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うさぎさん(♀)の避妊手術体験記
本屋うさぎ道店主・よねともです。
今回は、「うさぎさん(♀)の避妊手術体験記」として、我が家のうさぎさん(名前:こむぎ)の避妊手術の一連について書きます。
女の子のうさぎさんを飼っている方で「避妊手術したほうがいいの?」「リスクもあるから迷っている」という方に、少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
【我が家のうさぎさん基本データ】
・名前 こむぎ
・ホーランドロップ、メス
・2020年12月4日生まれ
・体重1,360g前後
1.うさぎさんに避妊手術は必要?
女の子のうさぎさんをお迎えした飼い主さんにとって、悩ましいのは「避妊手術をさせるか、させないか」です。我が家も夫婦で相当悩みました。
うさぎの避妊手術とは、一般的にうさぎさんの卵巣と子宮を摘出する手術のことを指すそうです。女の子のうさぎさんは子宮の病気になりやすく、病気になってから、かつ高齢のうさぎさんの手術になると、手術のリスクが高まります。
したがって、元気のある若いうちに子宮を摘出し、子宮の病気を予防しましょう、ということが避妊手術の概要です。「若いうち」というのもいろいろあるみたいですが、獣医師さん等のサイトをいくつか拝読すると、6ヶ月~1歳の間には済ませておきたいようです。
今回我が家のうさぎさん・こむぎの手術をしていただいた先生にも「肥満になると手術が難しくなるので、脂肪がつかないうちの早めがおすすめです」とおっしゃっていました。
しかし、犬猫では一般的な「避妊手術」ですが、うさぎさんではそうではありません。なぜなら、「身体が小さいゆえの、全身麻酔で死ぬリスク」が犬猫よりも高いそうで、手術実施については獣医師さんによっても意見が異なります。
私達が普段かかっているかかりつけの獣医師さんや、うさぎさんをお迎えしたブリーダーさんも「(手術は)どっちでもいいですよ」といったお考えで、私達夫婦は判断がつかないまま、うさちゃんの月齢は10ヶ月になってしまいました。
「いい加減決めなければ!」と、私達は(というか、主に夫が)ネットで情報収集。メリットとリスクを学ぶことから始めました。
一番わかりやすかったのがこちら「うさぎちゃんねる」さんの動画。獣医師さんならではの詳しい解説で、メリットデメリットが理解できるような内容になっています。他の動画もいつも勉強になってます。ありがとうございます。
ほか、避妊手術をされた先輩うさちゃんの動画も研究。
手術当日だけでなく、次の日以降もこんなかんじになるんだ~、元気なさそうだな…とかリアルに追体験。
術後、家にお迎えしたあとの容態急変に備えて、すぐ病院にいくことができる体制を整える必要があるなど、単に手術をするだけでなく準備しておくべきことがだいたいわかりました。
夫婦で何回も会議を重ねた結果「結局子宮の病気になって手術をする必要がるのならば、今リスクが低いうちにやろう」という結論になりました。
また、術後の急な容態変化に備え、手術後1週間は夫婦どちらかが必ず日中家にいることにしました。私がフリーランスで働いているので、これはほぼ私の担当になりました。
2.病院を選ぶ
さて、手術を受けさせようとなったところで、問題は病院選びです。我が家が普段かかりつけ医としてお世話になっていた獣医師さんは、手術はやっていないようでした。
そこで、ベターですがGoogle検索で「地名 うさぎ 避妊手術」などでキーワード検索。車で約40分ほどのところにあるK医院を見つけました。
私達が病院探しで重視した点は次のとおりです。
・小動物の手術件数が多そうなところ
・小動物というだけでなく、うさぎさんに詳しそうな先生
・術後急な容態変化があってもなんとか通える範囲(そこまで遠すぎない)
このK医院は、あえて犬猫をみないで「小動物専門医」としてPRしている医院でした。HPにはうさぎさんのほか、カメさんなど様々なエキゾチックアニマルの症例と手術を掲載しており、信頼がおけそうでした。
動物病院といっても犬猫がほとんどですので「小動物に詳しい、特にうさぎさんに詳しい」先生が選択のポイントになると思います。
※ちなみに、このK医院は小動物の飼い主さんに人気らしく、実際通ってみると遠くの市町村ナンバーの車が駐車場に止まっていました
3.初回検診と手術実施の判断
早速K医院に電話で初回検診を予約し、こむぎを連れていきました。
