【遊戯王/カジュアル/MD】「名探偵ピュアリィ」デッキ解説
⒈はじめに
おひさしです。きりみです。ファンデッカーです。今回は珍しく流行りの【ピュアリィ】デッキのちょっと変わった型をご紹介です!
先日発売された【CYBERSTORM ACCESS(サイバーストームアクセス)】にて待望の2匹目が追加された【ピュアリィ】デッキ!
新規の効果を存分に活かせるちょっと変わった構築にしてみました。
発売後Twitterにレシピを上げたところ、そこそこ反響をいただけたので急ぎ筆をとってみた次第です。
基本マイナー専門なので【ピュアリィ】みたいな今をときめくキラキラしたデッキの解説はしないつもりでしたが、意外と同じ型を見かけなかったので、これはギリギリマイナーの範疇では?と言い聞かせながら書いています。
いつも通りファン、フリー向け構築なので身内や交流会などで楽しく使ってください!
今回の記事ではデッキコンセプトの解説に重きを置き【ピュアリィ】のテーマ解説は簡易的なものにとどめていますので御容赦ください。
⒉デッキレシピ
ニューロンでデッキコード947s52hと検索すると出てきます!
面白い!知らないコンボ!と思ったらいいね👍もお待ちしてます!
2-a.デッキコンセプト
①「推理ゲート」の爆発力を活かす
② 大会構築で見かけないカードの検討
③最終盤面の上振れ検討
この点を踏まえてカードの採用、デッキ構築をしています。
2-b.デッキ構築の流れ
《ピュアリィリリィ》の効果を活かしたい
↓
「推理ゲート」の採用
↓
相性の良いカードの検討
↓
最終盤面の上振れ検討
新規の《ピュアリィ・リリィ》はこんな効果をしています。
ざっくり言うと名称ターン1のある
・モンスター、フィールド、永続魔法罠サーチ
・墓地参照、成長効果
を持っています。どちらも1匹目では手の届かなかった部分に触れる良い効果だと思います。
触れる範囲が広がった分名称指定が付いたと言ったところでしょうか。
○なぜ「推理ゲート」なのか?
今回の構築は《名推理》、《モンスターゲート》で大量の墓地アドバンテージを稼ぐことを目的としたいわゆる「推理ゲート」型となっています。
《ピュアリィ・リリィ》の情報解禁を見て真っ先に思い浮かんだのが【ピュアリィ】の特殊召喚+墓地の大量の「メモリー」確保を一度にこなせる「推理ゲート」の採用でした。
【ピュアリィ】では《エピュアリィ・プランプ〉の存在から墓地に「メモリー」が貯まることは大変好ましいです。また、《モンスターゲート》のコストは各種「メモリー」から簡単に供給できる他、無効系誘発を当てられた【ピュアリィ】を無駄なく使えます。
○相性の良いカードの検討
「推理ゲート」型にするにあたり、よく採用される《錬装融合》、《ギャラクシー・サイクロン》などの墓地効果持ちの他、《デビルフランケン》、《カオス・ネフティス》を採用しました。
今回は《簡易融合》と《サウザンド・アイズ・サクリファイス》、《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》も採用しています。素引き前提とはなりますが、《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》で防ぎきれない誘発のケアが期待できる他、最終盤面の補強ができます。
○最終盤面上振れ
6素材以上ノワール+6ドロー+エルフ+エクストリオ+ミレニアム+ストレイ
2-c.カード解説
今回は【ピュアリィ】カードの解説は割愛します。
○魔法カード
・《名推理》
主な役割は墓地肥やし。デッキがバレるとほぼ1を宣言されますが、基本的に「メモリー」でリクルートするため実は特殊召喚にはあまり期待していません。《デビルフランケン》の存在から相手が微妙に2と悩むため、2戦目以降も面白いです。
ポイントとして先に「メモリー」を1〜2回使ってデッキの【ピュアリィ】を減らしてから発動すると美味しいです。
・《モンスターゲート》
基本的な役割は《名推理》と同じく墓地肥やし目当て。効果を使い終わった【ピュアリィ】や《森羅の姫芽宮》、「サクリファイス」をコストに使用すると経済的。
・《簡易融合》
特殊召喚先は《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》と《サウザンド・アイズ・サクリファイス》の2種。前者は誘発避け、後者は後手捲り向け。ちなみに、上記の2体はなぜか生存することがあります。
・《おろかな副葬》
微妙に足りない「メモリー」を落としたりできて便利。
・《成金ゴブリン》
対抗馬に《強欲で金満な壺》があるが、このデッキでは何度か展開した後に追加ドローをしたい場面も多く、発動タイミングを選ばないこちらを採用。
ご主人がまだお金持ちだった頃のメモリー。ピュアリィ成金メモリー
○モンスターカード
・《デビル・フランケン》(現在禁止)
召喚権をあまり使わないデッキなので素引きしても強く、先攻なら《ナチュル・エクストリオ》で妨害、後攻なら《サウザンド・アイズ・サクリファイス》で妨害を剥がしに行ったりとなかなか強力。1度墓地に送ってから《スプライト・エルフ》で吊り上げてもいいため、とりあえずめくれていればかなりのアドです。
イメージとしては推理ゲート型【神碑】での運用に近いです。
・《カオス・ネフティス》
光闇がバランス良く含まれているので採用。
「推理ゲート」では特殊召喚されずそのまま墓地に行くので邪魔にならず、墓地からの蘇生にも対応。手札にきてもコストにしてよし、残して奇襲性を高めてもよし。自由枠。
・《森羅の姫芽宮》
《ピュアリィ》×2でよく出します。このデッキは殆どモンスターがいないので実質1ドロー効果として使えます。
