全編無料【遊戯王/カジュアル】「50枚原石エルドリッチ~Trap or Primite~」 デッキ解説
⒈はじめに
お久しぶりです。きりみです。最近寒くなってきましたがファンデッカーです。
今回は新弾で強化された【原石】ギミックを搭載した【エルドリッチ】デッキのご紹介です!
【エルドリッチ】はTACTICAL-TRY DECKで関連カードの入手が容易になり、これを機に組んだという人も少なくないと思います。かくいう私もその一人です。
うれしいことに「TACTICAL-TRY DECKから遊戯王を始めた、復帰した」という話を最近ちらほら耳にします(KONAMIさんやるじゃないですか)。今回はそんな、はじめたての人でも楽しめるように解説していけたらと思います!
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この度こちらのデッキを「すりみちゃんねる」さんで動画化していただきました!
音声付きでわかりやすく解説されてますので是非一度ご覧ください!
【テーマ名】またはその大多数
《カード名》
「コンボ名、通称」または不特定少数カード
〈ターン表記〉その他など
⒉デッキレシピ
ニューロンでデッキコード「7pckxxb」と検索すると出てきます!
面白い!知らないコンボ!と思ったらいいね👍もお待ちしてます!
2-a.デッキコンセプト
① 交流会向けの【エルドリッチ】を組もう
② 【原石】の採用と【エルドリッチ】との噛み合い
③ 相性の良いカードの検討
④ 初動・展開プランの検討
この点を踏まえてカードの採用、デッキ構築をしています。
2-b.デッキ構築の流れ
《スキルドレイン》《神の宣告》の不採用
↓
【原石】ギミックの採用
↓
リソースの安定化
↓
デッキのサブギミック追加
○【エルドリッチ】ってどんなデッキ?
唯一のメインモンスターである高打点の《黄金卿エルドリッチ》を主軸に魔法でサポート、罠で妨害を繰り返しながらビートダウンしていくデッキ。【黄金卿】カードと【エルドリクシル】カードが墓地効果で相互にサーチしあう関係性にあり、継続して毎ターンの妨害を構えられるのがこのテーマの強み。
動きを拘束するような永続カードと相性が良く、相手の動きをとめつつ、自分ターンで永続カードを解除して一気に展開して攻めに出る様な一面もあります。いわゆる「罠ビート」と呼ばれる低速なデッキです。
○‘‘交流会向け‘‘ってどういうこと?
交流会という勝ち負けより「デュエルを楽しむこと」を目的とした参加者が比較的多いイベントにおいて、デッキ選びはかなり慎重に行っています。初めてイベントに参加する、という方も遊戯王の日や交流会でよくお見受けします。
せっかく交流会に参加してくださっているわけなので、その一戦をより楽しめるものにするためには全力を出し切らないといけませんよね!
例として以下のような点を意識してデッキ作成・選択をしています。
・デッキパワーのすり合わせがしやすい
・やり取りの生じる試合運び
・派手なギミックによる盛り上がり など
(特にデッキすり合わせは難しくて毎度難航しています。事前にデッキパワーを聞き取りしたり、お品書きを用意したり、デッキを20個くらい持って行ったり・・・・・)
そんな中、今回【エルドリッチ】を選んだのは、罠ビートなら展開に時間がかからず、罠による妨害は打ち方を調節しやすいと考えたためです。
また今回の交流会向け構築では、拘束力の高い《スキルドレイン》や《神の宣告》をはじめとする強力な汎用罠カードを採用していません。
カード単体のパワーが強く、やり取りの生じる試合運び、というよりは一方的な制圧になってしまいがちだからです。
そのためこのデッキでは昔のスタンダードな【エルドリッチ】とは違う、制圧しない【エルドリッチ】を目指しました。
代わりに、いろいろなギミックを山盛りして相手が驚くようなデッキに仕上げていきます。
○新規【原石】ギミックとの噛み合い
今回実装された新規カード《原石竜アナザー・ベリル》は、【原石】ギミックの初動となる【原石】初の下級モンスターです。このモンスターの登場で【原石】カードの安定供給と、強力なリソースの循環が可能となりました。
