トリビアの泉 〜素晴らしき救急隊のムダ知識〜
こんにちは、元救急隊の社員Kです
今回は民間救急車ではなく、“消防署”にある救急車のことについて、“へぇ〜”と思うようなムダ知識を、昔放送していた某テレビ番組みたいなノリで楽しくお話ししたいと思います
トリビア① 救急車の種類は…大きく分けて2種類ある
街中で走っている救急車、よーく見ると車の形が少し違います。実は、日本の救急車は「日産自動車」と「トヨタ自動車」の2社が主に製造販売していて、形の異なる2種類の救急車が走っています
と言っても最近、日産が車体をモデルチェンジして両社とも形がとて〜も似ています…
見分け方は、頭の大きな赤色灯がシュッとスマートなのが日産製!、ぽこっと出ているのがトヨタ製!です(自慢じゃないですが、私はパッと見ただけで識別できます!)
ちなみに救急車にはちゃんと名前があって、日産製は“パラメディック”、トヨタ製は“ハイメディック”と、名前も似ていますね…
トリビア② 救急車のサイレンは…住宅モードというものがある
救急車のサイレンは「ピーポーピーポー」なのは皆さん知っていますよね。ところで最近、いつも耳にするピーポー音ではなく少し音階が下がったピーポー音を鳴らして走っている救急車を目にしたことはありませんか?
実はこれ「住宅モード」というサイレンで、音の大きさと高さを、通常より少し低くしたサイレンなのです
救急出動が多くなるにつれ、サイレンの騒音問題はずーっと前から問題視されていました。そんな問題解決のため、住宅モードのサイレンが誕生したのです。ちなみに住宅モードへの切り替えは救急車内にあるボタンで行います (住宅モードのボタンには家のマークが書いてあるんです笑)
トリビア③ 最新の救急車には、"ツノ"が生えている
運転中に“ピーポーピーポー”とサイレンは聞こえるけど、救急車がどこの方向から接近してくるのか分からない!ってこと、みなさん経験したことがありませんか?
トヨタ製の救急車には緊急走行中に「どこの方向から、どのくらいの距離で救急車が接近している」ことを、一部のトヨタ製車両に知らせてくれる“ITS Connect”というシステムが装備されています (詳しく知りたい方は 「 ITS Connect 」 で検索してみてください)
その無線を飛ばすアンテナがトリビアの“ツノ”なのです。比較的新しい救急車にしか装備されていないので、見かけたらラッキー?かもしれません
おわりに
今回のお話いかがでしたか。
普段見ている救急車には隠れた機能が実はたくさんあります。それは救急隊の活動を迅速・安全に行う工夫の1つなのです
今度走っている救急車を見かけたときは、ちょっと注意して見たり聞いたりしてみてください
まだまだ、救急車のトリビアはたくさんあります。紹介できなかったものは次の機会にお話ししたいと思います
今回も読んで下さりありがとうございました。それではまた
注:
このNoteは、介護タクシー・民間救急リーベルのHP上にあるスタッフコラムをそのまま転載したものです。興味があれば是非、HPを訪れてください!
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