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【ネタバレ注意】庵野秀明オタクが『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』見に行ってみた感想会

初めに

みなさん

みましたか?GQuuuuuuX

どうも、好きなガンダムシリーズは『機動戦士ガンダムSEED』、好きなMSは『ストライクフリーダムガンダム』、今まで史上最高のOPは『Ignite』

そう、私こそガンダムSEEDド世代のオタクです。

かっこよすぎますね。

あーいやゴメン、Gレコの『Blazing』がこの世で最もかっこいいOPという説がある。これはゴメン。

これも曲がいいんだな。

懐かしい。MGのフリーダムかなんかを小学生の時初めて作ろうとして挫折したなぁ。確か切っちゃいけないのを切ったのか力を込めてはめようとしてバキっと折ったかしたはず。この前掃除したら自室からガンプラらしき手が出てきて一人でウケました

でもそれ以外の作品を通っているかと言われたら正直微妙で、一番見てて思い入れがあったのがSEEDで、他は正直ほとんど見てないです。MSで戦うことくらいしか知らない。


僕のオタク人生というのは庵野秀明に始まり、庵野秀明に終わります。

これは本当。

初めてちゃんと見た庵野作品は新劇エヴァ 序

レイ「こういうとき、、、めっちゃワロてまうねんwww」

どうやってたどり着いたか知らないがたぶん金ローとかでやってたんだろうな、と。

懐かしいですね。小学生でした。シン・エヴァ見る頃には大人になってましたけど、当時は小学生だったので、破を見た衝撃が忘れられなくて、夕飯で出たポトフに入ってたソーセージをアスカのエントリープラグみたいに食べたことある

お行儀が悪い

ませてましたね。塾の先生に面白で二つ名つけられたら「エヴァヲタク」だったことある。オじゃなくてヲ、だったのがうれしかったです。

そんでもって衝撃を受けたエヴァQ。初めて見たときは目を疑ったしマジで何言ってんだこいつ、って思ってた。もう意味不明だったよね。

エヴァの世界の僕の教科書、ソラユニさんの「エヴァわか」ですが、

この人の動画は本当に僕を変えました。なんてったって僕の世界に「何を言ってるかわからないもの」「誰も教えてないのにそれを解き明かした人」がいる事実が衝撃過ぎて、普通に頭がおかしくなるかと思いました。

そこからというもの僕は庵野秀明という男に価値観を破壊されました。

皆さん、自分の思うマイベスト映画って何ですか?

僕は「シン・ゴジラ」

まさしく、「現実 対 虚構」

シン・ゴジラは僕に「虚構がマジのマジで現実に現れたらどうなっちゃうのかな」ってことを考えさせる特撮の新解釈という概念を教えちゃったんだな(岡田斗司夫の語尾)

教えちゃったんだな

そこから「シン・ウルトラマン」「シン・エヴァンゲリオン」「シン・仮面ライダー」全部公開されてから必ず2回ずつは劇場で見るようにしております。特に「シン・仮面ライダー」、あれdolbyのちょっと高めのやつで見ないとマジで何してるかわかんねぇんだよな。

庵野秀明と言えば自分の大好きな作品を心から慕い、心から調べつくして、真正面から影響を受けて、そんな大好きにとことん忠実にそしてとことん虚構と現実をユニバースさせるその作風。

別に考察的な話じゃないんだけど、ある種虚構が虚構であるからこそ現実と近づければいずれ現実に現れてくれるんじゃないかと心の底から願っているかのようなリアリズムを虚構に対して押し付けてくるその方策です。

あの感覚がきもちええんじゃ~~~~~~~あ~~~~~心ぴょんぴょん

それに魅入られて早10年以上。もはやそういうのでしか興奮できないかもしれないとすら思うようになっちゃった大人に育てられました。許さねぇぞ多感な時期にエヴァやりやがって俺もシンジくんも14歳だったわ。

いまだに庵野秀明のオタクである自分にとある情報が届きます。

おい、庵野がガンダム書いたってよ

↑いまこれ

どうやらカラーとサンライズのタッグを組んでの共同制作、今まで監督としてガンガン庵野総監督に振り回されてきた鶴巻和哉監督(もちろん『龍の歯医者』拝見しております。)に、エヴァの造詣と言えばの山下いくと先生のメカデザインと来たもんだ。ほぼエヴァ2やんけ

まぁそんなわけないのは当たり前として、問題はここ




おいこら




マジでか~~~~~と思いました。庵野秀明を追いかけた男。当然冨野監督が彼のことをどう評しているのか存じております。あの状態でガンダムの脚本?どうした?狂った?

