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記憶に残る仕事。母が駄々をこね。娘さんが、なだめる母でした。

娘さんからご連絡でマンションへ
戸田市の賃貸マンションです。お約束した時間は、1時です。
予定通りにお伺いすると。少し遅れ、80代のお母さんと娘さんが現れました。

娘さんは、
「少し、待ってください。母が持っていきたい洋服があるというので、選んで持って帰ります。」
「母は、私のところに暮らすことにしたの。一人じゃ心配なのよ」

お仕事は
この部屋にある荷物をすべて廃棄し、簡単に掃除してほしいという依頼です。

お母さんは、私の前で、箪笥を開け、持って帰るものをあれこれと選んでいます。

なかなか決まりません。

これも持っていくと。だんだん増えているようです。
それを見ていた娘さんは、ついに我慢の限界に

「そんなに、持って帰れないよ。部屋狭いのだから。袋1つにしてよ」
お母さんは、嫌がります。
これも持っていく。と言ってききません。

そばで傍観していた私には、
お母さんが、子供のように見え
娘さんが、母の姿でした

ついに、娘さん、駄々をこねる母に手をやいて
「お母さん、もう私、帰るわよ。好きにしない」
と部屋を出て、エレベーターに向いました
エレベーターで、こちらを振り向き、
私と目があい、会釈され。私のところに戻られました。

娘さん
「ご迷惑おかけしますね。今日は、かえって下さる」
「カギをお渡ししておきますね。明日家に連れ帰りますので」

翌日、部屋に散らかっていた洋服は、きちんと片付けられていました。
あれから。何とか解決したんですね。

《やはり住めないと駄々をこねるお母さん》国立市の団地片付け


今回のお話は、娘さんと同居を承諾したお母さんが住んでいた団地の家じまいでした。お年寄りの中には、環境の変化にすんなり対応できる人もいらっしゃれば、この方のように慣れ親しんだ所から離れて暮らすことに抵抗をする方も多くおります。このような現場に入り込んだ時には、スタッフは、全体の空気を読み取って最適な行動をとり親子間のやり取りに割り込むことをしませんのでご安心ください。

当社遺品整理ブログより




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