年末年始も気をつけて! 〜とくに多い救急要請Top3〜
こんにちは、元救急隊員の社員Kです
今回は、私が救急隊だった頃、年末年始に救急要請されることが多かったTop3をお話ししようと思います。
① 高いところから転倒・転落
年末年始は大掃除! 庭の枝を切ったり、天井のライトを掃除するなど、高所で作業することがあると思います。そういった時、椅子の上に立って掃除なんてしていませんか?
椅子の上に立つのは本当に危険な行為です! 絶対にやめてください!!
そもそも椅子は人が立って作業するように想定して作られてはいません。なので、椅子の上に立つとバランスを崩して転落する危険性が大です!
転倒した結果、最悪、首の骨を骨折して手や足が一生動かなくなってしまった人もいます…
高いところを掃除するときは、1人ではなく複数の人と安全確認しながら掃除しましょう。万が一ケガしてもすぐに発見・通報ができます!
② アルコール中毒
忘年会や新年会、お酒を飲む機会がたくさんある年末年始。ついつい普段よりも多く呑んでしまうこともあるかと思います。そんなとき注意したいのがアルコール中毒です
お酒の飲み方をまだ知らない若者がなってしまうことが多いのですが、いい年をとった大人もアルコール中毒になって救急要請されることもありました。必要ならば救急車で病院へ搬送していましたが、ここで裏話を…
実は、アルコール中毒は病院に運ばれても効果的な治療方法がありません*1。 酔いが覚めるまで何時間も休むしか方法がありませんから、病院のベッドがその人で埋まってしまいます。もし、その間に緊急な処置が必要な急病人の要請がきても、空きベッドがないので受け入れできない!という事態が起こってしまうのです…(そんな実情を知っていたので、救急隊の頃はアルコール中毒の人が大嫌いでした)
*1 点滴をしても体中にあるアルコール量は相対的には変わりません。体内の水分が増えるだけなので、根本的な治療は肝臓がアルコールを分解するのを待つだけとなるのです
自分自身はアルコール中毒で気持ち悪い…、他の急病人は病院が決まらない……といった悪いことだらけなので、お酒はほどほどに楽しく呑みましょう
③交通事故
交通事故は1年中起こるのですが年末年始になると、子供は冬休み、大人はお酒を飲む機会が増える、日の入りが早い、などの条件が重なって、交通事故の発生件数は増加傾向にあります
自動車を運転する人は、普段よりも注意して運転することが大切です。また、飲酒した後に自転車に乗るすることは交通違反ですのでやめましょう
小さいお子さんがいる家庭では外出先では常に子供から目を離さないようにしてください。夜間歩くときは反射材も効果的です!
交通事故は予防ができます!。皆が少しでも注意していれば交通事故を防止できたり、被害を少なくすることができます。
交通事故は被害者・加害者共に悲しい運命を辿ります。そんな悲劇の主人公にならない!させない!!ようにしたいですね
おわりに
今回のお話、いかがだったでしょうか。
最後にもう1つだけ小話を…
何かと忙しくなる年末年始ですが、救急病院はもっと大忙しです!なぜかと言うと、診療所や小さな病院は年末年始お休みしてしまうので、救急病院に一点集中で患者さんが押しかけてくるからです。救急隊も年末年始の勤務は常に出動していて本当に大変でした…
ケガや病気になることなく、楽しい年末年始を過ごしたいですね!
それでは皆さん、楽しい年末年始を過ごしていただけたらと思います!
今回もありがとうございました
注:
このNoteは、介護タクシー・民間救急リーベルのHP上にあるスタッフコラムをそのまま転載したものです。興味があれば是非、HPを訪れてください!
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