんの相方への思いでしょうかね。
ちょい悪デビルで登場
気分は上々
アゲアゲのテンション
晴れドキドキ
未来に待ち受ける嵐など全く想像もつかない二人のドライブ感は、もはや感動的でさえあります。長きにわたる封印を解いただけの価値を十分に感じられるお宝作品です。
第5位 We Need a Name!/平井美葉、小林萌花、里吉うたの
遡ること一年前、BEYOOOOONDSのFCイベントにて3人の新人がお披露目されました。一芸入試を謳ったOnly Youオーディションの合格者は平井美葉、里吉うたの、小林萌花の3人。
当時の僕の感想はと言うと、
(...オーデ組これかぁ。3人共ぱっとしないなぁ、てかアイドルなのに特技がダンスってありなん?しかも3人中2人被ってるし。ピアノ上手いのは凄いけど、一人でどうするん?高度なマノピアノでもやるん?出身東京に固まりすぎてん?マノピアノやるん?てか研修生組最高だし9人でよくない?マノ...)
っとまぁ正直あまり歓迎していませんでした。
さて1年経った現在、この曲を聞いた僕の感想はと言うと...
ひらいみよさぁぁぁぁぁあああああんっ!!!!
いくらなんでもイケボが過ぎるよ。出だしから尊いが海。尊いの山。Mt.Toutoi 3,400,000m 。あぁ尊いよぅ。トゥトゥォイ。特技:クラシックバレエとかふざけてるん?いやダンスは最高ですけど、あなたの特技はヲタクの言語能力を奪うことでしょ!!
…いや何それ?危険すぎる。
うーたぁぁぁぁぁぁああああああんんっ!!!!
キュートにも程があるだろうが!"Oh Please!!"じゃないんだよ。思考がfreezeしちまうだろうが!いちいち台詞のトーンが完璧すぎんだよ!脳内ドラッグのディーラーかよ!アンタも危険すぎるわ。
ほぉのぴぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいっ!!!!
どうしてそこまで穏やかに笑えるのですか?ピアノも弾けて博学で愉快で、その上、こんなに心を包み込むような温かい歌を歌えるってずるくはないですか?マノピアノを弾く日は来るんですか?「アツイ!」のアー写おもしろ過ぎじゃないですか?明らかに悪役の危険な匂い漂わせすぎです。
っというように、大変危険視しています。恐ろしい。Juiceだけでも手一杯なのに3人も推しを増やしたら臓器が全て無くなります。
これは、そんな三者三様の混ぜるな危険な魅力が爆発したコミカルだけれど涙腺にくる一曲。ビヨーンズ内の2つの研修生ユニットに対して特に名前がなく、CHIKA#TETSU、雨ノ森川海、<その他>になっている状況を自虐しながらも、これまでの道程をミュージカル風に振り返ります。ドラマチックな展開と寸劇の振り切り方がお見事。
名前は実際早くつけてあげて、新曲もバンバン出して欲しいのですが、この曲をできるだけ沢山聞きたいとも思ってしまうので非常に悩ましいところです。
第4位 We are Winner!/アップアップガールズ(2)
つんくの3作連続シングルの第3弾。今回はとびっきりポジティブな応援ソングです。ハロヲタの多くの人がアプガ(2)のことをよく知らないと思いますし、僕も新メンバーは顔と名前が一致するか怪しいレベルなので全く詳しくはないんですが、とにかく良い歌を歌うんですよ彼女たち。
帰りがけに君と食べた
スイートポテトあれ好き
こことか、あざとくならずにしっかり可愛く歌い上げるのでキュンときます。
歌詞もつんくらしく食べ物が出てきて、どこで買ったのかなぁ?とか、駅ナカかなぁ?するとふたりとも電車通学で、季節はやっぱり秋だろうなとか、具体的な舞台設定の手掛かりってこの2行以外に一切ないんですけどそれが想像力を刺激します。
というか歌詞が全部良い。作詞部門第1位です。
また やればいい
また 泣いていい
また 来ればいい
なんちゃない
1年、2年 彷徨(まよ)ったって
取り返せばいい
We are winner!っていうタイトルですが、まだ何かを掴み取る前、それどころか道にも迷っている途中の人々に向けての応援メッセージが綴られます。この部分は卒業したハロプロOGだったり、研修生だったりが思い浮かびますね。
アプガ(2)は大手事務所ということで大多数の地下アイドルよりは恵まれている部分もあると思いますが、やっぱりハロプロと比べたら厳しい環境で、卒業メンバーも出ています。現メンにも改めて進路を考える時期がでてくるでしょう。そんなときどういう選択をするにしろ、この楽曲の存在が大きな支えになるんじゃないかと思います。
例えCDがバカ売れしたりとか、楽曲大賞とったりとかしなくても、この曲が響いた一人の人生にそっと寄り添い続けてくれるような、本当のスルメ曲です。
第3位 Good bye & Good luck!/Juice=Juice
梁川奈々美のJuice=Juiceとしての卒業シングル。これも今年だったとは。もう遥か昔のようにも感じられてしまいます。
明るい曲です。綺羅びやかで、ポップで、憂いの影もないサウンド。前向きな歌詞。そしてやなみんの笑顔。でも、メンバーの胸中には数多くの葛藤が存在したでしょう。
アイドルを卒業する決意と同時に、その最後の瞬間までアイドルでいることを徹底したやなみんは、17歳とは思えないほどの強固な意思の力を見せました。笑顔で卒業する。人を笑顔にするのがアイドルだから、卒業を悲しい出来事にしない。
そんな彼女の姿に感化されるように、送り出すメンバーも幸福感たっぷりの歌を届けてくれます。ひとつひとつのパートが春の風のように優しく耳を包み、落ちサビの佳林ちゃんのクリスタルボイスはどこまでも澄んだ小川のようです。
そうさ君自身が
今君の味方
Juice=Juiceのライブに行くと、時折やなみんの舌足らずで愛らしい歌声が恋しくなりますが、彼女はきっと僕よりも元気だろうと信じています。自らの選びとった道において、その偉大な意志力が何よりもの助けとなるでしょう。
いつの日も、やなみんの人生に幸あれと願ってやみません。
第2位 青春Night/モーニング娘。’19
みんな大好き赤羽橋ファンク。近年はつんく以外の作家が受け持つことも多かったジャンルですが、久しぶりに本家本元の登場です。
キレキレのカッティングは伝家の宝刀。跳ねに跳ね、食いに食うリズムはハロヲタの本能を確実に刺激。ふくちゃん、ODA、あゆみんのラップテクも進化して派手にイケ散らかします。
ラップと言えば恋レボやジェラシージェラシーなど、数多くのハロラップを担当し、アイドル・ラップのパイオニア的存在だった故U.M.E.D.Y氏。そのパートナーであるフィメールラッパーMs Mondayが夫の遺志を継ぐように最高のリリックを紡いでくれました。
Yeah! という言うから
Yeah! と言え
Say Yeah!
