日本で唯一 七日七夜の立行法要 「常行三昧会」 9月24日~30日
行方市にある西蓮寺は、桓武天皇の勅願により、最澄の弟子、最仙上人が延暦元年(782年)に創建したと伝えられている古刹です。
山門の仁王門は国指定の重要文化財。室町末期の天文12年(1543年)に、二階建ての三間一戸の楼門として建立。一階部分が山門として残っており、梁の上にある山の形をした蟇股や蓑束から室町時代末期の建築を垣間見ることができます。
相輪橖も国指定重要文化財。西蓮寺中興の慶弁阿闍梨が弘安10年(1287年)に弘安の役の戦勝記念として建てたものと伝えられ、比叡山延暦寺と日光輪王寺のものと並ぶ貴重なものです。
樹齢千年を超える二本の大イチョウも県指定の天然記念物。11月下旬から、見事な紅葉を見せてくれます。
西蓮寺には、他にもたくさんの文化財が残されていますが、中でも現在 (9月24日~30日)開催されている「常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)」は、七日七夜、誦経を続ける法要で、日本唯一のもの。市指定無形民族文化財となっています。
この法要は、寛治年間(1087~94)、地元の長者が比叡山から移したものと言われ、千年以上の歴史がある法要で、西蓮寺の末寺や門徒寺の僧侶が交代で、昼夜不断で、誦経を続けています。
この期間、日頃は閉じられている常行堂や薬師堂も開いています。
薬師堂に安置されいる薬師如来像は、県内一の古い木像。開山最仙上人の御自作と伝えられ、県指定の重要文化財となっています。
左右には、阿弥陀如来と十二支の兵隊が安置されています。
常行三昧会は、9月24日正午の開闢から、末日9月30日の正午の結願まで。
開闢、中日、結願の正午には、雅な行列が見られます。
是非この機会に西蓮寺にお出かけください。
西蓮寺 茨城県行方市西蓮寺504
リアンヴィル http://lien-ville.r-cms.jp/
西蓮寺掲載ページ http://lien-ville.r-cms.jp/files/user/lienville_24_P6-7.pdf