![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145599533/rectangle_large_type_2_0ed657c767aff87232715d86ed5616a3.jpeg?width=1200)
【MD】スプライトSeason30【マスター1】
遊戯王マスターデュエルランク戦Season30で使用した【スプライト】の解説記事です。2024年6月7日改訂のリミットレギュレーションを前提としています。
Season29の記事はこちら↓
※注意事項※
本文中における俗称について
デッキから手札に加える効果を「サーチ」と呼称しています。
あるカードが最初の手札にあるまたはドローによって手札に加えられることを「素引きする」と呼称しています。
データ
戦績
【スプライト】の戦績のみ記述
勝率:61.7% (37/60)
先攻勝率:78.1% (25/32)
後攻勝率:42.9% (12/28)
最大連勝数:6
![](https://assets.st-note.com/img/1719131441691-Hz4fDhcu72.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719131441717-S8uazy6Lxn.jpg?width=1200)
デッキ分布
炎王スネークアイ:14.3% (10/70)
R-ACE:12.9% (9/70)
覇王魔術師:11.4% (8/70)
ティアラメンツ:10.0% (7/70)
クシャトリラ(純、ホルス):10.0% (7/70)
その他:41.4% (29/70)
![](https://assets.st-note.com/img/1719132308334-xqbh37U7tB.jpg?width=1200)
考察
デッキ相性についてコメントしていきます。
対【炎王スネークアイ】
勝率:88.9% (8/9)、先攻勝率:85.7% (6/7)、後攻勝率:100% (2/2)
無効系の妨害や灰流うららを適切なタイミングで使用すると、大した盤面を作れないことが多く、高い勝率を出すことができました。対【R-ACE】
勝率:37.5% (3/8)、先攻勝率:75.0% (3/4)、後攻勝率:0% (0/4)
CONTAIN!、EXTINGUISH!、R-ACEプリベンター、S:Pリトルナイト、墓地の賜炎の咎姫による妨害がすべて【スプライト】にとって致命傷に成り得ます。また、手数が非常に多いため、盤面を荒らされてリソース勝負で負ける可能性があり、非常に不利な対面でした。対【覇王魔術師】
勝率:57.1% (4/7)、先攻勝率:100% (2/2)、後攻勝率:40% (2/5)
先攻盤面は絶対に捲れませんが、手札誘発への耐性はあまり高くなく、妥協盤面の要求値も高いため、メインギミックの相性は特に関係ありません。対【ティアラメンツ】
勝率:33.3% (2/6)、先攻勝率:40.0% (2/5)、後攻勝率:0% (0/1)
先攻は手札誘発がほぼ入らないデッキのため、展開が通ってそのまま勝ち切れることが多いですが、超融合を使用されて先攻で3敗しています。後攻から手札誘発なしで捲るにはNo.2 蚊学忍者シャドー・モスキートによるワンキル以外の選択肢がほぼありません。対【クシャトリラ】
勝率:75.0% (3/4)、先攻勝率:100% (1/1)、後攻勝率:66.7% (2/3)
墓地メタをされてもヒーローキッズギミックには関係なく、天霆號アーゼウスかNo.2 蚊学忍者シャドー・モスキートの効果が通ればほぼ勝てるため、非常に有利な対面でした。対その他デッキ
先攻は展開の誘発への耐性は高いため、先攻盤面で構えた妨害を適切に使用して後続を確保すれば勝てます。後攻は、手札誘発、No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート、天霆號アーゼウスの存在により対応力は高かったはずですが、表側でモンスターが2体並ばないように妨害されると何もできません。
構築
以下は54-70戦目(画像)との差分で記述。
11-30戦目:エフェクト・ヴェーラー×3→ディメンション・アトラクター×2、無限泡影×1
アトラクターを使用してもワンキルが難しいことから、増殖するGを活かす方針で採用を変更。
31-53戦目:閉ザサレシ世界ノ冥神→双穹の騎士アストラム
