技術士二次試験 出願対策 ~実務経歴証明書、及び業務内容の詳細(小論文)の書き方~(2019年度 試験制度見直し以降版 一般部門偏)
1.はじめに
令和元年度(2019年度)の技術士二次試験において、一般部門(総合技術監理部門を除く20部門)の試験内容は、大幅な変更がありました。
具体的には、筆記試験では、必須科目の択一試験が廃止になり、記述試験となったため、選択科目と合せてオール記述式となった点や、口頭試験では、技術士に求められるコピンテンシー(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント)が問われる内容に変更となっています。
但し、出願時の申込書、2枚目の実務経歴証明書(旧、業務経歴票)、及び業務内容の詳細に関する様式については、記載する要求内容が全く変わっていません。
つまり、技術士二次試験に関する受験者を評価するポイントは、以下の点において普遍であると言えます。
(1)実務経歴証明書(旧、業務経歴票)及び業務内容の詳細において、①科学技術に関する業務経験が、受験資格を満たしているか。及び、②口頭試験の事前確認資料として、部門及び科目に適合した科学技術に関する高等の専門的応用能力を発揮した内容なのかを確認する資料として用いる。
(2)二次筆記試験において、部門及び科目の専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力を評価する。
(3)二次口頭試験において、①技術士としての実務能力(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント)、及び、②技術士としての適格性(技術者倫理、継続研鑽)を評価する。
特に、(3)①の実務能力(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント)については、以前からも口頭試験で部分的に確認がとられていました。試験制度の変更でこの4点を口頭試験時に確認することが、明確になったため、そこに時間が多く割かれることに変わりました。よって、技術士にふさわしい業務経験があるかを確認するには、(1)②の部門及び科目に適合した科学技術に関する高等の専門的応用能力を発揮した内容なのかの評価において、今までは、出願時の記載がイマイチでも口頭試験で補足することにより、合格基準まで押し上げるチャンスがありました。しかし、試験制度の変更により、業務詳細等が問われるケースが少なくなるため、口頭試験で復活するチャンスが無くなり、出願時の「実務経歴証明書及び業務内容の詳細」の記載内容に関する重要度は、益々、増していると言えます。
以上により、一般部門(総合技術監理部門を除く20部門)の出願時の対策として、『出願時の実務経歴証明書及び業務内容の詳細』の書き方を記載しましたので、出願対策に活用してください。
2020年2月
ライセンス エンジニア
(温泉技術士)
~主な保有資格~
【技術コンサル系】
技術士(電気電子部門)
技術士(機械部門)
技術士(総合技術監理部門)
【労働系】
労働安全コンサルタント
衛生管理者(第1種)
クレーン運転士
【設備・管理系】
電気主任技術者(第1種、2種、3種)
エネルギー管理士
消防設備士(甲種第4類、乙種第7類)
危険物取扱者(乙種第4類)
【工事・施工系】
電気工事施工管理技士(1級)
管工事施工管理技士(1級)
電気工事士(第1種)
~プロフィール~
専門:電気・機械系エンジニアリング
趣味:源泉かけ流し温泉めぐり
近況:資産形成のための投資信託(アセットアロケーション)に興味あり、実践中
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