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"神椿市協奏中。" を観光したぞ!

来た!!来たぞ!!
神椿市協奏中が!!
ついに封をきって、目の前に現れて…

……なんかすごく、よく馴染んだ話をしている。
音楽の力で世界を再生させる、ありとあらゆるスマホ音楽ゲームで馴染みのある概念の話をしている!! ホームグラウンドすぎる……!!

というわけでこんにちは、liccaです。
別所で執筆した紹介に、リリースから公開されていたゲーム内容などの情報は譲るとして、こちらの個人noteではざっくりとした「神椿市協奏中。」の感触について書き記しておきます。

なお割と自由に感想を書いており、他社製スマホ音楽ゲームとの比較などが含まれます。ご了承ください(中身や外見についてこのゲームみたいなものと思えばいいかな〜と言ってる感じなので貶める意図はございません)


ファーストインプレッション

開発は中小のパブリッシャーですし、外枠(UIや一部のSEバランスなど)は結構インディー感があるんですが、ここに納まってるのが一流の素材というのがなんか、不思議な感じがします。
知ってる曲も知らない曲もあって、難しそうな知ってる曲がだいたい難しくて。(先の紹介記事で挙げた楽しみな曲5選のうち3曲が最高難易度のレベル15だったのちょっと…申し訳なさとかあるぞ!)
ストーリーの節々には、楽曲の歌詞やライブでよく使われる文言(GO AGAINST FATE!▷運命に抗え!)が見え隠れして楽しい気持ちになった。音ゲーって文脈を繋ぐゲームでもあると思っているので。

ストーリー

可不たち5人のAIが目覚めたのは、崩壊した都市・神椿市。彼女たちは世界を再生させるため、歌をうたい、魔法を紡ぐこととなる。
同じ使命を負った仲間との触れ合い。記憶の卵を通して知る、かつて神椿市を、世界を守ろうとした魔女達の記憶。多くの経験を得てヒトのような情緒と幸福を抱いていく5人はしかし、残酷な真実を知らずに役目を果たそうとしていた。

彼女らは魔女の「音楽的同位体」。同じ世界に、同じ存在は2人と居られないのだから。

前述の通り、白い世界を音楽の力(今作は“歌”に絞られてますが)で再生させるというストーリーが見知った仲すぎて、未知の物語への抵抗感とかがなんもなくヌルッ…と入り込めたなあと思いました。ひゅぷのすという案内人の会話も現代的にフランクなので、サブストーリーも面白く読めました。

恐らくジュブナイルものをしていたらしい魔女たち

崩壊前の神椿市で“テセラクター”と呼ばれる化け物と戦っていたらしい5人の魔女(V.W.P)。彼女達の物語は多くは明かされません。出会いがあり、敗北があり、そして崩壊と、死があり。
この世界は彼女達が敗北した世界線の物語であり、そうでない、彼女達が主役となって世界を救える物語は……まあ、テレビアニメまでお預けなのでしょう。
途中で出てきた「ループしている」という話はセカイ系的な話でありつつ、TRPGプロジェクトを念頭に置いた発言なんだと思います。プレイヤーの数だけ勝利した世界も敗北した世界もあるよねという。プロジェクトのウェブサイトがクローズされるのは外野からしても少し寂しいです。

このセリフで私は、CytusⅡにおけるコラボストーリーでKAFが告げた「何があっても歌を諦める気はない」という言葉を思い出していました。
なんといいますか、cyTus世界のKAFのストーリーにゴーサインが出たの、今になって改めて深い納得感があるんですよ……ただでさえこっちのストーリーを読んでから神椿市建設中。のプロジェクトと森先化歩の存在を知って「も、もうやってる!!」になったというのに、協奏中。での顛末を見ちゃったら、もうね。


プレイ感触

ゲームとしての親類は『KALPA』という音楽ゲームに近い…と思います。5レーン、タップ+ホールドのみ、二本指想定の譜面と多指想定の譜面の棲み分けがなされている、などなど。SEがレーンやノーツによって違うタイプのゲームなため、SEの鳴り方を加味したチャート作りがなされています。低難度でもリズムの楽しさを得ることが出来るんじゃないかなと!

