自我を保つための記録

はじめまして。
グレイと申します。

現役のJW(エホバの証人)です。

半年ほど前からこの組織に対する疑念が強まり、続けることに強い抵抗を感じるようになりました。

信者の方々に不満があるわけではなく(良い人たちばかりだが、波長が合うとは感じない)、組織が教えていることは本当に正しいのだろうか、と思うようになってきたのです。

この記録では、私が信仰を抱き、クリスチャンとなった経緯や、疑問に感じた組織の教え、そして、集団の中にある独特な雰囲気のようなものを書きたいと思います。

ここまで書くと、「疑問があって辛いならやめればいいではないか」と思われるかもしれません。

おっしゃる通りです。
私もやめようと試みました(現在も試みています)が、今の状況ではどうしても辞めるという選択肢が現実的ではないのです。

大きな理由は、家族と妻です。
母と妻もJWであり、自分が辞めるということは、こうした人たちと関わりを持てなくなるということを意味しています。

※JWには、「排斥」という措置があり(つまり「破門」のこと)、排斥されてしまうと、たとえ家族や親しい人であっても、信者からは徹底的に無視されてしまいます。
これは、排斥された人が悔い改めて組織に返ってくるための「愛ある取り決め」とされています。
しかし、私にとってはこれが辞められない「枷(かせ)」となっているわけです。

妻には、一度辞めたいということを話しました。
結果は、猛反対。

普段から、集会や宣教(JWが最低限課されている日々の務め)に対して「面倒だ」と愚痴をこぼすこともあったため、少しは理解してくれるかと思ったのですが、想像以上の反発でした。

結局、どうしても辞めたいなら家庭内別居のような形になるだろうということ、また、最低でも毎月20万は使えるようにしてもらうという半ば脅迫めいた条件を突きつけられてしまいました。
妻を愛していますし、辞めることは想像以上に難しいのだと悟りました。また、毎月20万というのも決して楽ではありません。

JWは、組織のための活動や宣教(これらをまとめて「奉仕」とも呼びます)のために多くの時間を使うことを要求されています。

それゆえに、多くのJWは全時間の仕事に就くことができず、アルバイトをしながらほとんど貯金もできないような状況で日々生活しています。

※こうした生活に関する様々な「勧め・方針」に対しては、かなり違和感を感じているのですが、今後改めて書きたいと思います。

したがって、妻が言うような「毎月20万円」は到底私には用意できる金額ではありません。おそらく妻もそれを分かって言っています。

こういうわけで、私は辞めたくとも辞められない状況に立たされてしまいました。

しかし、私は自分を信じたいと思っています。この「何かが変だ」という感じは当たっていると思います。

ゆえに当分の間、組織を辞めることはできないとしても、自分に芽生えたこの「自我」だけは大切に守り抜いていきたいと思っています。


だから、この記録を書き始めることにしました。
今後、どのように進んでいくのかはわかりません。

ただ、自分の中に灯った小さな火をゆっくり、そして大切に育てていきたいと思います。

この記録は、自分用に書いた者ですが、もし同じような境遇で苦しむ人がいれば助けとなるかもしれません。

あなたもぜひ諦めないでください。

一緒に、「自我」を護るための戦いに加わってください!
同士よ、共にがんばりましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?