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公務員退職後、どう生きたいか
年度末で公務員を退職する(予定)だ。
転職先を決めて退職するわけじゃないから、4月からは無職。思い返せば私は、幼稚園→小学校→中学校→高校→大学→就職と、間に浪人期間などを挟むことなく、ずっとストレートに上がってきた。
だから、どこの組織にも属しないのは今回が初めての経験だ。めちゃくちゃ怖いし不安だけど、ワクワクもしている。
退職したら、どんなふうに生きていこう。
クソ甘いかもしれないけど、希望ぐらい持っていいよね。前向きに楽しく考えてみました。
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今後目指したい働き方
まず前提として、「正社員でどこかの会社(もちろん公務員や団体なども含む)に転職し、定年まで勤める」というルートは、とりあえず目指さない。
なぜなら、「組織の中で、正規雇用としての役割を果たす」ということがとにかくめちゃくちゃ苦手で、しんどかったから。
複数部署との細かな調整、お伺いを立てる、組織内に敵を作らず上手く立ち回ること、後輩を育てること、チームが回るように考える、人に仕事を振る、教える、事務室のレイアウト変更を仕切る、窓口や電話が鳴りまくり住民が怒鳴る環境で仕事をすること、マルチタスク・・・・・・などなど。
私が今後、まず目指したいのは、
・週3くらいで非正規で外勤
・それ以外は個人事業主として在宅ワーク
という働き方だ。
10年以上、組織で正規職員として働いてみて気づいたのだが、私は個人プレーが好きだ。
人に仕事を振ったり、任せたり、教えたりするのが大の苦手。自分の仕事は自分が完全に把握していたいし、自分さえ分かっていればいいというタイプ。極力、自分1人の作業で完結する仕事がしたい。
※もちろん、組織においてそれがNGなのは理解しています!
フリーランスとして自分で仕事をしつつ、週3くらいでバイトはしたい。
金銭的な安定を得るためでもあるし、決まった時間に家を出て、外で働くという感覚は残しておきたいから。
せっかくだから、バイトは興味のあることがしたいな。
本屋さんとか、音楽教室の受付とか、マンションのコンシェルジュとかやってみたい(妙に具体的)。
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情熱を持って仕事に取り組みたい
社会人になって以来、私にとって仕事とは、「辛くて」「何も楽しくなくて」「ひたすら苦しい」ものだ。
また私は、(かなり悪い意味で)仕事に対して自我を持たない。自分なりにこうしたいとか、私はこう考えているとか、全然ない。怒られないなら、何でもいい。
いや、仕事は生活のためお金のためと完全に割り切れるなら、全然それでOKだ。しかし残念ながら、仕事はあまりにも人生における比重が大きい。そもそも、それで割り切れるのだったら、私は公務員を辞めようなどとは考えていないはず。給与と雇用の安定性という意味では、公務員はかなり恵まれていると思うから。
あと思うのが、私は、これまで仕事で「悔しい」と感じたことがほとんどない気がする。
やりたかった仕事を他の人にとられたとか、案が採用されなくて悔しかったとか。そういうのがない。
仕事で、心から「悔しい!」と感じてみたい。
福岡へ移住する
前の記事でも書いたけど、福岡に単身移住して、福岡で暮らしたい。
福岡、好きなんですよね。
子供の頃に数年間住んでいて、都会と自然のバランスが良いことや、コンパクトで暮らしやすいのがいい。地方文化も色濃くて面白いし、ごはんもおいしいし。
別に、今後一生福岡に住む!ってわけじゃなくても、これからまだ長い(であろう)人生のいっとき、福岡で生活してみたい。
生きる力を高めたい
私が今後身につけたい、「生きる力」とは。
雇用される以外で、自力でお金を稼ぐ力を持つ。
社会保障、税金などの制度に明るい。むやみやたらと不安にならないための知識を持っている。
心身ともに健康を何よりも大切にする。食生活と適度な運動、定期的な健康診断。正しい知識を持つ。
新卒で役所に就職して以降、毎月自動的に給与が計算され口座に振り込まれ、確定申告もしたことがない。役所を退職したあと、個人で仕事をしたりするなら、税金や社会保障制度の仕組みに詳しくならなくてはいけない。
とりあえず職場に行ってさえいれば給与がもらえる、という訳ではなくなるから、自分で稼ぐ力をつけないとならない。
今の仕事を退職するリスクはもちろんあるけれど、このまま何も考えずに何となく続ける(向いていなくて辛い仕事を)のも同じくらいリスクが高いと思っている。
上記のような「生きる力」を、身につけて生きていきたい。
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常に身軽な状態
独身の最大の特権は、「身軽であること」だと思っている。
まず、生活をミニマル化しまくりたい。
今も持ち物はそこまで多くない方だと思うが、「好きなもの」と「必要なもの」だけを持ちたい。極端なミニマリストになりたいわけではないので、ゆるく。
理想としては、「半日あれば引っ越しの荷造りが完了できる」ぐらいのミニマル感で生活したい。
お金とか保険とか、サブスクの加入状況とか電子機器のパスワードとかも、全てコンパクトかつスッキリさせる。
現在、よくわからない細々とした出費も多いので、そのへんをしっかり整理して余計な出費は一切なくしたい。
縁起でもないかもしれないけど、理想は「もし私が死んでも、家の整理、退去など込みで1か月あれば余裕で完全に整理がつく」ぐらいの状況にしておきたい。終活が常に終わっている状態にするぞ。
公務員を辞めても、人生終わらないことを伝える発信がしたい
この記事に対して、思っていた以上に多くの反応をいただき、「公務員を辞めたい人って、私以外にもたくさんいるんだな・・・!」と少しびっくりした(嬉しい)。
役所の中で働いていると、飲み会などで冗談混じりに「もう辞めたいよね」「やってられない〜」なんて会話をすることはあっても、実際に退職する人はあまり見かけない。退職するとしても、他の自治体に転職が決まった、など同業での転職がほとんど。
「公務員自体を辞める」という人は本当に少ない。10年以上勤めてきて記憶にあるのは、片手で数えられるぐらいかも(もちろん、実際はもっといたと思いますが、私が把握している限りでは)。
だからこそ私は、公務員を辞めたけど人生終わらないし、あのとき退職してよかったということを、自分の経験を通して、何らかの形で発信できたらいいなと思っている。
特に私のように、30代以上で、これまで公務員以外の仕事をしたことがない。そして独身(パートナーがいない)の方に向けて。
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このnoteもそうだけれど、私の選択とかその後の人生の進め方とかが、いつか誰かの希望になるといいなと本当に思う。