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障害者手帳を取得すると決めた言葉

私が障害者手帳を取得したのは割と最近。
取得したのは5年ほど前でしょうか?
うつ病、と診断されたのが15年以上前なので遅い方だと思います。

私の場合、障害者手帳を取得する、と決めるまで本当に長かった……。
6年ほど前、障害者手帳の事を知り、病院の先生から取得を促された時、これを取得したら本当に自分が「普通」では無くなる、と悲しくなり、断固拒否しました。

その後、会社で体調を崩し休職し、戻りはしましたが体調がまた悪化。
当然更新はありませんでした。

退職し、通い始めた復職支援でのカウンセラーの方の言葉がきっかけで、手帳取得を決めました。

その時の言葉自体は投げやりで、その方もうだうだ悩む私に嫌気がさしたのでしょうか?
後日その方はストレスで休職してしまったので分からずじまいですが、私にとっては腑に落ちた言葉でした。

「障害者手帳を持っていない病人を会社が雇用するメリットってあると思う?」
「障害者雇用枠で取れるなら雇うだろうけど」

うろ覚えですが、こんな感じの言葉だったと思います。

でも私にとっては、ああ、障害者手帳を取得する、と言う事は「普通」から外れるのでは無く、自分の病気を受け入れた上で会社にとって採用するメリットのある人間になる、と言う事なんだ……と、恥ずかしながらようやく理解出来ました。

正直、当時の私は障害者手帳を取得する事によって、自分がどう見られるか、ばかりを気にして、会社のメリットとか全然考えていませんでした。

でも、障害者手帳を取得する、と決意した時に、ようやく病気と一緒に生きて行くと決められた様に感じます。

あの時正直に話して頂けて、感謝しております。
人生、何がきっかけになるかは分からない。

そして、障害者手帳を取得しても、友人や家族からの私に対する目は変わらなかった。
むしろ、障害者手帳を提示する事で得られる恩恵(映画代が安くなる等)に喜んでいた(笑)

初めは障害者手帳を係の人に提示するのは抵抗があったが、なんてこと無かった。
あ、はい。どうぞ😊
これだけ。

だから、障害者手帳を取得するか悩んでいる人がいたら、私は取った方がいい!!と言うと思う。

確かに「普通」から外れたくない、という思いはあるだろうし、私もそれで悩んだ。
でも、周りはそんなに気にしていない。
だから大丈夫。