しかも、本映画に関する感想コメントとしてもはや一世を風靡したこのツイート



はぁ、、、、、、、、、、、、(大きなため息)

庵野が脱いでるなら、見るか、もうしょうがねぇしな。あいつが裸なら。俺はもう見るしかないんだよ。

というわけで劇場に足を運んだわけであります。

ホウホーウ


さて、ここからはもう自分が言いたいことをとりあえず全部言う時間に入りました。まだ見ていない幸福なことに初見なお前、ネタバレ感想踏んでないそこのお前、今すぐに劇場に行きなさい。見終わった後クソゲーだと思っても微妙だと思っても最高だと思ってもとりあえず見に行きなさい。

僕はシン・ウルトラマンを見ながら劇場に行きました。

では、、、まいります。





感想戦


ふ、服を着てくれ~~~~~~~~~~~

結論から言わせて?
正直に僕が思ったことを言います。

はい。

おい この作品で一番脱いでるの山下いくとじゃねぇか

メカへの異常な書き込み、原画マンを全員殺す、とメカ設定に書いてありました。たぶん。

なんじゃありゃ。ガンダムってあんなに曲線も装甲板も線も多くていいの?もう角の書き方から違いますよね。
でもって驚くべきは赤ガンの性能。

お前頭部のミリガン乱射で弾倉が装填されていく様子描くのマジか

お前180度首回転するのマジか

ガンダムはロボットです!!!ロボットだから物理的制約の中で武器を繰り出すはずです!加えてMSは頭部に乗り込む形式でないので頭部はあくまでアタッチメントのはずです!!
という山下いくと大先生の性癖がこれでもかと降りてくる。

コックピットの中まで大性癖ですよ。おもむろに"手"が下りてくるのあれ誰だよやろうって言った奴
エヴァの時もあの性癖出してたよな。僕はあの形式で発信するガンダムを初めて見ました。ガンダムってみんなそうなんですか?

山下いくとさん、お前のメカが好きや。お前のメカを見てると興奮してくる。

通常MSの頭身よりスタイリッシュすぎるからだ、ジョイントの部分がむき出しの関節、何よりガンダムの目、視覚センサーが2つなんてセンサーとして足りねぇよなぁ!!!!!!!!!

俺の目は四つあるぜ!!!!!!!!!!!!!

エヴァを見たときにこれがロボット?????って思ったあの時の感動というか困惑というか頭に浮かぶはてなマークというか、これをまた再度ガンダムで見ることになるとは思わなかった。

だから声高に言いましょう、

この作品で最も服を脱いでいるのはこの男~~~

メカニックデザインのニューウェーブ


夢の中で架空のシンエヴァを見た、でおなじみ

山下いくと

前半、庵野パート

ところで庵野秀明さん

というか僕最初の方どんどんみんながおもむろに服を脱ぎ捨てて全裸になるのかなと思ってました。
そんでもって、見たらもはや劇場で庵野秀明が全裸で待っていた。

こいつは驚きですよ。服脱ぐシーンカットですか?

ガンダムのアイキャッチがしっかりと流れてタイトルへ、もうお約束の展開をなぞっていく。
もう冨野監督が作り出した初期のガンダム初期のロボットアニメ初期の感じを丁寧丁寧になぞる。
どうやらガンダムオタクからするとおいおいおいおいおいと言いたくなるオマージュシーン多めの演出だったらしいが、もはやそれがおいしいまであるよな。

そんでもって庵野秀明らしさが前回となるのが、前半一番の衝撃シーン

お前!

お前!!

お前!!!

お前が乗るんかい!!!!!!!!

なんだろう、もうそういうのもありなんですか?

