アメリカでのリフィル処方箋について
こんにちは!暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
リフィル処方箋が日本でも導入されるというニュースを見ました。私が今住んでいるアメリカでは1950年頃から導入されている制度で、私自身も利用しているので、その運用状況について経験ベースで紹介できたらと思います。
アメリカでのリフィル処方箋の制度
日本だと医療機関で紙の処方箋を受け取り、すぐお隣の調剤薬局で処方箋を提出して薬を受け取るというのが一般的かと思います。一方、アメリカの調剤薬局は、ドラッグストアやスーパーの中にあることが多く、医療機関が患者指定の薬局に処方箋をオンラインで送り、患者がその薬局で受け取るということが多いです。
私もアメリカの医療機関で薬を処方された時は、どの薬局に処方箋を送ってほしいか聞かれたので、最寄りのウォルマート(大型スーパー)を指定しそこで受け取りました。初回だけ服用の仕方などを薬剤師さんに詳しく聞きました。
私の処方箋は3回までリフィルできるものなので、切れそうになったら同じ薬局でリフィルのリクエストをオンラインですれば、当日もしくは翌日にピックアップ(受け取り)できます。切れそうになったら、「リフィルしますか?」というテキストが送られて来て、それに「Yes」と一言返すだけで受付完了になるのも便利です。
リフィルが底をついたら..
3回分のリフィルが尽きたらというと、担当医にリフィルのリクエストを送ってくれるよう薬局にお願いします。(自分で担当医に連絡してもOK。)1度だけ薬局から担当医に連絡が付かなかったということがありましたが、自分で医療機関に電話したら無事リフィルを追加してもらえました。
いちいち医療機関を受診しなくてもオンライン上の簡単な操作でリフィルがもらえるので個人的にとっても便利な制度だと思っています!特にアメリカは医療費が高いのでありがたい..。
ちなみに私が受診しているところでは、受診後に何か質問があった時なんかもそのために再度受診はせず、電話やオンラインポータルで医師と連絡を取ることが可能です。検査の結果なども電話で聞いて、詳細の数値などはオンラインで確認しています。
リフィル処方箋のデメリット
記事で紹介されているように、病状の悪化を見逃す可能性が高まるのは確かにデメリットかと思います。ただ日本での運用の概要を見ると、薬剤師の判断によっては調剤をせずに医師に連絡をしたり、調剤予定の時期に患者が来なかったら薬剤師から連絡したりと、薬剤師の負担が大きい反面しっかりケアされそうな気がします。
私がいつも行っている薬局では、2回目以降は特に質問がなければ受付の人との事務的なやり取りで購入するだけなので、薬剤師は私の健康状態や次回調剤のタイミングなどおそらく管理していませんし、調剤予定のリマインダーもシステムに組み込まれていて自動送信だと思います。しかも送られてきたりこなかったり..。健康は自己責任な感じですね。
日本の薬剤師が健康状態を確認して服用継続の判断をしてくれるのは安心ですが、紙の処方箋をオンラインにしたり、リマインダーを自動送信にしたりと業務負担を減らす工夫は色々できそうです。
とても便利な制度なので、ぜひ日本でも普及してくれたら便利だなぁと思います!これに限らず色々とアナログで時間も資源も使う無駄な作業なんかは色んなところから消えていくといいですよね:)
気温の変化で体調を崩しやすい時期かと思いますので、みなさまご自愛ください〜*