で、これかなり重要なんですが、スマホでやる時、KALPAをはじめとした多くの複数レーン・上下スクロールのゲームよりも、タッチ感覚がファジーじゃありません。
「レーンとレーンの間を押す」と、基本的には「両方押下した判定になる」のではなく、「何がしかの判定により(タッチ面積が多い方?)どちらか片方のレーンが押下される」ような感覚があります。なのでまだ他のゲームに比べたら簡単と思える譜面でも、レーン誤爆によるミスが容易に起こり得る。スマホでやっていると尚更です。
隣接したノーツの同時押しや階段譜面なんかは、多分この仕様が悪さをしている気がすします。なんかタッチ判定が合流して、1レーン押しっぱなしの判定になってる、とか…むしろそのタッチ判定に上書きされて、ロングは離したという判定になってる、とか…そういう仕様によるミスがよく出るのかな?  と思いました。気のせいかもしれませんが。
なおそんな仕様なので、スライドで階段を捌くのも不可能です。指押しやゴリ押しを頑張りましょう。指がレーンからズレても押し続けてる限りホールドノーツが抜けないということでもあるので、それはいいんですけどね。

高難易度GLITCH(多指想定)譜面は普通に難しいです。誤爆の件もあるし、薬指まで使えないとしんどい同時押しもあるぞ!
逆に7本の指を使って全押しすれば通る譜面とかもあるらしいです。
難易度はピンキリといいますか、同じレベル15でも天国のように楽しい譜面と地獄のように苦しい譜面と、満場一致で最強のボス曲とがあります。

PCでもスマホでも、オフセット(判定タイミング)の調整が初めから大体合っている所とか、MV流しながら再生してるのにスマホは爆熱にならないしバッテリー消費も少なめな所とか、細かいところに匠の技がありそうな気がします。
オプションもかなり充実してて、あとはFAST/SLOWのリザルトでの合計表示や、フルコン/パーフェクトを維持していると何がしかの特別な表示になる機能が追加されると嬉しいかもしれません。


攻略情報(?)

ランキング、あるにはあるんですが、実はスコア順です。達成率順ではなく。
で、実は私はほんのちょびっと、スコアランキング掲載を目指したプレーをする事に楽しみを見いだしてました。めちゃくちゃ上手いわけではないので、人口が増えて達成率100.0%出せる人で埋まるまでの話ですが!

なおGOOD1芸人であるとのウワサ


スコアを伸ばすポイントはいくつかあります。
ひとつは単純な精度面、ここは素点なので当たり前ですね。Sパフェ、もちろん優しくはないんですが厳しすぎることも別段無いなあと思います。Arcaeaの純PUREよりは全然マシです。

2つ目はフィーバーゲージ。グルコスのフィーバーモードのように“コンボが切れたらおしまい”ではなく、ゲージ制であるがゆえに「フルコンする」以外にも出来ることはあります。特に高難易度。
フィーバーゲージを維持するためには「100コンボ/300コンボでフィーバーゲージ増加量UP」のアチーブがないとお話になりませんが、PRO帯でスコアタしようとしている方は最初に遊んだ「ゆりかご」のHardで即達成した、って方も沢山いると思います。
正直ここの“100コンボで”の所が、“100コンボごとに”な挙動をしている気がしないでもなく、実際200コンボ超えたあたりでゲージが常にプラス収支になっていきます。GLITCH譜面や超高難易度譜面においてはひとつやふたつ切っても、100コンボ繋ぎ直すまでにゲージが空にならないぐらいノーツが詰まってたりもしますね。