【エルドリッチ】はもともと召喚権を使用しないテーマですので、余った召喚権を使用できる点で相性がいいです。加えて《黄金卿エルドリッチ》は①②の効果ともコストに魔法罠カードを要求しますが、【原石】側の動きで手札と場に毎ターン魔法罠カードを供給できるためこれまた相性がいいです。
さらには罠モンスターとなる【黄金卿】カードは場で通常モンスターとして扱うため、発動条件に通常モンスターを要求する【原石】カードのサポートができます。
あらかじめ想定してカードをデザインしたかの様な噛み合いっぷりに、正直驚きを隠せませんでした。
○サブギミック
今回真っ先に採用したのが注目の新規カード《誘いのΔ》です。アンデット族上級限定の《おろかな埋葬》内蔵のフィールド魔法です。このデッキでは《黄金卿エルドリッチ》を落とすのはもちろんなのですが、もう一枚の落とす候補として《地下牢の徊神》を採用しています。このカードは墓地に送られると、自分相手の場のカードを墓地に送りながら特殊召喚される非常に強力なリセット効果を持ってます。
まさに必殺の一撃、このデッキの一番派手な見せ場となること間違いなしです。
続いては《超融合》の採用です。後攻の弱い罠デッキにとってモンスターの除去と打点を確保できる優れモノです。比較的パワーは強めのカードですが、先程挙げた《スキルドレイン》《神の宣告》に比べて打てる場面が限定されること、先攻で使うには手数を1つ犠牲にしなければいけない点などを加味して、条件付きで強いカードということで今回は採用。より効果的に運用するために《屍界のバンシー》と《アンデットワールド》も採用しています。また今回のデッキでは【原石】ギミックが回り始めてしまえばハンドコストを用意しやすいのも相性がいい点です。
同様の理由からハンドコストを要求するカード全般と新規【原石】ギミックは相性がいいといえるでしょう。
○何故50枚なのか?
このデッキにはあまり素引きしたくないモンスターカードが何体か存在します。【原石】や【エルドリッチ】は初動になりうるカードが比較的多く、壺などを加味すればデッキ枚数を増やしてもあまり影響が出ません。そのため為50枚という数字に落ち着いています。
デッキ枚数を増やすことで素引きの事故率を軽減できるほか、枚数が増えた分色々なギミックを積めるのも楽しいところです。
2-c.カード解説
大きく分けて採用カードは3つに分類し主なカードを解説。
①【エルドリッチ】関連カード
②【原石】関連カード
③その他カード
①のカード群
・《黄金卿エルドリッチ》
手札から魔法罠と共に墓地へ送ることで、フィールドのカードを対象に墓地へ送る効果と、自分フィールドの魔法罠をコストに自身を墓地から回収、その後手札のアンデット族を特殊召喚する効果を持つ。
高打点かつ破壊耐性持ちで出てこれるため場持ちが良く、テーマ内での魔法罠によるサポートも豊富です。
除去打点要因として単体出張できるのも魅力。
・《呪われしエルドランド》
①アンデット族しか攻撃できなくなるデメリット効果
②800LP払って【エルドリッチ】モンスターか【黄金郷】魔法罠をサーチする効果
③このカードが魔法罠ゾーンから墓地に送られた時にデッキから【エルドリッチ】モンスターか【黄金郷】魔法罠を墓地に送る効果
上記3つの効果を持つ。
②によってリソースを安定供給できるほか、①のデメリットも《黄金卿エルドリッチ》の蘇生コストにしてしまえば気にならず、むしろ③の効果へ繋がります。
【エルドリッチ】モンスターを指定しているためメインデッキの【エルドリッチ】モンスター2種目の今後の実装にワンチャンの期待。
・【黄金郷】魔法罠
永続罠はそれぞれ罠モンスターとして特殊召喚することができ、着地時に場に《黄金卿エルドリッチ》が存在すれば追加効果を使用可能。
コンキスタドール→対象にとらない表側破壊
ワッケーロ→墓地除外
ガーディアン(不採用)→攻撃力を0にする
永続罠は共通して、エンドフェイズに墓地から除外して後続の【エルドリクシル】カードをデッキからセットする効果を持ちます。罠を撃った後に後続が途絶えないという点で登場した当時は画期的でした。理由がなければ《紅き血染めのエルドリクシル》を優先的に伏せます。