もはやね。

てか、もう最初からこここそが庵野秀明なんですよ。

これ、何にも知らないでガンダムに乗って活躍する[ニュータイプ]アムロ・レイと、母親の乗り移ったロボットに乗っても足一つ満足に動かせない碇シンジという2大ロボットアニメ主人公における第三の選択肢ですよね。
未経験でも何とかなります、という考えに対してのアンチテーゼを取りたがる。
つまるところ言いたいのは「未経験がロボットなんてシロモノ扱えるわけねえだろ」です。
だったらシャアがやってみな。絶対できるから。
FPSゲームで他のFPSある程度上手かったら他もある程度いい感じにできるよね、みたいな話です。APEX上手けりゃバロでもそれなり、みたいな。

これこそ庵野秀明ですよね。リアリズムとロマンの融合、素人にはロボットが触れないリアリティに、出した回答が「シャアがガンダムに乗る」というロマンのあるアンサー
どこから庵野さんが口出しまくってるかは知らないけどMAVで出すガンダムは特別にしたいんだけど、という鶴巻さんからのお題に庵野さんが胸に秘めていたずっと心から思っていたジオンのエースならガンダムを絶対にうまく使える思想を暴発させる機会となっているのはまぁ間違いなく、、、

あとガンダムの機体が白くて目立つっておっしゃってましたけど最初の進入時にあんたのザク引くほど目立ってたよ。赤く塗ったらもっとダメだろ

あと、お気に入り過ぎてガンダムたたかわせるシーン1個増えてるなぁ

あと、その物理の身体で強行突破、みたいな作戦マジで好きだなあんた

いつまでも子供のロマンを追い求めている、でも追い求めるにはそれだけ合理的な選択である必要があるというリアリズムの思想が現れたいいシーンでした。

そのあともほかのガンダムと戦ったりいろんな作戦をしたり、なんか謎のおじさん出てきたり、、、そいつとお友達になったり……。

でもね、長いわ。

これだけは正直に言いたい。俺は一般人なのでビビりました。

正直この作品は庵野秀明を見に行きました。僕はそうです。ガンダムの新作でもカラーでもなく庵野秀明がやったと聞いて見に行きました。その熱量です。

でも僕この人たちが主人公の作品って聞いてたんですよ。

一応ね。

でもちょっと怒涛の展開過ぎた。これマジで庵野秀明がやりたいことを全部やったら80分しかない映画の尺全部なくなるくね?????まだまだ全然やるつもりじゃん??どうすんの???なぁこれ大丈夫か????俺たちがジークアクスって聞いてきた作品の設定って全部フェイクで実は逆シャア庵野秀明編だったりする????もうあいつならやりかねねぇんだが?????

というビビりがちょうど頭をよぎり始める。このままだと庵野秀明の属国映画になっちゃうかも~~~~の不安、そのタイミングで確変みたいなの入って舞台転換、となるわけですな。

これ改めて思うけどアニメシリーズで最初の2話使ってやる、とかじゃなくてよかったっすね。マジで。そんなことしてたらたぶん結構バッシング食らうんじゃないかな。

庵野は好きだけど鶴巻さんの映画だよね、をちょうど気になり始めたタイミングでちょうどシャア編が終わったという感じ、若干でも早めに終わって鶴巻さんの作品であることを示してあげるやさしさ、を庵野にはつけてほしい

いや、つけてほしくない。なんでかって僕は庵野が丸くなるのが一番いやだからです。一生見るんだから面白い作品作ってくれや。

てかね、この感想を抱くってことは

この後のジークアクス編が、めちゃくちゃ気持ちよかったってことだと思うんですよ。

というわけでここからジークアクス編の話です!!!

鶴巻監督ガンダム好きやんけ!!!!!!!!

マチュ

マチュかわいいね

ウチのブルーミントみたいな色のワイシャツすきやで

マジで若干笑っちゃうけどおんなじ作品なのに「ここには絶対に庵野は口を出していない」ってことを実感できるくらい本当に庵野秀明の匂いがしない。

本当にしない。舞台転換中で本当に人が変わったんだなってくらい画コンテを書く人が変わり、脚本を書く人が変わり、勝手に原画を見て原画に口を出す人がいなくなって、音に指示中する人がいなくなって、あのBGMが使えないとやだ~~~ってダダをこねる人がいなくなったんだな、って僕は思いました。マジでガキか?

