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ほぼ1週間でFP3級に合格した話

「FP3級の勉強時間を最低限に抑えたい」
そんなあなたに朗報です。

Googleで「FP3級 勉強時間」で検索したところ80〜150時間の勉強が必要だと記載がありましたが、社会人で働きながらこの時間を確保するのは至難の業。

この記事では、平日含む8日間の勉強で合格した際に実践した、FP3級の勉強法をご紹介します。

※2021年9月実施の試験を受験した際の内容を記載しています

FP3級とは

これに関しては、ネット記事などで詳しく書かれているものもあるため多くは語りません。

身近なところだと、株式投資など資産形成に関わる内容や税金の仕組みなど、また、難しいところだと不動産や相続に関わる内容が出題されます。
そのため、FP3級の勉強を通して、基本的なお金の知識や税に関する制度の存在を知ることができ、自身のライフプランを考えるきっかけにはなるのかな、と思います。

試験については、2団体「FP協会」と「きんざい」がそれぞれ主催しています。
試験は、学科と実技(両方とも筆記試験)があり、学科についてはどちらの団体の問題も同じですが、実技の内容が異なります。

合格率が違ったり、「きんざい」の方が難易度が高いだったり書かれているサイトを見たのですが、基本的には、実際の問題を見て、自分が得意だと思う方を選べば良いと思います。
私は「きんざい」で申し込みました。

何日前から勉強を始めたのか

FP試験の事前知識を得たところで、
ここからは具体的に私が行った勉強とその時間についてご紹介します。

勉強は試験の8日前から始めました。
日曜日が試験だったので、曜日で言うと「土日月火水木金土」です。
平日は仕事なので、3日間の休日が肝になりました。

持っていた事前知識は、
テキストを買う前に軽く流し読みしたのと積み立てNISAをやっているので株に関する知識が少しありました。

1日の勉強時間はどのくらいか

平日は仕事終わりの2時間、休日は予定を入れずに7時間勉強時間に費やしました。
短期間で勉強をする際は、しっかり勉強時間を確保することが必要です。
他人より勉強の期間を短くする分、1日の密度を上げるイメージを持って臨みました。

どの参考書を使用したのか

有名どころで、amazonの評価も高いようですが「みんなが欲しかった」シリーズの教科書と問題集を使いました。(頻度高くアップデートされているようなので私は最新版のテキストにしました)

もうひとつ有名どころで「スッキリわかる」があり、FP2級を取得した際に使いました。こちらは1冊で問題集としての役割も果たすので全体的な情報量が絞られている印象です。
3級の知見があったので、このボリュームでも対応できましたが、初めてのFP試験だと考えると教科書と問題集が別々になっていて網羅性の高い「みんなが欲しかった」シリーズの方が良いかと思います。

どんな風に勉強を進めたか

おそらく一番重要なのが、勉強の進め方です。
初めて受ける試験だと、どの範囲をどのくらいの深さで勉強すれば良いのかわからず不安になることが多いと思います。
私は、期間を決めた(8日間)うえで、以下の順で進めました。

・教科書を1周する(day1&2)
・問題集を2周する(day3~6)
・スマホで過去問の1問1答を解く(day7&8)
・実技試験の過去問を解く(day8)

教科書を1周する(day1&2)

まず、FP試験範囲に関する事前知識が少なかったので、全体感を掴むのが大事だと考えていました。
教科書を読みつつ、テキストの間に用意されている小問題を解くことで、出題される問題のイメージを固めます。

問題集を2周する(day3~6)

その後、問題集でさらに知識の定着へ。
1度目は5割程度しか解けなかったのですが、もう一度解いた際には8~9割程度の正答率になっていました。

スマホで過去問の1問1答を解く(day7&8)

ここまできたら過去問に取り掛かります。
FP3級ドットコム」というサイトで過去問を1問1答形式で出題してくれるので、これを活用してまずは学科試験の問題を直近2,3回分を解きました。
ここでの正答率が本番での正答率とほぼイコールになる※ので、安定して合格ライン(6割)を超えられる状態にしておきます。

※とはいえ過去問でギリギリの6割だと、知識が定着し切っていない問題が多く出題された場合に辛いので8割程度を目指すのが良さそうです

実技試験の過去問を解く(day8)

あとは実技試験の対策です。
問題集を解いていればある程度の傾向が見えて、覚えるべき解き方(年金額や建蔽率など)も定着していると思います。
計算問題が解ければ合格にグッと近づくのですが、油断は禁物で、学科試験のまるばつ式で解答できていたことも実技試験の形式だと解答できないものも出てきます。
そのため、先ほどと同じ「FP3級ドットコム」で実技試験の問題についても直近2,3年に目を通します。

実技の過去問は試験直前にも解いていました。
午前の学科試験から午後の実技試験までに時間が空いていたため、計算問題をもう一度解いて、自信をつけてから試験に臨みました。

FP3級勉強のコツは?

ここまでの内容を踏まえて、FP3級勉強のコツを2つにまとめました。

1. 薄く広く勉強する
2. 過去問を重視する

1. 薄く広く勉強する

試験範囲が広い分、全範囲をまんべんなく勉強する必要があります。
ただ、深堀りは最低限でテキストの内容を浅く学習するのみで基本的に対応はできます。

2. 過去問を重視する

過去問が大事、というのも、出題の範囲がある程度決まっており毎回60問(学科試験)作らなければならない都合上、問題になる箇所は決まってきます。もし、時間的に余裕があるなら、過去問に割く時間を増やすのが良いと思います。

当日の試験の印象は

学科試験はかんたんな印象でした。
と言うのも、テキストの内容もそうですが、過去問の1問1答と同じ内容が出題されたのでスラスラ解けました。

一方で実技は手が止まるタイミングが何度かありました。
知識が薄い分、難易度が高い問題やうろおぼえな数字系(〇〇歳以上で〜など)について、自信が持てない問題がいくつか見受けられました。

まとめと感想

最後になりますが、仕事をしながらでも1週間でFP3級合格は可能でした。
テキストを初めて開いた時は、内容がまったく頭に入ってこず、厳しそうな印象を抱いたのですが、問題演習を進めるうちに難易度と傾向がわかってきたので、途中から勉強のスピードが上がりました。

一点、過去問に割く時間を増やせばもう少し効率が上がったかもしれないと思っています。
例えば、教科書を1周したのち、隙間時間を活用し過去問の1問1答を解くなどしていれば知識の定着が早まった可能性はありそうです。

私の経験が、少しでもみなさんの勉強の助けになれば幸いです。

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