《永遠に輝けし黄金郷》だけ万能無効のカウンター罠であり、【エルドリッチ】モンスターが存在する場合にアンデット族をリリースすることで発動できます。こちらには後続を呼ぶ墓地効果は無いため採用枚数は1枚程度。
・【エルドリクシル】カード
共通して【エルドリッチ】モンスターを特殊召喚する効果を持つ。場に既に【エルドリッチ】モンスターが存在すれば、任意のアンデット族モンスターを対応する場所から特殊召喚することも可能。このデッキであれば《屍界のバンシー》をデッキから特殊召喚し間接的に《アンデットワールド》をサーチが可能。
なお、特殊召喚の対応場所は
黒き→手札・デッキ(守備)
白き→手札・墓地(守備)
紅き→デッキ・墓地(表示形式指定なし)
となっており、発動後アンデット族しか特殊召喚できない縛りが発生します。
またこちらも墓地から除外すると【黄金郷】魔法罠をセットできる効果を持ち、魔法2種は自分メインフェイズ《紅き血染めのエルドリクシル》はフリーチェーンで効果を使用できます。
②のカード群
・《原石竜アナザー・ベリル》
①召喚時に【原石】魔法罠をセットする効果
②自身をリリースしてデッキから通常モンスターを墓地に送る効果
③自分スタンバイフェイズに墓地から手札に戻る効果
上記3つの効果を持つ。
個人的注目ポイントは③の効果。
遊戯王老人会の皆さん、補聴器の用意はいいですか......?
「これ令和の《キラー・スネーク》です。」
条件も場か墓地に「通常モンスターがいること」なので自身の②で条件を満たしつつ③に繋がり無駄がないです。
一応①の召喚時効果もターン1がついていないため《時を裂く魔瞳》などで召喚権を増やせば2度使用することも理論上可能。
もう書いてあること全部強いですね。
・《原石竜インペリアル・ドラゴン》
①相手メインフェイズに手札から公開することで【原石】モンスターの召喚を行う効果
②アドバンス召喚成功時に、相手の場のモンスター効果を全て無効にする効果と、特定のステータスの相手モンスターを場から全て除外する効果
上記2つの効果を持つ。
通常モンスターをリリースすることでしか召喚できないルール効果があります。そのため《原石の皇脈》等で呼び出した通常モンスターをリリースして出すのが基本となりますが、フィールドで通常モンスターとして扱う【黄金郷】罠モンスターもリリースとして利用できます。《黄金郷のコンキスタドール》は打点が低く戦闘に向かないため、このカードに変換することで打点を確保しつつ、墓地効果を狙うことができ相性が良いです。
初めは不採用でしたが使いにくかった《死霊王ドーハスーラ》と入れ替わる形で採用。
・《原石の皇脈》
①【原石】カードをサーチする効果
②【原石】と通常モンスターの打点強化
③通常モンスターの特殊召喚効果
上記3つの効果を持つ。
《原石竜アナザー・ベリル》と相互にサーチし合えるカードであり、任意のカードをサーチする前に互いを経由することで、盤面のカードを増やし【原石】カードの発動条件を整えることができます。
②の打点強化は複数枚発動することで重ねがけできます(最大900アップ)。
③効果のデメリットはフィールドの特殊召喚されたモンスター限定であるため、効果の使用前は《セイクリッド・プレアデス》なども問題なく使用できます。
・《原石の穿光》
①フィールドのカードを無効除外する効果
②メインフェイズに墓地からセットする効果
上記2つの効果を持つ。
速攻魔法であるため使い勝手が良く、罠ビートの苦手とする《ハーピィの羽根箒》や《拮抗勝負》などへの回答となります。
このデッキでは《神の宣告》の代わりとしての役割も担うが、繰り返し使える点使い切りのあちらよりも使い勝手が良い場合も。
・《原石の鳴獰》
①【原石】と通常モンスターへ戦闘破壊耐性付与+通常モンスターのリクルート効果
②相手召喚時に参照した通常モンスターの攻撃力以下のモンスターを除外する効果
上記2つの効果を持つ。
このデッキでは通常モンスターの採用枚数が少ないためあまり①は使用せず、コストとして墓地に送り②の効果を狙うのが基本運用となります。フィールドの【黄金郷】罠モンスターも参照することができます。
・《原石の反叫》
①召喚・特殊召喚を無効にし除外する効果
②自分スタンバイフェイズに墓地からセットする効果
上記2つの効果を持つ。
