【遙か7】愛情の純化の果てに_真田幸村編
前回の長政さま編からしばらく経ち、真田幸村編を昨晩読み終えました。今でも胸がいっぱいで、2人の崇高さに一種の神々しさを感じて涙が止まらない余韻が続いています。
無償の思慕に惹かれていく
キャラクター紹介にあるように、まさに実直の人な幸村さん。オープニングから主人公のことを神子と知らなくても、全力で守ってくれる誠実な幸村さん。序盤の神子として信頼関係が築けていないうちからも幸村さんは神子のことを慕ってくれて、折々に垣間見える細やかな気遣いに心が穏やかになるものでした。(特に序盤のはっさくと反物のプレゼントは、こんなに慕ってくれているんだ、と思えて安らぎます)
幸村さんのまっすぐな愛情に溶ける
共通ルート終盤から幸村編に入って、幸村さんの神子に向けられる愛情のまっすぐさに溶けました。幸村さんの愛は、しがらみとか見栄や恥ずかしさみたいなノイズを一切吹き飛ばして、純粋な愛情、純粋な使命への思いが溶け残る、そんな愛情でした。そんなまっすぐに言われたら、心打たれるじゃないの!という誠実な幸村さんの生きざまに筋が通っていて、だから神子も使命を全うすることを迷いなく選んだのだと思います。
エンディングのカタチ
神子も幸村さんも自分の使命があって、それを成すことがいかに当人にとって大切か、そこまで分かり合える信頼関係が個別ルート直前まで徐々に築かれていく様子が進めながら嬉しいです。後半では神子の使命と幸村さんの使命を各々が果たすことに対して描かれていますが、あのエンディングしかありえなかったというか、あのエンディングであるべきだったというか。2人の愛は人の世では抱えきれないものだったのだなあ、と苦しくも愛おしいエンディングに涙しました。
今までの遙かのエンディングでは、龍神の神子という立場上、人の世で穏やかな幸せを迎えるものだけではありませんでした。遙か3の敦盛さんは怨霊のまま残っていたし、どこか胸が痛むエンディングもあります。
龍神の神子だからこういう結末、というシナリオで今まで一番泣いたのが遙か4の風早EDでしたが、彼の場合は最終的に人として幸せになれた描写が見て取れました。
今回の幸村さんエンディングはいろいろなものを超越した究極の純愛だったんだなと。関ヶ原から何年も経っても、神子への想いが縁となって2人をつないでいくのが、幸村さんらしい実直さを体現していて、そんな幸村さんだったから神子も愛せたのだろうなと思います。今でも胸が苦しい。2人で永遠に幸せを紡いでいってほしいと思う。
おわりに
神子も幸村さんも、各々の使命を全うして天に昇って2人出会えるということが運命的で乱世における遙かの愛の最たるものだなあ、と。人の世で幸せになって欲しいという五月の気持ちもよくわかるけど、どちらかが使命を全うしなかったら2人はきっと再会できなかったと思うし、ここでも長政さまの「お前はお前の使命を果たせ」が効いてきます。
長政さま⇒幸村さんの順でまだ攻略2人目ですが、既に遙か7という作品の世界観に引き込まれて毎日没頭です。コミカライズ版を水野先生がアプリで連載中ですが、描かれる幸村さんを見るたびに暖かい気持ちになります。なんだか、こんな気持ちになれるのが遙からしさだよなあ、と。キャラクターだけではなく、みんなが愛おしい。それが遙か!
遙か4の風早エンディングの時に、麒麟として生きられなくなった風早が龍神から命のある生き物に生まれ変わらせると言われ、「万の時を生きる亀か、自由に空を飛べる鳥か(亀以外うろ覚え;あと1つ候補あったはず)」と問われた時に、迷うことなく「人間に」と答え、龍神は「人間なんて寿命が短く欲深い、弱い生き物だぞ」と。それに対して風早が「一人の人間として人を愛する瞬間は何物にも代えがたい幸福である」と答えていました(涙)この時、人が人を愛するということはなんて尊いんだろうとあらゆる邪念が浄化されて涙した思い出が今でも強く思い出に残っています。
今回の幸村編は、そのことを思い出させるような、人を愛することの尊さや奇跡を感じた、素晴らしい時間でありました。(もし自分に娘がいたらプレイしてもらいたい笑)
数ある乙女ゲームの中でも、遙かなる時空の中でシリーズだからこそたどり着けるこのストーリーに出会えたことを感謝いたします。まだまだ余韻がすごくて次に行けませんが、引き続きプレイして大団円にたどり着けるよう、1つ1つ噛みしめて進んでいきたいと思います。ありがとうございました!