きみは太陽のようにきれいだよ
文 チェマ・エラス
絵 ロサ・オスナ
訳 福原 麻希
出版社 童話屋 2007年初版
春の午後、畑で水まきしていた夫のホセは、通りかかった宣伝カーから「きょうの夜、広場でパーティを開きます。みなさん、一緒に踊りませんか」
自宅に帰ったホセは、妻のアナを誘います。でも、アナは、「ええ。でも、わたしは行かない。だって、もうおばあさんだから、パーティなんか似合わないわ」と取り合わない。
ホセは、足元のマーガレットを積んで、アナに渡して言いました。
「でもアナ、きみは太陽のように、とてもきれいだよ」
自分の姿に失望の声を漏らすアナ。
それを美しい愛の言葉で返していくホセ。
繰り返しアナを励ますホセの言葉に、アナの心が動き始めます。
最後、2人はパーティに行ったのでしょうか?!
作者のチェマさんがある老夫婦の言葉を書き留めたものが、ベースになっているとのこと。
無理強いをせず、お互いを思いやりながら、寄り添う2人の姿に感動しました。
元は、スペイン語の絵本です。
私は、多言語多読のイベントでこの絵本と出会い、邦訳版があることを知り手に入れました。
スペイン語版とイタリア語版も持っていますが、主人公の名前が違います。
スペイン語版では、マニュエルとマニュエッラ
イタリア語版では、マリオとマリア
太郎と花子のような感じなんでしょうね!
それにしても、邦訳版は、なぜホセとアナなんでしょうね⁇