大会構築で見かける《LLーリサイト・スターリング》と似たような役割ですが、こちらは魔法を引き込める点で、その後の展開に伸び代ができます。
○不採用カード
・手札誘発全般
このデッキでは手札誘発を採用していません。
これはカジュアル用だからガチデッキじゃないからと言った理由ではなく、単純に推理ゲートの妨げになるからです。むしろ下手に入れるとデッキコンセプトが瓦解します。
逆に考えれば手札誘発を入れなくてよい分、比較的リーズナブルにデッキが組めますので、初心者の方で【ピュアリィ】で遊戯王始めたいという人にもおすすめです。
⒊デッキ解説
3-a.ギミック解説①
〈相手スタンバイフェイズの6ドロー〉
新規の《ピュアリィ・スリーピィメモリー》のドロー効果を利用した話題のコンボです。
「メモリー」共通の仕様ですが、②の素材効果は1個につき1回使用することができます。同名のカードを複数枚素材にしている場合、その枚数まで繰り返し効果が使えるため、このカードを《エピュアリィ・プランプ》等の素材にすることで最大3枚のドローを行えます。
これだけでも破格のドロー効果ですが、スタンバイフェイズの3ドロー後に《ピュアリィープ!?》を発動し、《エクスピュアリィ・ノワール》を重ねてエクシーズ召喚します。
すると、《エクスピュアリィ・ノワール》が新たに《ピュアリィ・スリーピィメモリー》の効果を獲得するので再びドロー効果を使用することができます。これにより最大6ドローを行い誘発などを大量に引き込むことができます。
この際《ピュアリィープ!?》で上に重ねる前に《エピュアリィ・プランプ》の素材供給効果を忘れずに使用しておきましょう。
このデッキでは「推理ゲート」を採用するため誘発を採用していないので、無理に最大数のドローを狙う必要はありませんが、やはり手札アドバンテージを稼げる点は強力です。
※ちなみに裁定によると、《ピュアリィ・スリーピィメモリー》は1度使用した後、自分がダメージを受けていなくても問題なく2枚目が発動できるそうです。
3-b.ギミック解説②
〈簡易誘発ケア+α〉
《簡易融合》と《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》のちょっと変わった使い方です。
このモンスターは相手モンスターを装備することでその同名のモンスター効果と攻撃を無効にします。
先攻1ターン目に《簡易融合》で出して相手の誘発を防ぐ使い切りの運用が基本で、使用後はリンクリボーなどに変換されることがほとんどどです。
ですが、《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》にはこのデッキならではの利用方法があります。鍵となるのは《ピュアリィ・ハッピーメモリー》です。
先攻1ターン目では後半のデッキリクルートを目当てに発動し、前半の効果対象は適当なカードを選ぶことも少なくありません。
ですがこの効果対象を《ミレニアムアイズ・サクリファイス》にすることで、《簡易融合》のエンド破壊を免れ相手ターンまで生存することができます。
先攻では誘発避けにしかならない効果でしたが、相手ターンまで生存できれば、その効果はより強固な妨害へと変わります。
初動となるモンスター効果はフィールドで発動するものも多く、①の効果はチェーンを組んで回避されることもないため確実に初動を潰すことが出来ます。
また《ピュアリィ・ハッピーメモリー》に《ピュアリィ・デリシャスメモリー》を重ね掛けすることで相手ターンの戦闘破壊も耐えることができ、強固な壁となります。
《リンクリボー》に比べより能動的な妨害として機能するため、エンドフェイズを超えて生存できることには大きな意味があります。
エクストラに枠があるなら是非お勧めしたい1枚です。
3-c.展開例
動画はTwitter上でご覧ください
動画は随時追加します。
〈サクリファイス生存ルート〉
⒋まとめ
今回のデッキでは「推理ゲート」のギミックを採用して大量の墓地肥やしを行い「リリィ」や「プランプ」などの効果を存分に使える爆発力のある【ピュアリィ】の姿を見ていただけたかと思います。
「推理ゲート」の利点として展開の上振れが狙えて楽しいこと、あえて誘発を採用していないため、誘発あんまり持ってない...という人でもお財布に優しく組める点があげられます。
四足歩行シナジーで実質【ピュアリィ】と言っても過言ではない「エクストリオ」やギリ四足歩行に見えなくもない「デビフラ」、足はないけどどっからどう見ても【ピアリィ】な「アイズ・サクリファイス」たちも集まったとても賑やかなデッキになったと思います。
弱点としては、思い出が除外されることにめっぽう弱く《ディメンション・アトラクター》が相変わらず天敵というところです。むしろ「推理ゲート」にチェーンされるとより沢山の思い出が次元の狭間に流れていってしまうことでしょう。
⒌終わりに
今回の「名探偵ピュアリィ」はお楽しみいただけたでしょうか?
マイナーテーマの記事ばっかり書いている人間なのでちょっと勝手が分からず描かせていただきました。
もし反響があるようでしたら、また今度もメジャーなテーマのマイナーな型について書かせていただきたいなと思います。
またこの記事をきっかけに、デッキを組んでみたい、【ピュアリィ】って可愛いし面白そう、サクリファイスってピュアリィじゃん!と少しでも思っていただけたなら本望です。マイナーカードに幸あれ。
※類似するレシピ、展開ルートを事前に考案、使用していた方がいた場合、当記事にその方のオリジナリティを否定する意図はありません。
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