①の特殊召喚無効はチェーンに乗らないもの(S・X・L召喚や《サイバー・ドラゴン》の様な特殊召喚)しか無効にできない点に注意。
②で再セットはできるもののタイミングがスタンバイフェイズに限定されている。《原石の穿光》より回収がやや難しいため2枚の採用。
・《ヴァルキリー》
今回の【原石】通常モンスター枠。
星5の光属性ということで【黄金卿】罠モンスターと合わせて《セイクリッド・プレアデス》をX召喚できます。《原石の皇脈》を使って特殊召喚したターンは特殊召喚されたモンスターの効果を使えませんが《セイクリッド・プレアデス》は相手ターンに妨害できるため相性が良いです。
先人の構築では《A・マインド》(機械族星5闇)が採用されており、こちらは同じく【黄金卿】罠モンスターと合わせることで光と闇を素材にした《カオス・アンヘルー混沌の双翼ー》がS召喚できます。
しかし《誘いのΔ》の登場で簡単にアンデット族星5闇属性トークンを呼び出せるようになったため、採用の必要性が低くなったと判断し《ヴァルキリー》を採用しました。
「ここまで聞いて納得しかけたそこのあなたへ🫵
《ジャックス・ナイト》の方が攻撃力高いです♠️♥️」
③のカード群
・《誘いのΔ》
①発動時に星5以上のアンデット族を墓地送する効果
②トークンを生成する効果
③墓地からモンスターが手札に戻ると自身も手札に戻る効果
上記3つの効果を持つ。
①の効果で《黄金卿エルドリッチ》を落とすことで一切の無駄なく特殊召喚まで繋げることができ、実質《黒き覚醒のエルドリクシル》の上位互換とも言える効果です。
②で出すトークンは《カオス・アンヘルー混沌の双翼ー》のシンクロ素材や《永久に輝けし黄金郷》のリリースとしても活用できます。
また③の回収効果のおかげで1枚を何度も使い回すことができるため、出し惜しみせず積極的に発動することができます。
また③の回収効果は特に条件がないため、相手がカードを回収した場合や《原石竜アナザー・ベリル》のスタンバイフェイスの効果にも反応する点を覚えておくと便利です。
・《地下牢の徊神》
①デッキから墓地へ行くと、墓地から特殊召喚しながらお互いの場をリセットする効果
②デッキ以外から墓地へ行くと、フィールドのカードを選んで墓地へ送る効果
上記2つの効果を持つ。
①は《誘いのΔ》と相性が良く、このカードの存在により、相手は《誘いのΔ》の発動に妨害を当てざるを得ない状況が生じ、1妨害使わせることができる場合もあります。逆にこのカードを知らない相手からすれば、いきなり全体除去が飛んできますからトラウマものです。
特殊召喚効果にモンスター効果はチェーンできないものの《墓穴の使命者》だけは天敵であるため注意が必要です。
②の効果は表記が少し分かりづらいですが、フィールドで戦闘破壊されても適用されるため、①の容易な特殊召喚とも相まって非常に厄介なモンスターと言えます。
・《激流葬》
全体除去の元祖みたいな罠カードですが、このデッキでは破壊されて困るモンスターが少ないため割と気軽に発動できます。また相手ターンには【エルドリッチ】の、自ターンは【原石】のギミックでモンスターを任意のタイミングで供給し発動条件を満たせるのもポイント。
・《バージェストマ・ディノミスクス》
手札に来て欲しくないカードが多かったためそれらを捨てるために採用。《サンダー・ブレイク》《鳳翼の爆風》などと迷いましたが、僅差で墓地から通常モンスターとして特殊召喚できる点を評価して採用。《原石竜インペリアル・ドラゴン》のリリースとしたり【原石】の条件を満たすことができます。
忘れがちですが、通常モンスターでありながら「モンスター効果を受けない」と主張しているため《地下牢の徊神》の効果で謎に墓地に送られなかったりします。
⒊デッキ解説
3-a.【原石】初動展開
《原石竜アナザー・ベリル》はセット効果、《原石の皇脈》はサーチ効果とそれぞれ異なる効果をもつため、本来はどちらを初動とするかで出来ることが変わってくるのですが、このデッキでは最終的にカードをセットするため大きな差は生まれません。
《原石の皇脈》初動の場合は《原石竜アナザー・ベリル》をサーチ、そのまま召喚して《原石の穿光》セットし、《原石の皇脈》で《ヴァルキリー》を特殊召喚。これで《原石の穿光》の発動条件を満たすことができます。
