ドジっ子ナース 金川紗耶さん!
(乃木坂46 金川紗耶さんが2023年に出演した舞台の記事、彼女の誕生日である10/31の少し後に公開しようと思っていたのですが、休業発表を受けてお蔵入りにしていました。
その後無事に活動を再開、舞台の放送が9/21にWOWOWでありますので、一年遅れですが公開します。一年前、しかも休業前に書いたために体調面についての言及はピントがずれていますが、そのままにしておきます)
私の推しの金川紗耶さんが、舞台『ドクター皆川 手術成功5秒前』に出演しました。
この舞台は、『大人計画』の舞台で、ふざけたタイトルが示す通り、コメディ。
私は1回は劇場で、1回は配信で見ました。
・感想
既に上演は終わったのでネタバレも問題ないとは思いますが、ストーリー的には内容が皆無なので、あまり言うこともありません(誉めてます)。
金川さんは思い切りよく暴れ回っていて、しっかりと役割を果たしていたと思います。演技が物凄く上手かったかと言われれば、正直そこまでとは言えませんが、そもそもそれほど『上手さ』を求められてはいなかったはず。問題ないでしょう。
ダンスはやっぱり上手い、背はかなり高くて顔は小さい、ペンギン姿が可愛い、なんて感想もありますが、そこはまあついでなので、詳しくは触れません。
・上演に至るまで
9月の時点では、不安そうな発言の方が印象に残り、9月最後のミーグリでは途中から参加取りやめになるなど、かなり危うい状態だったようにも見えました。
しかし、10月に入ってからは前向きな発言が増えて、公演期間中もしっかりとトークを送ってくれました。自分を鼓舞するカラ元気もあったかも知れませんが、それだけで一ヶ月を乗り切るのは難しいはず。
自分なりの手応えや発見、もあったのでしょうし、共演の皆さんや作・演出の細川さんの気遣いも、かなりあったでしょう。とても恵まれた環境だったのだろうと思います。
・金川さんの今後
今回はコメディで、ずっとドタバタしている感じの役柄でしたし、皆川さん、荒川さんという強烈な二人のいる舞台。今回の経験がそのまま活かせる場は、正直あまり想像が出来ません。
しかし厳密に言えば、『そのまま活かせる』なんてことは、再演でもない限りありません。そこからの応用力が問われるのでしょうが、その点に関しては、『芸人動画チューズデー』で培ったリアクションの良さや、初回のアンダーライブ経験後のパフォーマンスの急速な進歩など、既に実績もあります。
何より大きいのは、やはり自信。初めての外部の舞台仕事を完走したのは、大きな自信になったことでしょう。
それは演技力の向上だけでなく、外部の集団に入って仕事をして行くノウハウ面、何より体調に大きな問題もなく乗り切れたことは、大きいです。
むしろ体調が一番不安だった金川さんのファンは、私を含めて多いでしょうし、運営もかなり配慮していたはずです。トークから読み取る限り、9月末ぐらいからは、ほとんど他の仕事をしている気配はありませんでした。
ただもちろん、演技の仕事の『次』があるかは分かりません。私はファンですので、彼女の頑張りには大いに感銘を受けましたし、次に繋がって欲しいと思っています。
しかしファンではない人からしたら、強い感銘を受けた人はそこまで多くはないでしょう。出番的にも、演技技術的にも、他にもっと興味を惹かれる出演者がいた可能性は、当然高いです。
ただファンとしては、繋がれば良いな、という気持ちで応援を続けるだけです。
・舞台とアイドル
乃木坂46全体に話を広げると、乃木坂には舞台に出演するメンバーは結構います。ただ、伊藤純奈さんを応援していた経験上、そうした舞台出演がアイドルとしては(少なくとも短期的には)割に合わないことは、それなりに分かっているつもりです。
舞台の稽古には一ヶ月は掛かり、本番の期間を合わせれば拘束期間が二ヶ月程度かかるのもザラ。もしかしたらもっと長くなるかも知れません。
それに比してメディア露出は一般に少なく、大きな劇団や有名な舞台であれば記者会見のようなものも行われますが、ほとんどの場合は何もなし。今回の金川さんは『大人計画』の舞台だったためにまだ多い方でしたが、きちんと追っている人でなければあまり目には止まりません。
自然、そうした期間の努力は、ファンの側からはあまり見えなくなります。稽古が佳境に入ればSNSやトークの更新も滞ります。そのメンバーを熱心に応援しているファンであれば、そんなことで離れたりはしませんが、浮動層的なファンはそれで不満を感じることもありえます。
だからこそ他のメディアに出ていた方が、『アイドルとしての人気向上』には効果的です。
メディアに出ると言っても、テレビ仕事がポンポン入るようなメンバーではない場合も多いですが、それでもSHOWROOMやインスタの配信でもしていた方が、グループのファンにはウケが良いでしょう。
金川さんの場合で言えば、TGCやガールズアワードには高確率で出られますので、そちらに出た方がメディア露出としてもファンへのアピールとしても、ずっと美味しかったはずです。
・負荷とリスクとリターン
そして、メンバー本人の疲労や疲弊もあります。これは個人差があるので難しいですが、拘束時間の長い舞台と並行してライブがあったり、歌番組があったり、ミーグリがあったりとなると、非常に厳しいスケジュールになります。
疲弊の末に体調を崩して休養に入れば、場合によってはポジションを奪われることも有り得ます。というかその恐れがあるからこそ、メンバーは容易に休業しません。その結果更に深刻かつ長期的な休業になる恐れもあります。そうしたリスクはどんな仕事にもありますが、舞台は特にリスクと(短期的な)リターンが釣り合いません。
ただ、たとえ短期的には損であっても、長期的に見れば、ちゃんとリターンはあります。卒業後に武器となるのはアイドル時代のネームバリューではなく、演技力。それは現場でしか身に付かないものでしょう。そうして映像作品や舞台で出番を得ているOGもたくさんいますし、卒業後に最も活きる能力だと私は思います。
・今後
とは言え金川さんは、そこまで考えていなかった(その余裕は無かった)でしょう。恐らくその方が、良い結果が出るタイプではないでしょうか。
ともあれ、繰り返しになりますが、最後まで無事に、元気に、前向きに舞台を終えてくれて、本当に良かった。お疲れ様でした。
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