そして3つ目、まずはアチーブを埋めよう
割と殆どの実績解除報酬がスコアアップに関わってきます。
デイリーボーナスの「対象シンガーの楽曲を遊ぶとスコアアップ +5%」がデカすぎるので、実績を埋めた上でデイリーミッションも達成しておき、そのデイリースコアアップ対象曲でフルコンに近い精度を出す、というのが基本のスコア狙いムーブになります。

あと全実績解除報酬のスコアアップ要素がシャレにならないのですが、一応これは日付変更でもしない限りはまだ貰えませんね。多分直近のバースデーって、花譜/理芽の活動開始日である10月18日になるのかなと予想していますので、本当のスコアタはそこから始まるのだと思います。

今のところ私は、デイリー対象曲を遊び、ゲージを生き延びさせることで、達成率に有るまじきスコアを私は取っているわけですね。達成率周りの順位と比べてほんとに低い時があって…劣等感は…少しだけ感じますが!!

最初のフィーバーから一度もゲージを空にせずクリア!  するとスコアもガッポリですよ!

やろう、スコアタ!!低難易度で限界を狙うのも楽しいですよ!判定が厳しすぎることはないので!(何度も言いますが緩すぎることもないです。タノシー本気出しすぎでウケます)


というわけで紹介としては以上です。以下は箇条書きとかいうおろかなフォーマットで書かれたメモなので、気になる方だけ…


よもやまばなしの箇条書き

・もはや懺悔に近しい話なんですが、前述の通り神椿市建設中。のコンテンツを知ったのがですね、CytusⅡのコラボを遊んだ後だったんですよ。

バーチャルな存在の現実を描くことを良しとするのは、それがフィクションの物語だからに他ならないのでは?
 かれらが「画面の向こう側」をコンテンツにする時、それは “画面の中のかれらのノンフィクション” として語られるか……あるいはフィクションで、 “画面の向こうの誰かの物語” を創作するかの二択なのでは?
 なんてことを、考えるに至りました。
(中略)
 私はそれでも、とても有意義なコラボだったと思います。
 うたをうたう彼女は、うたがすきだから、Kafになれた。
 きっと現実にいるだれかも、うたがすきだから「花譜」として私達の前に現れてくれたのだと私はこの物語を通して再確認できたのです。

拙作紹介記事より

なんかこんなこと言ってますが神椿側が既にキャラクタライズされたコンテンツ展開やってると知ってたらこういう語り口にはなってないです。ちゃんと調べてなくてすみません………。

・テレビアニメ「神椿市建設中。」のタイアップゲーム、或いは25年発売のアドベンチャーノベル「神椿市建設中。REGENATE/VR」の前哨戦としての側面も持つのかもしれない協奏中。ストーリーを通して色々納得する面がありました。
 例えば2ndアルバム「覚醒」のジャケットでテセラクター達がスタンドみたいになってたのって、5人が覚醒した結果強大なテセラクターとの和解共闘ルートに入ったからなんだ…! とか。

いやテセラクターたち声凄いなおい。CytusⅡのムービーシーンに声優入った時のキャスティング並にびっくりしたわ。
勿論こちらのゲームもチェックさせていただきます。皆さんも是非。

・ボス曲『月光 / V.I.P』最高でした。音楽ゲームのフォーマットに欠かせない“ボス曲”の概念に、やりすぎなくらいシンフォニックな音で魔法を掛けるような、V.W.Pらしさを有する(それこそ同作曲者がV.W.Pに書き下ろしたアニメとのタイアップ曲『切札 / V.W.P』と対を成すような)曲調、そこに電脳の声で必死に生を謳うV.I.Pの世界が混ざって、もうほんとに最強だった………。


・暁光はもうとにかく、とにかく可愛すぎるんですよ  ラストスパートやエンディングでこういうエールみたいな曲を持って来られるの、弱いので
MVは情緒ちゃんソロなのでかわいいし、ゲーム中のエンディングムービーは……皆さんの目でお確かめください!!かわいいので!!!


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