《原石竜アナザー・ベリル》初動の場合は召喚時に《原石の皇脈》をセット、そのまま発動して《原石の穿光》をサーチ。その後《ヴァルキリー》を特殊召喚。これで《原石の穿光》の発動条件を満たしたので、そのまますぐ発動することも可能になります。
後攻であればすぐさま相手のカードを無効除外したあと、《原石の穿光》の②効果で再び墓地からセットできるので非常に強力です。
再セット後、何故か除外されるデメリットもないため恒久的な妨害兼リソースになります。
《原石の穿光》を素引きしている場合、もしくは《原石の皇脈》と《原石竜アナザー・ベリル》の両方を引いている場合は余ったサーチで《原石の反叫》を持ってくればokです。
このデッキにおける《原石の鳴獰》は①のリクルート効果よりも②の着地狩り効果を中心に使っていきます。そのため《黄金卿エルドリッチ》等のコスト目的でサーチ、その後墓地に送っておくのがメインの運用法です。着地狩りの対応範囲は《黄金卿のワッケーロ》1800+《原石の皇脈》300〜900上昇で2100〜2700打点未満になります。《原石の鳴獰》は使い切りになるため2枚採用です。
3-b.《アンデットワールド》コンボ
《アンデットワールド》はお互いのフィールド墓地を全てアンデット族に変更する効果です。これにより《超融合》でどんなモンスターでも《冥界龍 ドラゴネクロ》の素材として吸収することができます。こちらは有名ですね。
《原石竜インペリアル・ドラゴン》は召喚時に墓地の通常モンスターと同じ種族か属性の相手フィールドのモンスター全てを除外できます。そのためなぜかアンデット族になっている墓地の《ヴァルキリー》を参照することで、たまたま相手の場にたくさんいたアンデット族モンスターをまとめて除外することができます。楽しいですね。
3-c.《誘いのΔ》コンボ
⑴《誘いのΔ》×《黄金卿エルドリッチ》
《誘いのΔ》は発動時の効果処理で星5以上のアンデット族モンスターを墓地に送れます。
《黄金卿エルドリッチ》を墓地に送ることで、そのまま②の効果を発動、《誘いのΔ》を墓地に送って特殊召喚できます。
このとき、
⒈《誘いのΔ》が墓地に行く
⒉《黄金卿エルドリッチ》が手札に加わる
⒊アンデット族を手札から特殊召喚
の手順で処理が行われます。
そのため墓地に《誘いのΔ》が存在する状態で墓地から《黄金卿エルドリッチ》が手札に加わったことになるので、特殊召喚の成功後のタイミングで《誘いのΔ》③効果が誘発し《誘いのΔ》が手札に戻ってきます。
事実上《黄金卿エルドリッチ》をノーコストでリクルートしています。その上手札に戻った《誘いのΔ》は次のターンに再度使い回すことで後続の《黄金卿エルドリッチ》を供給することもできます。あえて特殊召喚をせず、戻ってきた《誘いのΔ》をハンドコストに《黄金卿エルドリッチ》①の効果にもつなげることができるため、一度効果が通ってしまえば強力です。
⑵《誘いのΔ》×《地下牢の徊神》
《地下牢の徊神》も星9なので墓地に送ることができます。このカードはどこから墓地に送られたかによって発動する効果が変わります。
特にデッキから墓地に送られた時の①効果が強力です。自分の場のカードを全て墓地に送り、自身を墓地から特殊召喚。その後自分の場から墓地に送った枚数まで相手の場のカードを墓地に送れます。
またこの効果には、お互いにモンスター効果をチェーンして発動できないので《フルール・ド・バロネス》の様な汎用モンスターからの妨害を受けません。
後手まくりの手段の一つであると共に、先攻2ターン目に使用することで、前のターンに落としておいた《黄金卿エルドリッチ》と合わせて短期決戦を狙いに行くこともできます。
相手の伏せカードに対応しにくかった【エルドリッチ】とって嬉しいギミックでもあります。
3-d.【原石】+《誘いのΔ》ワンショットキル
ここまでに解説してきたギミックを掛け合わせることで、先攻2ターン目にワンショットキルを狙うことが可能です。
必要な初動は
《原石竜アナザー・ベリル》+《誘いのΔ》
です。
まず【原石】初動展開に従って展開を進めます。途中《原石の皇脈》の特殊召喚効果を使う前に、必ず《原石竜アナザー・ベリル》②効果を使用し通常モンスターを墓地に送ります。
