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🎧️audible: 革命のプレリュード

※過去記事を振り返って、音声ファイルにしたシリーズです。


この記事は個人的に思い入れが深い記事かもしれない。言いたかったことは明確に2つある。

わたし自身よく夢や理想をnoteで語るのだけれど、それは「今だから」こそ言える理想であって未来永劫の理想にはなりえないはずだと思っています。例えば、ひとびととのつながりを求める理想を掲げるのは、それが著しく失われた今があるから。時代が変わって、お互い執拗に干渉し合うムラ社会であったら、きっと個の自由と自立を訴えているのだろう。世の中は常に変わりゆくのだから。。。完全無欠の理想などというものはなくて、それは移りゆく時代のグラデーションのなかにある。もし真理というものがあるのなら、それは完全無欠の理想などではなく、常に変わりゆく在りようのほうではなかろうか。

だから、わたしたちの進むべき道は、理想を追い求める以前に、理想そのものが常に移りゆくという概念を受け入れることなのだと、わたしは思う。理想は移りゆく。すると「改善」とはときにその移ろいを押し留める。それは現状の理想をよりよいものにしようと固執する努力からくるのだから。理想は移りゆく。それが必然なのだとしたら、革命に血が伴うのではなく、改善することでそこに留まろうとする執着が血を流すのだ。理想は移りゆく。するとより理想的なのはその理想そのものから離れること。それを厭わない心理なのだと思う。理想は移りゆく。社会運動(MOVEMENT)をただのお引越し(MOVING)と認識することができるようになってはじめて、本質的な「革命」の意からようやく「血」が分離されるようになるだろうと思う。

われわれ人類はまだ「革命」の本質を知らない。


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