もはやヲタクに一切の知性を要求しない強制的なコール&レスポンス命令。
ここだけで曲のIQが恐ろしいほど下がりますが、イケてる音楽に乗りたいなら考えちゃいけません。感じましょう。YEAH!!!
ちなみに編曲は当然大久保薫先生。僕は薫ヲタを名乗るべきかもしれません。
第1位 消せやしないキモチ/こぶしファクトリー
2〜10位の順位を決めるのは本当に難しかったんですが、1位だけは確定していました。他の201曲を聴いたのは順位はこの曲が1位であることを確認するためだったおいっても良いくらいです。
昨年の夏、初めてこぶしのツアーに足を運んでこの曲を聴いたファーストインプレッションは鮮烈なものでした。その後はyoutubeにアップされていた愛踊祭の動画を毎日平均5回は再生し、音源化されればすぐに楽曲大賞に投票する準備はできていたのですが、残念ながらそのまま年越し。1年半を経て2ndアルバムへの収録が決まったときはそれだけで勝利を確信したものです。
この曲の魅力の一つはまず歌詞です。曲調は明るいのに内容は切ない失恋ソング。このスイカに塩をふるがごときミスマッチが、かえって感情を揺さぶるマリアージュとなるのはハロヲタを惹きつけてやまない作詞の王道です。しかも懐かしい過去との決別と新たな出発というストーリーはそのまま5人のこぶしファクトリーの歴史にも重なるのです。
泣いたって 思いっきり泣いたって
キミを忘れることなんてできないね
だから受け入れ 思い出を受け入れ
そっと心の奥の引き出しの中
本当に好きだったから
青春を捧げた初恋は鍵をかけてしまっておこう
アイドルソングの真髄であり、ハロプロの醍醐味でもある特殊性と普遍性との両立を見事に達成している詞は、星部ショウの最高傑作でしょう。
そしてこぶしの歌。譜久村聖が評価した和田桜子の小悪魔的な彼女感を筆頭に、普段は表に出てることの少ないのむさんやあやぱんの乙女心が、ここぞとばかりに炸裂します。天性のアイドルである浜浦彩乃の可憐なきらめき、れいれいの影のある艷やかさもしっかりと曲に溶け込み、可愛いさと切なさの境界がボヤけ、前頭葉を強烈に揺さぶります。そのまま大脳皮質に歌詞が突き刺さり、言語化不能の感情が胸に流れ込み、浮かびあがってくるのは初恋のあの人のことや、はるか昔に砕けちった夢、笑顔と共に卒業していったアイドル、今週も出し忘れた大量のプラスチックごみ。そして頬には涙がつたうのです。
一言でいうとくっそエモい。
200文字以上の長文をたった3文字だけで表現できるなんてエモいって本当に便利!
オケも小気味良いカッティングのかけあいとご機嫌なブラス、絶妙なストリングス、極上トーンのギターソロとお手本のようなアレンジでこれだけでいくらでもご飯が進んでしまいそう。
それぞれの要素が完璧に揃うことによって揺るぎない名曲が誕生しました。
今年一番多く聞かれた曲は「ひとそれ」でしょうし、一番話題になったのは「眼鏡の男の子」かもしれませんし、ヲタクルムは「赤いイヤホン」に、つんく大好きクラブの会員は、「人生Blues」とか「全起きday」とか、「Be lonly together」を大賞に推すかもしれません。
でも、こんなに最で高な「消せやしないキモチ」にこそ8.0ptをぶち込むべきではないでしょうか?
以上、勝手にハロプロ楽曲大賞'19でした。例え1曲しか知らなくても、それが心の底から大好きならあなたはきっとハロヲタです。でも50曲好きならそれだけ毎日が豊かになるかも。是非あなたの心の声に従って、お気に入りの一曲を見つけて下さいね。
ふ〜〜。聴くのも書くのも楽しかったけれど、クソほど時間かかったのでもう二度とやりません。せめて誰か読んでくれ〜
↓41-50位
↓31-40位
↓21-30位
↓11-20位
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?