バーチャルYouTuberとマンガ・アニメは相性がいい
■キズナアイ(KizunaAi)さんとの出会い
オンライサロン、ネットマンガラボ主催の勉強会「バーチャルYouTuberキズナアイとupd8をビジネス面から語る 」に参加しました。
イベントの詳しい様子はこちら。
登壇者は、バーチャルYouTuber「キズナアイさん」の「マネジメント」を手がけるActiv8株式会社の大坂武史氏と出版エージェント、コルクの佐渡島庸平氏。基本的に、佐渡島さんが気になることを質問していくというスタイルで進みました。
大坂さんのお仕事は、基本的に、芸能事務所のマネージャーや出版社の編集者に近いようです。
実は私が「バーチャルYouTuber」を見るのは今回が初めてです。YouTuberのノリにうまくついていけなかったからです。「2次元(バーチャルYouTuberはどの次元にいらっしゃるのでしょうか?)はアニメ・マンガのキャラクターでいいよ」と思っていたという側面もあります。
でも今回のイベントで、「この世界もいいな」と思いました。個人的には、イベントでも紹介された、電脳落語が気になりました。
マンガやアニメのキャラクターは、作品という物語、彼らのその言動で個性が決まり、人を惹きつけます。特にアニメになると、動きや声が付き、より「個性」を獲得することでファンを増やしていきます。
一方でバーチャルYouTuberを形作るのは、彼らの発信するコンテンツはもちろん、目指すことややりとげたいことという意思の力。マンガやアニメのキャラよりも、人間くささが残ります。今は2次元と3次元の間には多くの存在が登場していますが、個人的に2・7次元ぐらいかなと感じました。
個人的には、YouTuberの物語がマンガになったように、バーチャルYouTuberを主人公にしたマンガやアニメが出てきてくれないだろうかと思っています。彼らを消そうとする敵と戦うでもいいし、日常系でもいいと思います。
当然マンガやアニメからバーチャルYouTuberへの接近もあり。というより、マンガやアニメのキャラはすべからくバーチャルYouTuberになって私たちとコミュニケーションできるようになってほしいとすら思います。
■共通する、オンラインで存在感を高める方法
今、ネットマンガラボ内のSNSの使い方を学ぶ「まんツイ部」では、「いかにオンラインプラットフォームで存在感を高めるか」の方法を調べています。そのなかでは
・ペルソナを決めて個性を出す
・更新頻度を高める
・ほかの人と交流する
が基本です。
今回のイベントでも、キズナアイさんがバーチャルYouTuberでトップを走れるのは
・毎日投稿
・「75億人をつながる」という目標を設定して邁進
・ほかのバーチャルYouTuberと交流、ほかのメディアに出演
を地道に進められているからです。生身の人間も、彼らに学ぶところはすごくあります。
■将来は1人1アバター?
イベントでテーマになったことのひとつが「将来(今のSNSのアカウントのように)、個人がバーチャルYouTubrを持つことになるのか」というもの。
大阪さんは「ありうる」というコメントでした。
確かに、バーチャルYouTuberを新たな「仮面」と考えると持ちたいものです。
これで思い出したのが、「博多仁和加(にわか)」です。
博多仁和加は、福岡の伝統芸能。半分のお面をつけて、博多弁を使い、会話の最後に面白いオチをつけて、話をまとめるもので、題材に世相が反映されるとのこと。「悪口まつり」を参考にしたともいわれています。
(参照「博多の魅力」)
こういう「伝統」からすると、なにかしらの「仮面」をかぶるとある種のコミュニケーションが円滑になるということはありそう。なぜなら人間の相手への認識や印象は、どうしても見た目に左右されてしまうからです。
女性向けの乙女ゲーム、特にスマートフォン向けゲームでは、自分の分身といえるアバターがあって、課金を通じて服装や髪型を変えられます。あのぐらい気軽にバーチャルのアバターを持つことができれば、「人付き合い」が変わるのかもしれません。
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