音楽とわたし
今から26年前。1998年。
私は高校二年生だった。
まだインターネットが使えない時代。
音楽はTVからの情報しかなかった。
クラスには女の子しかいなかった事もあって
周りで好きな音楽の話題を共有できる人はいなかった。
隣のクラスにROCK好きな子がいるから紹介するね
と言われ女の子2人と出会う。
おすすめのCDを貸しあって
私はDragon AshとAIRのアルバムを持ってきた。
背の高い女の子が紹介してくれたのは
コーネリアスとブランキージェットシティ
そして、もう1人の女の子が持ってきたのが
ミッシェルガンエレファントとHi-STANDARD
掃除の時間、放送室に行ってCDをかけてもらった。
聞き慣れないメロディー。
でも、なんだかカッコいい!
音楽とは、その音だけじゃなく
バンドのスタンス、生き方そのものこそがロックなんだと知った。
音楽は生き様。
音楽雑誌を読み漁って、その記事から音を想像する。
YouTubeですぐに聴ける今ではきっと見えなかった世界。
音楽友達が、音楽の幅を広げてくれた。
ゴリゴリのロックミュージックは
心の暗闇を爆発させてくれる。
メッセージは歌詞だけじゃない、音に、ロックなその姿にのってくる。
私は、そんなROCKが大好きだ。
時代は変わって、今じゃ家の中でボタン一つで世界中のアーティストの音楽を聴くことができる。
音楽がレコードからCDになった時、
きっと音楽好きなオジサン達はレコードの良さを知らない世代を嘆いただろう。
あの針を落とす感じ、空気の振動、レコード盤を大切に扱うまでが音楽の良さなんだって。
カセットテープが終わるまでの空白の時間。
CDを読み込む数秒。
その少しの隙間に私たちの音楽への愛があふれていた。
いまでは、あの頃のような情熱はないのかもしれない。
だけど、振り返ると今でも輝いている。
あの頃の音楽がいつかのわたしを呼び覚ましてくれる。
いつだって、ロックスターはあの頃の姿のまま、音楽と共に生き続けてる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?