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プロダクトバックログの優先順位づけやってみた

こんにちは。LIDDELL株式会社(以下、リデル)の4年目のPM兼エンジニアの川田です。
現在弊社では、新規プロダクトを鋭意開発中です。その中で初期リリースのスコープから外れた要件を、バックログ施策として管理しています。バックログには、ありとあらゆる施策が混ざり合っているため、その優先度をつけどれから開発していくかを決めるのは簡単ではありません。また、運用していく上で、なぜAよりもBの方が優先度が高いのかが、明確な基準を持って決められておらず、都度その時の勢いや雰囲気で決めてしまうといった課題や、そもそもの優先度付けに対する振り返りが実施できないといったものもあります。そのため、バックログ施策の優先度付け基準を作成しています。以下がアウトプットのイメージです。今回は、このアウトプットができるまでの手順を紹介したいと思います。

その前に

ここでのバックログ施策には、障害対応やバグなどは含んでいません。これら課題は、通常のバックログ施策とは別で管理して優先度をつけて対応していきます。
事前に、プロダクトのKPIツリーを作成しておきます。
それでは、プロダクトバックログの優先度付け手順を見ていきます。

優先度付け手順

  1. Impact・Effort を付けてスコアを出す

  2. 狩野モデルで分類

  3. ソートする

Impact・Effortを付けてスコアを出す

  1. Impact の付け方

  2. Effort の付け方

  3. スコアを算出する

1.Impact の付け方

Impact とは

・KGI への影響度がどれくらいあるか
・影響度 1 ~ 5

手順

  1. プロダクトKPIツリーのどのKPIを改善する施策かを判断する

1.プロダクトKPIツリーのどのKPIを改善する施策かを判断する
判断手順

  • 改善対象のKPIがある or ない

    • ある

      • 1 ~ 5でつける

    • ※初期段階では、1 ~ 5の設定基準はないのでPMが設定していく。運用していく上でチューニングしていく

    • ない

      • 一旦ステータスを `Pend` に更新してアーカイブしておく

2. Effortの付け方

Effortとは

・労力 企画 → 要件定義 → 仕様 → デザイン → 実装 → テストなど、施策をリリースするまでの、必要工程と工数から考える
・労力 1 ~ 5

手順

  1. 施策をリリースするまでの、必要工程の洗い出し

  2. 工程ごとの工数見積もり

  3. 1 ~ 5でスコアをつける

1.  施策をリリースするまでの、必要工程の洗い出し

  • 企画 → 要件定義 → 仕様 → デザイン → 実装 → テストなど、施策をリリースするまでの、必要工程を洗い出す。ユーザービリティテストとかも入る時もあるし、デザインなしでいきなり実装とかも考えられる

2. 工程ごとの工数見積もり

  • 自分でやる or 専門職メンバーに工数見積もりを依頼する

3. 1 ~ 5でスコアをつける

  • ※初期段階では、1 ~ 5の設定基準はないのでPMが設定していく。運用していく上でチューニングしていく

3. スコアを算出する

狩野モデルで分類

分類

  • 当たり前品質

    • 不十分だと不満、充足されて当たり前

    • 例:案件作成機能

  • 一元的品質

    • 不充足だと不満、充足されると満足

    • 例:フィルター、ソート機能など

  • 魅力的品質

    • 不充足でも不満には思わないが、充足されれば満足

    • 例:ダッシュボードなど

  • 無関心品質

    • あってもなくても満足には関わらない品質

    • 例:広告バナーなど

  • 逆品質

    • あると不満足を生んでしまう品質

    • 例:ログイン毎に広告表示など

ソートする

以下の順番でソート

  1. 当たり前品質を降順(当たり前品質は、Impact・Effortに関わらず優先する)

  2. スコアを昇順

  3. 狩野モデルを昇順

notionでのイメージ

さいごに

弊社で、新規開発で作成したプロダクトバックログの優先度付けを紹介しました。次の機会では、優先度が付けられたバックログ施策をどのように進めていくのかを紹介できれば思います。


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