Season30の多くのデッキはアストラムを処理するのが容易であり、使用機会がより多そうな閉ザサレシ世界ノ冥神に変更。
![](https://assets.st-note.com/img/1719141716132-O524vXZCKa.jpg?width=1200)
メインデッキ
「スプライト」レベル2モンスター
必須:ブルー×2、ジェット×2、レッド、キャロット
ブルー、ジェットは最大枚数採用(準制限のため2枚ずつ)。
レッド、キャロット、ピクシーズは他のレベル2モンスターの枚数に応じて採用。ヒーローキッズ、暗黒の招来神、七精の解門
サブギミックで解説。「メルフィー」レベル2モンスター
レベル2モンスター2体から構えられる質の高い妨害のため採用。素引きしたくないラッシィもレベル2モンスターのため、無駄が少ない。EM:Pグレニャード
①効果は手数として、②効果は追加の妨害として機能するため、1枚は採用して損はない。
ブルーorジェットorスターター+暗黒の招来神or七精の解門+ヒーロー・キッズ初動の場合にギガンティック②効果で特殊召喚して妨害を追加できる。「スプライト」魔法
必須:スターター×2
スターターは最大枚数採用(準制限のため2枚)。主に相手ターンにエルフでジェットを特殊召喚して2枚目のスターターをサーチする。
スマッシャーズはスターターを使用したターンにジェット②効果でサーチして追加する妨害として採用。Season30では王の棺や炎王の孤島のような魔法・罠を除去する手段として致命的な妨害になりやすかった。手札誘発、汎用
必須:増殖するG×3、灰流うらら×3、墓穴の指名者×2、抹殺の指名者
・増殖するG
レベル2モンスターかつ最強の手札誘発。
・灰流うらら、墓穴の指名者、抹殺の指名者
増殖するGを無効にするためのカード。特にSeason30における灰流うららは灼熱の火霊使いヒータで特殊召喚されてしまうため、増殖するG以外に対しては安易に使用できなかった。
・PSYフレーム・ドライバー、PSYフレームギア・γ、緊急テレポート
ギア・γがR-ACEタービュランスの②効果を無効にでき、緊急テレポートで特殊召喚できるレベル2モンスターのため採用。緊急テレポートは手数として使用。
・エフェクト・ヴェーラー
増殖するGの効果で後からドローしても使用可能な無効系手札誘発なので3枚採用。
・無限泡影
自分のターンに結界像のようなカードを無効にできる。
エクストラデッキ
虹光の宣告者、うきうきメルフィーズ
メルフィー・ラッシィ①効果で状況に応じてS召喚する。PSYフレームギア・γもレベル2のチューナーのため、稀に展開中の誘発ケアとして虹光の宣告者をS召喚することもある。森のメルフィーズ
②効果は誘発効果のため、召喚・特殊召喚時効果を無効にできない。神隠し鬼火丸
S:Pリトルナイトの②効果で除外した相手のカードを②効果でデッキに戻す以外は使用する機会がなかった。ギガンティック・スプライト
ニビルケアをしながら展開を伸ばせる。貴重な高打点(ATK3200)。No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート
攻撃力が低いという【スプライト】の欠点を解決し、【御巫】のようなリーサル手段を可能にしたエポックメイキングなカード。
戦闘では破壊されないため、天霆號アーゼウスのX素材としても優秀。ダウナード・マジシャン
ランク2に重ねて4素材天霆號アーゼウスをX召喚する。天霆號アーゼウス
【スプライト】は攻撃力も除去性能も低いため、無理やり盤面を一掃するために使用。I:Pマスカレーナ
相手ターンにS:PリトルナイトをL召喚する。閉ザサレシ世界ノ冥神をL召喚する機会はなかった。スプライト・エルフ
主に自分ターンでは展開に、相手ターンには後続を確保するために使用する。
フィールドにレッドとエルフがいると、増殖するGに対する灰流うらら、墓穴の指名者を回避できるため、手札に増殖するGがある場合は妥協盤面として覚えておくと良い。ピットナイト・アーリィ
エルフの左下にL召喚して、森のメルフィーズの相互互換として使用する。①効果は誘発即時効果のため、召喚・特殊召喚時効果を無効にできる。S:Pリトルナイト
相手ターンに②効果を使用して自身を除外するとフィールドにリンク2が残るため、返しのターンに任意のモンスターを召喚すると2体でエルフをL召喚して再展開できる。閉ザサレシ世界ノ冥神
S:Pリトルナイトよりも適している場面があればI:PマスカレーナからL召喚する。