次に《誘いのΔ》を使って《黄金卿エルドリッチ》を特殊召喚。その後《誘いのΔ》手札に回収しておきます。ここまでが先攻1ターン目の動きです。
2ターン目の動きはスタンバイフェイズの《原石竜アナザー・ベリル》回収からスタート。
次にメインフェイズで再び《誘いのΔ》を使い今度は《地下牢の徊神》を墓地へ。その後強制効果でお互いの場を空にしながら特殊召喚する処理が入ります。
その後《原石竜アナザー・ベリル》召喚→《原石の皇脈》発動→任意のカードサーチ→《ヴァルキリー》蘇生の手順で展開し、使い終わった《原石の皇脈》をコストに《黄金卿エルドリッチ》を特殊召喚します。
最後に《ヴァルキリー》を《リンクスパイダー》に変換することで
《地下牢の徊神》2600
《原石竜アナザー・ベリル》1600
《黄金卿エルドリッチ》3500
《リンクスパイダー》1000
合計8700打点のワンショットキルです。
【エルドリッチ】のワンショットキルで有名な《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》+ 《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》の組み合わせに比べ、【エルドリクシル】のアンデット族縛りの影響を受けない点や相手の盤面を除去してから確実に打点が通せる点で違いがあります。
必要なパーツについても2ターン目までに【原石】2種のうち1枚と《黄金卿エルドリッチ》を出力するカード+《誘いのΔ》or《メタバース》or《おろかな埋葬》などが揃えば狙える動きなので、比較的簡単に条件を満たすことができます。
3-e.不採用カード
・《死霊王ドーハスーラ》
初めは《誘いのΔ》で落とす候補として採用していました。しかし、蘇生後効果を活かすためには《アンデットワールド》が必要であり、単体だと機能しにくかった為《原石竜インペリアル・ドラゴン》と入れ替える形で不採用に。
《灰流うらら》など汎用のアンデット族モンスターを複数採用するなら採用も視野に。
・《アルグールマゼラ》
こちらも《誘いのΔ》対応。《激流葬》などで自分のモンスターをを巻き込んで破壊するときに身代わりとして除外、そのまま帰還できる効果をもつ。素引きしても腐りにくく優秀だが、このデッキでは墓地に送られて困るモンスターが少ないという点で一旦採用見送り。
・《深淵の獣マグナムート》
ドラゴン族サーチ効果目的での採用を検討。
【原石】のドラゴン族2種を状況に合わせてサーチできる。
実は墓地からの回収も可能なので1度使った《原石竜インペリアル・ドラゴン》を使いまわしたり、《誘いのΔ》の回収効果を誘発したりできる。
デッキ内の光闇モンスターの比率が低く、除外して旨味のあるものが少ないため一旦不採用。
3-f.対戦リプレイ
○対戦リプレイはXで公開中です。
⒋まとめ
今回のデッキでは【原石】と【エルドリッチ】を組み合わせてデッキを組んでいきました!各々のギミックが互いの特性と綺麗に噛み合い、足りないところを補い合ったいいデッキになったと思います。
使っているうちに「こんなところにもシナジーがあった!」と新しい発見があり、私自身楽しかったです。
このデッキ自体まだまだ改良の余地がありますので、是非一度組んでいただいて、自分好みにカスタマイズしていただけたらと思います。
⒌終わりに
【エルドリッチ】×【原石】の混成デッキ、お楽しみいただけたでしょうか?
「テーマを混ぜるのは一見簡単そうだけど、やれば複雑だぜ!!」とは良く言いますが、今回の記事が混成デッキを組む際のなんらかのヒントになったら嬉しいです。組もう混成デッキ!
そして参加しよう、交流会!
またこの記事をきっかけに、罠デッキを組んでみたい、【原石】面白そう、自分もTACTICAL-TRY DECKを強化して遊びたい!と少しでも思っていただけたなら本望です。マイナーカードに幸あれ。
※類似するレシピ、展開ルートを事前に考案、使用していた方がいた場合、当記事にその方のオリジナリティを否定する意図はありません。
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