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【2024近大司書 合格レポート】 図書館サービス概論
※注意点※
・レポートの内容をそのまま写すと不合格になる可能性があります。あくまで参考程度にご活用ください。
・これは私個人の考えに基づく回答であり、必ずしも最適解とは限りません。
設題(2024年度)
身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。
解答(2088文字)
1.はじめに
本稿では、××市立○○図書館の蔵書数や貸出数を××市全体および近隣の同規模自治体と比較しながら特徴を述べる。また、基本的なサービスと対象別サービスの現状を詳述した上で、具体的かつ実現可能な希望を提案する。
2.蔵書数・貸出数
××市立○○図書館の令和4年度の蔵書数は▲▲冊、貸出数は▲▲冊であり、貸出人数は▲▲人である。(※1)また××市全体のデータを近隣の自治体と比較すると、人口一人当たりの蔵書数は▲冊で、◆市の▲冊、◇市の▲冊と比べて中間的な位置にある。一方、人口一人当たりの貸出数は▲冊で、◆市の▲冊と同水準であるが、◇市の▲冊には及ばない。(※2)
これらのデータから、××市の図書館利用率は平均的であるものの、京都市に比べやや控えめであると言える。
同図書館の蔵書構成を見ると、多岐にわたるジャンルが揃っており、児童書や文学作品、実用書が充実している。一方で、新しい技術やトレンドを反映した蔵書の更新頻度には課題があると感じられた。また、電子書籍の貸出サービスが普及しつつある中で、紙の蔵書に依存する利用者も依然多い点が特徴的だった。
3.基本的なサービス
同図書館の開館時間は、平日・土曜日は9時15分~20時、日曜日・祝休日は9時15分~18時である。
閲覧席については予約システムを導入しており、予約対象席であればインターネットでの事前予約が可能である。また、図書の貸出は1人10冊までで2週間貸出可能である。これはテキスト記載の「2~3週間」という期間と比較しても、標準的であるといえる。さらに、貸出期間内かつ予約のない資料であれば、1冊につき1回限り2週間の延長申込が可能である。
次に、資料の予約システムであるが、希望する資料が貸出中の場合は、1人20冊まで予約することが可能である。図書館カウンターで「予約カード」を記入する他にも、館内のOPACやインターネットからの申込が可能。なお××市立図書館では、「予約図書自動受取機」を○○に設置しており、受取場所を指定すれば無人機でも受取も可能である。また、所蔵していないものについての購入等のリクエストにおいても、図書館カウンターで相談が可能である。
さらに、原則××市内に在住の人であるばレファレンスサービスを利用できる。(但し××市に関する内容であれば市外の人も利用可能。)その他、複写サービスや視聴覚サービスなども対応している。
4.対象別サービス
同図書館は、児童向けサービスとして児童書や絵本が充実した専用コーナーが設置されている。加えて、図書館では定期的に読み聞かせ会や紙芝居の上映会が行われ、幼児から小学生までの子供たちが楽しめる内容が工夫されている。
また、高齢者向けサービスとしては文字が大きく読みやすい大活字本や、歴史や地域に関連する内容の本が豊富に揃えられている。さらに、図書館員による口頭での案内や相談サービスも活用されており、操作が難しい機器やデジタルサービスに不慣れな方々へのサポートが充実している。
さらに、障碍者向けサービスとしては、バリアフリー設計のエントランスや、エレベーター・車いす利用者向けのスペースが設置されている。また、視聴覚障碍者向けの点字図書や音声図書も一定数用意されているが、蔵書の数や対応言語の幅には改善の余地がある。
5.おわりに
同図書館は、多様なサービスと豊富な蔵書を提供する地域の知的基盤として、一定の成果を上げている。しかし、近隣都市との比較や利用者ニーズを踏まえると、さらなる発展の余地があることも明らかである。具体的には以下の点を希望として挙げたい。
(1)電子書籍やデジタル資料の充実
現在も電子書籍サービスが提供されているものの、そのタイトル数やジャンルには限りがある。紙媒体だけでなく、電子書籍の拡充を進めることで、場所や時間に縛られずに利用できる利便性が向上し、特に若年層やビジネスパーソンにとっての図書館利用が促進されると考えられる。
(2)館内環境のさらなる改善
例えば、現在実施されている座席予約システムに加え、館内のモニターやスマートフォンアプリを活用して座席の空き状況をリアルタイムで表示する仕組みを導入すれば、利用者の利便性が格段に向上すると推測できる。
これにより、特に混雑時の利用効率が高まり、館内環境全体の快適さが向上する事が期待される。
(3)蔵書の拡充・専門書や希少資料の提供を強化
現在の蔵書は幅広いジャンルを網羅しているものの、専門性の高い資料や地域の歴史に関連する希少資料の充実には限界がある。これらの強化は、地域住民が××市の文化的・歴史的価値をより深く理解する機会を提供することができる。
これらの希望を実現することは、図書館がさらに多様な利用者層にとって価値のある存在となり、地域社会の知的活動や文化的交流をより一層促進することにつながる。同図書館が今後も地域住民のニーズに応える拠点として発展することを強く期待する。
参考文献
※1『××市立図書館 事業概要 令和5年度(2023年度)』××市文化スポーツ局 ○○図書館,P6,7,11,(最終閲覧日:2024/12/2),URL
※2『図書館通信101 ××市立図書館年報 令和5年度』××市立図書館,P13,(最終閲覧日:2024/12/2),URL
・××市立○○図書館HP(最終閲覧日:2024/12/2),URL
講評
××市立図書館のことがよく調べられています。一人当たりのデータは政令市平均とも比べて評価してください。ご希望が実現するよう、働きかけてみてください。
近隣の情報を手に入れるのに苦労しました…政令市平均…なるほど…!
と納得しました。
比較してみると得られる発見も色々あったので勉強になりました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます✨
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