乃木坂46 11thバースデーライブ⑤:三期生ライブのこと
ダラダラバスラ記事5本目、三期生ライブです。
・三期生ライブへの期待値
四期生ひいきの私でも、期別ライブのベストは三期生ライブになることは、開始前から確信していました。前日の四期生ライブを生で見ていても、それは間違いないと思っていました。
四期生や五期生と違って、乃木坂の歴史を受け継ぐ云々と長々と言わなくても、そのテーマにのっとったライブをしっかり成立させられる。それこそが、今の三期生の強さであり、積み重ねて来た重みです。こればかりは、経験を重ねないとなかなか難しいだろうと思います。
フレッシュさや、以前と比べて成長した、という目線は、長く見ているファンにこそ通用しますが、そうではない人はピンと来ず、通用しません。そうした時にモノを言うのは地力であって、その部分が全然違うな、というのが三期生と他を比べた時の感想です。
・ライブ構成
ライブに関しては、始まりの『僕は僕を好きになる』『空扉』のオケアレンジが、昨年の10thバスラの最終ブロックを思わせて最高でした。
そして、新中三トリオの『大人への近道』。この三人のユニットは、歌とダンスのハイレベルさではグループ1だろうな、と思います。曲そのものは難易度が高かったわけではないですが、それをまざまざと感じる時間でした。
そして、『錆びたコンパス』。本当に大好きな曲なので、どうか披露して欲しいと願っていたのが、叶いました。センターは中村さんで、直近のアンダーセンターだからこその役割だった気がします。ただ配信で見る限り、会場はあまりピンと来ていない感があったのが残念ですが…
終盤はやはり、『僕が手を叩く方へ』。フル披露でした。この曲は本当に良い曲で、会場にクラップが鳴り響くのは、本当に壮観でした。泣いているメンバーもいたと思います。本当に、素晴らしかった。
・開拓者としての三期生
三期生は確かに後輩で、乃木坂46を築く面で役割を果たした訳ではありません。
しかし、新規加入者を期別で扱い、徐々に卒業生のポジションに入れて行く、という『乃木坂の継承方法』を最初に実施したメンバー達であり、その面では開拓者です。その過程で心無い声をたくさん聞かされて苦しんで来たことは、既に各所で語られています。
そうした、グループをどう受け継いで行くか、という試行錯誤は地味なストーリーであり、それほど注目も集めませんが、大切な役割を果たして来たことは、まともなファンならば誰もが理解しているでしょう。
グループを受け継ぐというのは卒業生が出るからであり、私自身は本来、卒業なんて制度が必要だとは思っていません。卒業しなければならないのは、事実上恋愛や結婚が出来ないから、そしてアイドルを名乗る限りは決して本物・一流として扱われることはないから、なのだと思います。
そうした矛盾に目を瞑り、「卒業までの限られた時間で活動するからこそ彼女達は美しい」みたいな自己陶酔論は、私は決して受け入れたくないのですが、現実としてそうした考え方は定着しており、それが変わることはないのでしょう。
だからこそ、周囲の雑音は気にせず、とにかく彼女達の望むことを、全力でやって欲しい、やらせてやって欲しい。
・今後
もう一度三期生ライブがあったとしても、今回の11人が集える可能性は、正直あまり高くありません。とにかく、彼女達自身が望む道を、全力で歩んで欲しい。ただそれだけです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?