初回検診では
・体重測定
・先生の問診、触診、ウンチチェック
だけで、診察そのものは約10分で終わりました。
ほか、飼い主からの質問に丁寧に答えてもらえました。
先生からは「元気ですので手術は問題ない」との返答でしたので、先生から説明してもらったメリット・デメリットをもう一度夫婦で検討。「手術はこの先生にお願いしよう」と決断し、後日手術日の予約を改めていれました。
4.手術当日
手術当日は9時来院。この日は預けるだけで終わりました。
(荷物)
・キャリーとうさぎさん本人
・水
・普段食べているフードや牧草2日分
・その他、好きなおやつなど(なにも食べないとき対策)
こむぎを預けて一旦帰る道のりは。。。もし麻酔でこむぎが…と思うと、不安が途切れませんでした。私は午後から仕事に向かい、夫は神社に手術の成功を祈りに。
写真のとおり、なんだかこむぎも不安そうな顔でした。。。
K医院の先生曰く、9時来院→手術前のいろんな検査→昼前に手術の流れでやっていたそうです。12時ごろに「無事に終わって麻酔から目が冷めています」と先生自らお電話があり、一安心ε-(´∀`*)ホッ
また、ここぞとばかりにうさぎ部屋を大掃除してきれいにしました。(これもどこかの先輩うさぎさんの動画にあったので、実行)
ただ、だれもいないゲージをみると、本当に寂しい。。。電話をもらっているものの、こむぎに会うまでは不安な気持ちは晴れませんでした。
5.手術翌日(お迎え)
翌日の10時にお迎えです。先生から手術の結果について説明を受け、摘出した子宮も見せてもらうことができました。診察台の上でぴょこぴょこ動いていて、元気!安心しましたTT
「ちょうど発情してたから、血管が広がっていてちょっと難しかったです〜」と先生。いや、成功してよかったです。。。
このときの先生への質問と回答はこんなかんじ。
①容態変化はどのくらいの程度で連れてくればいいですか?
→たぶんそうそうないんですけど、傷口が開いちゃったらきてください
②栄養面で術後注意することは?
→食欲が一時的に下がるので、この期間は好きなものを食べさせてよいです
③お散歩は?
→傷口が開くので、次の診察(1週間後)まではなるべくしないでください
このK医院は特段エリザベスカラーやお洋服は着せていませんでした。抜糸も必要ないみたいです。進化してるんですね〜
家に帰った後、ゲージに戻した直後は安心したのか普通でしたが、だんだん傷口が痛くなってきたのか、ずーーっとぺたんと、険しい顔をしていました・・・お水もあまり飲まない・・・
とにかくなにか食べさせようと、ルッコラや乾燥リンゴなどをあげてみました。とりあえず食べるものの、やっぱりつらそう。ウンチもいつもより全然小さくて、黒い・・・
夕方以降になると牧草も少しずつ食べ始めたので、とりあえず様子見。
6.手術2日〜1週間後
お迎え翌日。普通に草モリモリ食べるようになりました・・・
食べるようになったら、ウンチも正常な大きさと色に戻り・・・
なんだ、元気じゃん・・・普通にたちあがって(うたっち、という)餌ねだってくるし・・・
おはようございます。
— 米澤智子@事業計画コーチとうさぎ専門本屋店主とライター (@otakimoko) November 12, 2021
朝飼っているうさぎの世話をしていたら、朝ごはん欲しさにうさぎが立ったまま2歩歩きました。
うさぎが立つことは🐇よくありますが(うさぎ用語でうたっちという)歩くのは無いと思います、、、
一瞬の出来事だったので動画撮れず
術後5日目くらい、立って2歩あるくという衝撃行動・・・
ということですこぶる元気で、今日術後1週間の診察だったのですが、「はい、問題ありません、元気ですね」で診察終了。よかった・・・
今のところ見られる変化としては、以前より甘えん坊になったというところでしょうか。ご飯はもちろん、ナデナデを要求してきたりします。発情期のツンツンがなくなって、穏やかな子になったように思います。
以上、我が家の避妊手術の記録です。
術後の経過が特段問題なかったので、手術後はあまり参考になるところがないのですが、本当によかったです。
先生からは「せっかく手術をしたので、とにかく毛に気をつけて長生きさせてください」とのコメント。つい先月、避妊手術をしたうさぎさんが、1ヶ月後の昨日、お腹に毛が詰まって、残念ながらお月さまに帰ってしまったとのこと…。とても悲しいです。
引き続き夫婦でしっかり愛して、お世話をして、こむぎとの時間を一日でも長く一緒にいたいと、改めて思いました。
おしまい。