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めぐりくる水の歌詞
アルバムタイトル
「めぐりくる水」
1.河辺
河辺は懐かしい場所だろ
昔はここらを歩いたろ
まるで映画のように思い出せるよ
夕日が川面にあたって
僕らは時間だけがあって
それで映画のように思い出せるよ
そこに音は流れない
日を浴びてあなたは笑う
近づきすぎちゃいけない
すぐに消えてしまうから
いくつものアラームが鳴り
僕は続きを知りたい
フェイドアウトする景色
折り目なく、年月は流れる
気がふれた男は暴れる
「計画の通りに行かなかった」と
鎧を身につけ
必死で電車に身を詰め
だけど映画のように思い出せるよ
そこに音は流れない
振り向いたあなたは笑う
近づきすぎちゃいけない
すぐに消えてしまうから
幾つものアラームが鳴り
僕は続きを知りたい
フェイドアウトする景色
波打つ河の煌き
2.靄の中へ
トンネルを抜けるように
私は照らされる 私は照らされる
トンネルを抜けるように
私は包まれる 私は包まれる
神も観てない 過去も及ばない
こんな遠くに
ありがとう、ありがとうと言い
ひたすらに奪った ひたすらに奪った
トンネルを抜けた先に
あの娘はいるそうだ 忘れているそうだ
神も観てない 過去も及ばない
こんな遠くに
ではお先に
壁が途切れ 靄の中へ
お先に
お先に
3.ドア
ゆっくりと閉まるドア
嘘みたいだな
密室を作るドア
嘘みたいだな
あなたは鍵を置いて
足早に外に向かう
私は鍵を閉めて
ゆっくりと一人になる
あなたに会えない
もう会えないなら
もとに戻らない
戻らないなら
あなたに会えない
もう会えないなら
なんだか嘘みたい 嘘みたいだ
ゆっくりとゆっくりと
あなたの姿は消える
薄靄の向こうへと
あなたの姿は消える
夕暮れの窓辺は青色になる
その窓の向こうには
変わらない街が光る
あなたに会えない
もう会えないなら
もとに戻らない
戻らないなら
街の明かりが 灯るよ 今
なんだか嘘みたい
ゆうべの、背中も
あなたの産毛も
ゆうべの寝息も
あなたの唾も
ゆうべの窓辺の向こうの
景色も
もとに戻らないなら
夜が戻らないなら
街の 明かりが 灯るよ ほら
なんだか嘘みたい
4.砂浜
散々なことがあって
急な休みを取った
砂浜に座って
缶ビールを飲んだ
ザーザー
波が唸って
砂粒を運んだ
ザーザー
波が唸って
砂粒を運んだ
眠りなよ
忘れなよ
眠りなよ
忘れなよ
眠ったら
癒えるから
眠ったら
目覚めたら
海岸通りに沿って
コンビニへ歩いた
何年振りかに買った
タバコやライターや
波は削り取った
波は奪い去った
波は泡になった
波はそこにあった
眠りなよ
忘れなよ
眠ったら
目覚めたら
散々なことがあって
急な休みをとった
砂浜に座って
雨まで降ってきた
ハッカタバコを吸って
気持ち悪くなった
ザーザー波が唸って
遠くで日が沈んだ
5.雨の詩人(四元康祐さんの自作朗読)
6.永遠
目覚める
家族分の朝餉を作り食べる
私はいつかはばたく
送付状の結びが違う
請求書の数字が違う
ほら次のMTGだ
永遠から一瞬への間で
浮かんでる
改札から保育所まで走って行く
私はいつか輝く
喜びは集いの中
喜びは五線譜の中
あなたには見えてないな
永遠から一瞬への間に浮かんでる
ほら次のMTG 皆が待ってる
私はいつかはばたく
7.犬の唄
ああ
改札を出たら
僕の顔が
すぐに見えるはずだ
また会えたなら伝える
僕は君のもの
愛を持ってる
愛を持ってる
強い、強い風が襲う
曝される
曝される
8.めぐりくる時
ひょんなことに運転席 ミラー越しに
眠る妻子をみてるぜ
すごいなあすごいなあ
年金暮らし 親元に 電話よこし
いろんな話をするぜすごいなあ すごいなあ
あっちが立ちゃ こっちが立たん
あっちとこっちとそっちを全部立てるぜすごいなあ
追い詰めたり問い詰めたり
まじ冷たい社会で元気に生きるぜすごいなぁ
移ろう 月日
不意に、過去と今日が ほどける
急いで 結ぼう (そう何度も)月日
過去と今日を (そう何度も) 結んで
どうしたの何?
世の中にどうしようもない邪悪がはびこっているの すごいなあ
見つけたらすぐさま運営会社に知らせて戦ってるの すごいなあ
それなら俺らもこれから、と続いたら自分じゃないよな気がするんだよ
そうじゃん
大人になってずいぶん経って ものをみて 簡単なことばっかじゃなさそうだ
わかんない?
移ろう 月日
不意に 過去と今日が ほどける 急いで
結ぼう (そう何度も)月日
過去と今日を (そう何度も) 結んで 結んで
9.白川
ねえ なぜだか よく思い出すよ
大甲橋から 眺めた川を
夏の日に輝く
冬の夜に輝く
ねえ、どれくらい
遠ざかってくの?
橋を人は渡る
月は空に浮かぶ
水は止め処もなく
夜の海 近づく
輝く 輝く
ねえどれくらい遠ざかってくの?