鶴巻監督って真横に60歳のだだっ子がいてなお自我が保てているのがすごいな。

もうまぁ結構ありきたりに面白いボーイミーツガールだと思います。前半が原作破壊して暴走する機関車シュッポッポだったからちょっと感覚がおかしくなってる。
平凡な女子高生マチュがお金に困っている運び屋のニャアンに出会い、その運び屋についていったらひょんなことからガンダムに乗ることに、才能に恵まれないパイロットの代わりに乗ると才能が覚醒、見事初戦闘に勝利。
つまらなく言えばとても気持ちのいいロボットアニメの1話、です。これは正直な感想。これだけでも全然見るけど、もしこのアニメ全体での衝撃を味わえてなかったら、ふ~~んで通り過ぎている可能性もゼロではない。

でもね、そこじゃないんですよ。

というか、適当に街頭広告見て「ふ~~~ん」で通り過ぎなかった結果、こんなにもドツボにはまってるんですよ。

鶴巻監督の素晴らしいところはもはや熟練された基礎、カットの見せ方、展開の作り方、キャラの見せ方、メカニックの見せ方、どれも優等生でお手本休、庵野秀明が研究のしすぎて頭がおかしくなった大学教授だとしたら鶴巻監督はすべての基礎、基礎系の授業全部完ぺきにこなす究極のお手本

お手本通りでおいしくなさそう? ちげぇんだよ。

お手本って洗練しすぎると、お手本だなって気づけないんだよ。

何これ、なんだ?ふ~~~ん、いや、面白くね?え、やばい、なんか気もいい。ああ、そうなるんだ、え、あ、まずくね??あ、やばい、わ、光!!光見えた!!!おい!!!いけいけいけいけいけ~~~~~~~~~うお~~~~~~~~~~~~~~~来た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

みたいな感じです。なんかよくわかんないけどわかった?
もうこっちの受け取り方は自発的にこういう感想を受け取っていると思っている。身のゆだね方は全部こっちなのに、勝手にみんなそう思えるように仕向けている超特殊な手法、なんかわからないけど知らないゲージをどんどん溜められて、そろそろ気持ちよくなりそう! って思ったタイミングで大爆発させてくれる。知らない間に身体を抱かれている。オーマイガーだよほんとうに。

それは展開が王道でも設定が特殊で、うわ!鶴巻監督そういうの好きだよな。っておもったりとか

展開の作り方が完璧すぎて、今のもう一回ほしくなる!って思わせちゃうほどの「アニメが楽しい!」という原始的な体験に切り替わる。

ここがここまで上手な監督、鶴巻監督だけの才能なんですよね。

今回の気持ちいい、は明確に楽曲でしたね。うわ~~エモ~~~うわ~~アツ~~~~~に「Plazma」「もうどうなってもいいや」「ミッドナイトリフレクション」が流れる。気持ちいい展開の連続。めちゃくちゃなやり口ですよ。

アニメのアツい展開のお手本を、こんなに無理なく丁寧にやられるだけで、ここまで面白いのか。
めちゃくちゃです。

立ってるキャラのはなししていいか????

ここまでは鶴巻監督の技量の話。ここからは個性の話。

マチュ、ニャアン、シュウジ

まぁここは王道にね。
いやちょっと言いたいことはあるけど

まず一人目

シャリア・ブル

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい
おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい

なんだこの沼イケおじはよう

お前気になって名前調べたらこいつ出てきたわお前マジでどうなってんだよ。

いいわけなくね??こんなイケおじがいていいわけなくね???

顔ヨシ、気品ヨシ、立ち振る舞いヨシ、それでいてM.A.V.であるシャアのことを今も追いかけている最高のおじさん。

敵陣にもしっかり突っ込んでいって部下を助ける思いやり、行きつけのバーがある感じ、お前かっこいいおじさんのお手本か???

なんだろう、ガチで王道やってるのにしっかり沼なのやめて???
なんか現代ってそういうお手本を嫌う文化あるじゃないですか、特殊さを求めているというか。

それを全ぶっぱして本当に素晴らしいイケおじを出してくるのはちょっと話が変わってきますよ。

コモリ・ハーコート

あのさぁ。。。本とあんたこういうの好きだよな。

急に出てきたシンエヴァのあいつ、お前が好きだったんだな。
今回で思いました。「鶴巻監督は保守的なギャルが大好き」


何時しかのキミを思い出したよ。

ギャル、ギャルだし現代っ子だしブーブー文句垂れるしおじさんにはづけづけ言って手荒く扱うけどビビりで保守的なギャル。
お前のことだぞ北上ミドリ。

コモリはマジでその役目をしっかり担ってましたね。鶴巻監督ってこういうの好きなんだ~~ってにんまりしてました。シンエヴァの時からこいつは庵野の脳内にはいない人間だろうなとはずっと思ってて、誰がこの人を作り出したんだろうと思ってた。ツルマキ、お前だったんだな、、、

シュウジ・イトウ

お前!!!!!!

