オランダでバイリンガルのモンテッソーリ学校を見学!
この日は、モンテッソーリ教育をとり入れていて、バイリンガル向けに英語で教えている学校の説明&見学会に行ってきました。
オランダには、モンテッソーリやイエナプランなどのオルタナティブ教育を推進している学校が所々にあります。といっても一般的な教育カリキュラムの(オルタナティブ教育でない)学校と比べれば数は圧倒的に少ないわけで、さらにバイリンガルともなると希少性が出てくるので、入学希望者の長いウェィトリストがあり、入学希望をしても順番待ちの状況のため、すぐ入れるかはわかりません。
今回参加した説明&見学会でさえも、渡蘭して1ヶ月も経たないうちに、住んでいるところから隣の県ぐらいまでの距離感の範囲でモンテッソーリ教育をしている学校とインターの検索を行い、片っ端からウェブサイトでの確認や電話で問い合わせを行ったうえで、問合せ当時4か月後の説明会なら空いているということで(申込み月の翌月にも説明会は実施されていましたが満席)申込みしていたものでした。
見学はバイリンガルの学校なので①オランダ語、②英語でのセッションの時間を設けてくれていて、②に参加希望の旨を事前にメールで連絡しておきました。
説明会当日は、電車を乗り継いで学校へ向かい、開始時間ギリギリの到着だったこともあり、すでに20名ほどの参加者と思われる人が集まっていて、その輪の中に混ざるとすぐにセッションが始まりました。この学校では、0歳児から12歳までの子どもが通っていて、今回は3歳〜6歳のクラスを見学しながら、学校の説明を聞いて、質問を受け付けていました。
学校の敷地は、一般的なところの2倍の広さがあり、園庭もあって緑も豊富。どの教室もモンテッソーリのマテリアルやアクティビティに使うと思われるツールたちが整頓されて並べられていて子ども達が選びやすい状態になっていました。園庭には、さまざまな種類の植物やちょっとしたガーデニングのようなスペースに、うさぎやにわとりもいました。
この学校は、モンテッソーリらしく、先生達が生徒一人ひとりの発育レベルや学力レベルに合わせてアクティビティを複数用意していて、その中から自分のやりたいことを子どもたち自身で選びます。見学した時は、小さい月齢の子どもたちはカット野菜や果物を食べている子たちがいたり、個人でマテリアルを使ってアクティビティをしていたり様々。園庭では、ある子がウサギの餌やりのためのにんじんやきゅうりのスライスを用意していたりしました。校内にはキッチンがあり、小学校に入ると、お昼ごはんは自分達で調理するそうで、高学年になると食材の調達なども行うそう。
バイリンガルスクールなので、校内では基本的には英語での会話になりアメリカ出身の先生も。校内の掲示物などもほぼ英語になっていて、一部オランダ語の本などがある程度でした。生徒の多様性も意識されていて、オランダ人ではない子たちも3割程度いるようで日本人の子も数名いました。全体を通して、明るく、自由な学校の雰囲気で、個々の成長に合わせた学び方なので、のびのび育ちそうな印象をもち、人気な理由が分かる気がしました。
ちなみに今回の説明会の参加者は、ほぼ夫婦での参加で、なかにはお腹の大きい妊婦さんもちらほら。もともと聞いていたオランダでは子どもができたら生まれる前から保育園探しをするというのが本当なんだと感じました(とはいっても実際に現地に来てみて保育園見学などを繰り返す限り、話を聞いているとオランダ人全員がそうというわけではなく一部の教育への興味関心の強い親がそうなのかなと感じました)。
人気学校の見学会、また新たな学びがありました。