霊使いリンクモンスターを採用していないため、後攻捲りでL召喚できる機会もほとんどなかった。
「ホルス」モンスターを無力化できる。
サブギミック
レベル2モンスターを並べるためのエンジンとなる「スプライト」モンスター以外のギミックを紹介します。
暗黒の招来神&七精の解門
![](https://assets.st-note.com/img/1719564172618-vVzd845aXY.jpg?width=1200)
以下の手順でレベル2モンスターを特殊召喚を行わずに2体並べられる。
「暗黒の招来神」A召喚→招来神A①効果で「七精の解門」サーチ→解門①効果で招来神Bサーチ→招来神A②効果で招来神B召喚
七精の解門②効果により手札を1枚捨てて、墓地から暗黒の招来神を特殊召喚できるため、招来神初動であればレベル2モンスター3枚分の出力が見込める。また、永続魔法のため②効果で毎ターンレベル2モンスターを出力するリソースとなる。
「カプシェル」(画像のメインデッキ左から4枚目)は攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスターのため、暗黒の招来神②効果や七精の解門②効果によって召喚・特殊召喚できる。
「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」(画像のエクストラデッキ)は暗黒の招来神、ブルー、ジェット等を素材にX召喚し、手札誘発ケアとして使用できる。
ヒーロー・キッズ
![](https://assets.st-note.com/img/1719564187690-7IpBqtKsNn.jpg?width=1200)
チェーン1で発動した効果によって特殊召喚すると、レベル2モンスターを計3体並べられる。
効果は1ターンに何度でも使用でき、どこから特殊召喚しても良いため、ギガンティック・スプライトだけでなく、スプライト・エルフにも対応している。つまり、ヒーロー・キッズと暗黒の招来神(または七精の解門)を素引きしている場合、解門②効果でヒーロー・キッズを手札から捨ててエルフ②効果で特殊召喚すればよいため、同時に引いても気にならない。
素早いアンコウや鬼ガエルは墓地を使用するが、ヒーロー・キッズはディメンション・アトラクターの効果適用下でもギガンティック・スプライトからレベル2モンスターを並べられる点が優秀。
素早いビーバー&素早いアンコウ
![](https://assets.st-note.com/img/1719646860770-BLIDVuVw3r.jpg?width=1200)
素早いビーバーは召喚時効果でレベル2モンスターを計2体並べられる。デッキだけでなく墓地からも特殊召喚できるため、素早いアンコウを使用後に召喚するとお得。
素早いアンコウをスプライト・スプリンド①効果でデッキから、鬼ガエル①効果や七精の解門②効果で手札から墓地へ送ることで、レベル2モンスターを2体並べられる。
素早いマンボウは素早いビーバーが制限カードのため、穴埋めとして採用される。水属性のため鬼ガエル①効果に対応し、戦闘破壊時にマンボウを特殊召喚できる効果がNo.2 蚊学忍者シャドー・モスキートと相性が良い。
鬼ガエル&粋カエル
![](https://assets.st-note.com/img/1719564213557-8GG0dLWIMB.jpg?width=1200)
鬼ガエル①効果で素引きしてしまった「素早い」モンスターや「粋カエル」、「魔知ガエル」を手札から捨ててチェーンを組まずに特殊召喚できる。
②効果により、以下の手順でレベル2モンスターを計3体分出力できる。
「鬼ガエル」召喚・反転召喚・特殊召喚→鬼ガエル②効果でデッキから「粋カエル」を墓地へ送る→L召喚等により鬼ガエルを墓地へ送る→「スプライト・エルフ」②効果で墓地から鬼ガエルを特殊召喚→鬼ガエル②効果でデッキから「魔知ガエル」を墓地へ送る
③効果により、増殖するGをフィールドから手札に加えたり、①効果で特殊召喚した自身を手札に戻して召喚することで②効果を再度使用したり、メルフィー・ラッシィ①効果の発動条件を満たすなど様々なコンボが狙える。
粋カエルは墓地の鬼ガエルや魔知ガエルを除外して、1ターンに何度でも墓地から特殊召喚できる。
魔知ガエルは鬼ガエルが制限カードのため、穴埋めとして採用される。③効果はL素材等にするとタイミングを逃す。