お前お前お前お前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロ杉~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こいつを夢女子がゆめゆめ野放しにするはずがない。すぐに拉致監禁されて甘い7日間が発生。領域展開。

こいつマジでメロ過ぎる。許せない本当に、あと絶対誘い受け。

こんなミステリアスけだるげボーイがいたら脳から汁飛び出ますわ。劇場で初めて出てきたとき「うわ、メロ。。。」って言っちゃったもんね。

これはマジで予想なんですが、

「なんらかで知り合ったシュウジとシャリア・ブル。攻めのシュウジはことあるごとにシャリアを誘惑するがシャリアは「おじさんをからかうんじゃないよ」と手に取りあわない、ところがひょんなことで二人が急接近おじさんを本気にさせたシュウジは誘い受け、しかりシュウジは心を重ねながらシャリアが抱いている自分の先に同じ赤のガンダムに乗ったシャアの面影を見ていることに気づいてしまう」

というBL本が、この夏のコミケで出ます。

僕は本気です。

ちなみに言っときますけどこのレビューを書いているのは成人男性です。でもわかります。そういう本がこれからたくさん出ます。出たら教えて下しさい。

なんにせよ。キャラも音楽も構成もすべて魅力的。
見るべき作品です。
ジークアクス編も、超面白かったよ!!!!!

結論

簡単に言うと「よくわかんないけど、なんかわかった」です。
アマテとまったくおんなじこと思ったよ。

正直原作履修してないからジオン軍がどうとか、軍内の力関係とか戦争の状況とかまーーったく分かりませんでした。たぶん自分の知らない設定と人間模様をコアファンが面白いと思うように書いてるからそこへの設定疲れは多少感じると思う。

でも、それを超える以上の圧倒的な展開、構成の面白さが前半を支えている。

ガンダムにシャアが乗る、もうこれだけであんたやってんな!!!!

ってなるとガク・カワマタよろしく「もうめちゃくちゃだ~~~」になっちゃうので、もう展開が気持ちいい気持ちいい。
難しい設定、よくわからない人が出るたびに
「シャアがガンダムに乗る」
「山下いくとが脱いでいる」
「ガンダムが赤く塗られる」
「船が強行突破する」
みたいなワオ展開で無理やり衝撃が塗りつぶされて「なんかよくわかんないけど赤いガンダムに乗ったシャアが行方不明になっちゃった!」という設定と意味不明な爽快感だけが残っている。
シンウルトラマンでもメフィラスとの対話、長いな~~と思わせてからバトルが爽快すぎる。というウルトラCで乗り切ってきたのを、若干思わせるあの感じです。

飲み込みにくい設定を庵野の構成力と勢いで無理やり飲み込まされた、って感じ。

そして後半はまさしく現代、こっちの設定は現代の若者我々は飲み込みやすいけど、
サンライズ的にはこっちの展開のほうがよっぽどよっぽど度肝を抜かれてるんじゃないかと思うような

・宇宙戦争の世界戦を引き継ぎ
・平和なバトルと見せかけたやり口
・M.A.V.という新要素
・主人公のデフォルメ感強めな見た目
・ガンダムが売りに出される軍の廃棄品という設定

お前も設定もりもりかい!!というまぁモダンナイズされたガンダムの姿を見せてくれたといった感じですかね。
鶴巻さんがエヴァのこと大好きで、すごく影響を受けていること、そしてエヴァだけでなくてほかの作品も、もちろんガンダムも大好きなこと、鶴巻の匂いというものがにわかにつき始めていること。鶴巻監督が"KAZUYA TSURUMAKI"ブランドを構築する重大なワンピースがこの作品になっちゃうんじゃないかと思いました。
もうPlazmaもミッドナイト・リフレクションももうどうなってもいいやも流れるタイミング完璧すぎるんよ。あれを聞きに行っていいだろ、マジで気持ちがいい。半分エクスタシーだった。
あの気持ちよさを突き詰めて、気持ちいいことをたくさんするアニメ作ってほしいし、気持ちよくするための助走と貯めた解放の仕方がうますぎる鶴巻監督のあの手腕に、心から敬意を申し上げます。

正直、自分の中で「大好きなガンダム」が更新される予感や準備が、できつつある。

これからに期待をしているし、劇場であと1回はみたいなと思ってしまう、そんな作品でございやした。

庵野はあと1回くらいこの作品で脱いでほしい。脱いでもいいよ!!!

おわり

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