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脱会のステップ 【第1章①現状分析】

このnoteでは、同じ教団内で結婚したものの、
教団を脱会したい場合どうやって辞めていくか
を解説しています。

私が入っていたエホバの証人という宗教団体は、
自分たちの教団に留まっていない限り、
まもなく訪れる「終わりの日」という大患難で滅ぼされてしまう。
そして、信者だけがその「終わりの日」を通過し、
「楽園」という新たな世界で幸せに生きていける

と教わっています。


したがって、
夫婦でこの教団に留まるというのは至上命題であり、
辞めたいと思っても、容易には辞めることはできません。

あなたが「辞めたい」と言った場合、
あなたのパートナーは2000パーセント反対するでしょう。

そこで前回の記事では、
自分の人生を生きるためには、
たとえ最悪の結末になったとしても、
自分の意思を優先させることをしてほしいと書きました。


しかし、
本日は最初に注意点というか、
断っておきたいことがあります。

それは、

脱会だけが正解とは限らない

ということです。


これまでのエホバの証人の環境であったならば、
私は迷わず脱会を勧めていたと思います。

しかし、近年、
新型コロナウイルスや
メディアでの報道などの影響か、
組織内では少しずつ規制緩和の動きが見え始めています

かつてエホバの証人だった方は驚かれるかもしれませんが、

ここ2年ほどで、次のような変化が起こりました。

① 正規開拓者の要求時間が月当たり70h→50hに変更
② 奉仕報告で、伝道した時間や配布した出版物を報告する義務がなくなり、
単にその月に何らかの形で奉仕をしたかどうかのみを報告するだけでよくなった。
③ 体調不良ややむを得ない事情がある場合、集会や大会をオンラインで参加すれば、出席したことと見なされる。


これはつまり、
エホバの証人を続けることによるコストが
やや軽減されたことを意味します。

ゆえに、あなたがもし
多少の手間と労力を惜しむことができるのであれば、
配偶者のためにそれなりに信者でいることを続ける
というスタンスもありだと思います。

ただし、
その選択を自分で納得している必要があります。
仕方なくそうするのではなく、
自分で選んでそうすると思ってください。

私にとっての幸せは
夫婦で仲良く暮らすことだ。
だから、
特にもう教団に対して信仰を持ってはいないけれど、
まあとりあえずは続けよう。


こんな感じです。

これは自分を偽っていることにはなりません。
なぜなら、自分でそうやって生きると決めたからです。

なので、
もし宗教を脱会したいけれど、
それで今の配偶者を失う苦しみの方がずっと大きい
という方は、
現在のところは、
省エネ気味で活動を継続しながら、好機をうかがう
というのが現実的な落としどころになると思います。


もちろん、
これ以上信じていない組織の活動に無駄な時間を使いたくないし、
思ってもいないことを人々に伝道することも良心的にできない
という人もいるでしょう。(私もそうでした。)

そういう方は、本格的に脱会に向けて
準備していくことになるのですが、

いずれにせよ、
長期戦は覚悟してください。

少なくとも1年はかかると思った方が良いです。

※私は、初め半年でなんとか脱会しようと思っていましたが、
結局、かれこれ問題がひと段落するのに2年以上の時間を要しました。

これはお二人の関係性によっても変わってくるでしょうし、
教団でどのような立場にいるのか
どういった生活スタイルなのかなどによっても
変わると思います。

傾向として、
エホバの証人は夫婦でさまざまな活動に参加するので、
独身、一人暮らしの信者が脱会するよりも難易度は高く、
その分時間もかかるということが想定できます。


しかし、それだけの時間をかけても
成し遂げる価値はあると思っています。

現状分析をする


さて、
ある程度の長期戦を覚悟できたのであれば、
次にすることは

現状分析

です。

いくつかの観点で、今、自分が置かれている状況を冷静に分析してみましょう。
「彼を知り、己を知れば百戦殆ふからず」
のことわざ通り、まずは自分の状況をしっかりと把握することが重要です。


「しがらみ」の分析

まず、現時点で、辞める時にどのようなしがらみ(辞める際の障害となるもの)があるのか思いつく限り書き出していってください。

※今後、考えたことや思ったことは基本的に
ノートに書き出して記録していくことをお勧めします。
「脱会ノート」のようなものを作っておくと良いと思います。
もちろん、配偶者には見られないように!!


例えばこんな感じです。
・妻(夫)が悲しむ
・信者である親と気まずくなる
・会衆で開拓者や長老や援助奉仕者(旧:奉仕の僕)の立場にいるため、当たっている仕事を果たせなくなる
・会衆の人たちから辞めた時どう思われるだろうか
・職場に信者が多いので、仕事を変えないとダメかもしれない
・子どもたちにはどう説明したらよいだろうか

このしがらみが多いほど、抜け出すのも難しくなっていきます。


幸い、私は家族とはすでに離れて住んでおり、家族にも未信者がいたので、
家族の面は比較的被害は軽くすみましたし、
子どももおらず、
職場はエホバの証人とは無縁のところだったため、

妻と会衆の人間関係のみがしがらみになっていました。
(それでも、これらを乗り越えるのが本当に大変でしたが)


経済状況の分析


しがらみをチェックできたら次にするのは、

経済状況

の確認です。

毎月の生活費をチェックしてみましょう。

今の収入でまかなえているでしょうか。

場合によっては、家を出ていくことになるかも知れません。
どのようなケースになるとしても、
ある程度貯金をしておくことは安心材料になります。

エホバの証人のケースだと、
フルタイムの仕事に就いておらず、
毎月暮らしていくのでやっとという方がけっこういます。
(私もそうでした)

次の記事で触れますが、
しっかりと経済的に安定させましょう。

経済的に不安があると、
ストレスが溜まります。
そして、このストレスはけっこう思考力を奪います

と同時に、教義への依存につながります。

・「お金はないけれど、エホバがなんとかしてくださる」
・「次の日のことを心配してはいけないから、
お金のことを考えるのはやめよう」

みたいな思考回路に再度陥っていきます。

そんなこと言ってないで働いてください!!笑

※ちなみに、経済的に困窮させるというのは
「カルト宗教」がよく用いる手口だそうです。


外部のコミュニティの分析


最後は、「この組織の外のコミュニティがあるかどうか」を分析してください。

今後、あなたは会衆でも、
家の中でも
辞めたいという本音を隠したまま
過ごすことになります。

これは想像以上のストレスになります。

なので、
できれば信者ではない人で誰か相談できる人を作ってください


未信者の家族がいれば、それでもいいですし、
職場に信頼できる友人がいればその方でも構いません。

親族も友人もことごとくJWで固められている。。
という方は
ぜひカウンセリングを利用することをお勧めします。


また、このnoteなど、
オンラインで同じような境遇の方々のブログを読むことも
励みになると思います。

とくに
アメーバブログ
では
jw関係の方が熱心にブログを更新しているので、
jwをやめた後の生活なども窺い知れます。
https://www.ameba.jp/home


長い道のりになるかと思いますが、
千里の道も一歩からということで
まずは自分の状況を把握することが大切でしょう。


ある程度、自分の置かれている状況をつかむことができたでしょうか?


それでは、次にすべきことへと進みましょう。

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