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【2024近大司書 合格レポート】情報サービス論

※注意点※
・レポートの内容をそのまま写すと不合格になる可能性があります。あくまで参考程度にご活用ください。
・これは私個人の考えに基づく回答であり、必ずしも最適解とは限りません。

設題(2024年度)

大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ、それぞれについて簡潔に述べた後、利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、貴方自身の考え方を含め論じてください。

解答(1999文字)

 大学図書館における利用指導は、学生が図書館の機能を効率的に活用し、学習や研究に役立てるために重要な役割を果たしている。まず、大学図書館における利用指導の内容を7点に整理する。
 1つ目は主に新入生を対象とする図書館独自で行う利用方法の指導である。
 2つ目は図書館ツアーであるが、上記のガイダンスに組込んで行う場合もあり、視聴覚メディアを利用したり、実際に館内を案内しながら利用の仕方やサービスの種類の説明を行う。
 3つ目に、OPAC(Online Public Access Catalog)の利用指導がある。O
PACは、図書館の蔵書や電子資料を検索するためのシステムであり、これを正確に使う方法を学ぶことで学生は必要な資料を迅速に見つけることができる。
 4つ目の文献検索方法の指導は、特に研究やレポート作成において学生が必要な情報にアクセスするためのスキルをは不可欠である。
 5つ目のコンピューターリテラシー教育では、図書館のパソコンやデジタルツールの基本的な操作方法を指導する。
 6つ目にレポートや論文を作成するためのステップ指導があり、これは文献の収集から論文の校正、引用の方法に至るまで、学術的な執筆活動に必要な技術を教える。
 7つ目のパソコン利用方法指導では、図書館のITインフラやソフトウェアを効率的に活用するための具体的な技術を教え、学生が学術活動を進められるように支援する。

 これら7つの利用指導を踏まえ、大学図書館は学生が必要な情報を迅速かつ効率的に取得できるよう、様々な教育手段を提供している。しかし、近年の動向を考慮すると、利用教育の手段そのものが大きく変化しており、これに適応する必要がある。以下では、映像資料、印刷物、パソコンの利用という3つの教育手段について、最近の動向を含めて考察する。
 まず、映像資料の利用は、特にオンライン学習の普及に伴い、重要性を増している。例えば、日本図書館協会監修の「図書館の達人シリーズ」などの市販の映像資料に各館独自の補足説明を加えたり、ライブを独自で動画撮影をし、キャンパス内の情報機器画面に流すなどの試みがなされている。映像資料は学生が対面で指導を受ける時間が確保できない場合や、遠隔地から利用する場合にも対応できる柔軟な手段である。ZoomやTeamsなどのビデオ会議ツールを使用したオンライン図書館ガイダンスヤ、文献検索方法の指導が広く行われるようになった。また、動画形式の利用指導コンテンツも増加しており、YouTubeや大学のポータルサイトを通じて、学生がいつでもアクセス可能な形で提供されている。このようなデジタル化の進展により、従来の対面形式だけでなく、オンライン形式の指導も標準化されつつある。
 次に、印刷物の利用も依然として重要な手段である。詳細な手順やガイドラインを説明する際には、紙媒体の資料が理解を深める助けとなる。印刷された書籍解説や利用マニュアルは、学生が図書館内で実際に手に取りながら作業を進めることができ、情報がいつでも手元にあるという安心感を与える。他には図書館案内や練習問題が挙げられる。練習問題は、カードの引き方やOPACの使い方などや参考図書の理解度の結果を見るために行われる。プリント資料においては、指導するレベルや内容に合わせて臨機応変に作成される。デジタル化が進む今日においても、特にITに慣れていない学生や、パソコンの画面では見ずらい内容については、印刷物が適した選択肢である。
 最後にパソコンの利用は、大学図書館の利用教育における中核的な手段となっている。多くの学生が学術活動においてパソコンを使用しているため、図書館のデータベースや電子ジャーナルのアクセス方法を学ぶための実践的なトレーニングは不可欠である。特に図書館のワークショップやトレーニングでは、学生が実際にパソコンを操作しながら、文献検索や情報の管理、資料の資料の引用方法を学ぶ場が提供されている。また、ホームページの中に利用教育メニューなどのネット環境を利用したセルフサービス形式の利用教育は今後も普及すると考えられる。
 これらの動向を踏まえ、大学図書館の利用教育は今後も柔軟で多様な手段を取り入れるべきである。映像資料、印刷物、パソコンの利用といった複数の手段を組み合わせることで、学生が自分の学習スタイルに合った方法を選択し、図書館を効率的に活用できる環境を整備する必要がある。近年ではVRを活用した図書館ツアーなどの新しいデジタル技術も活用されている。技術の発展に伴い、オンラインリソースやリモート指導の需要も高まっているため、図書館側もこれらの変化に対応したサービスを提供することが求められると言える。このような利用教育の手段の多様化は今後さらに発展し、大学図書館が持つ教育機能を一層強化する方向へ進むと考えられる。

参考文献

・根本彰著、情報リテラシー教育のための図書館 日本の教育制度と図書館の改革、みすず書房
・丸本郁子他著、大学図書館の利用教育、日本図書館協会
(★その他大学図書館のHPを参照しました★)

講評

学習・理解は良くできています。論述内容、参考文献の活用も評価できます。なお、巻末文献の書籍には、出版年も必ず記すようにして下さい。基本書誌事項の一つです。また、巻末のネット情報には、アクセス年月日も必ず記すようにして下さい。これも基本書誌事項になります。


2回目の提出で合格となりました!
大学を卒業して随分経ったので、レポートの書き方をすっかり忘れてしまっていたので苦労しました。

↓ちなみに1回目の講評はこちら↓


設題には二つの柱がありますが、後者の柱が不十分です後者の柱では、テキストの学習成果の反映が抜け落ちています後者の柱のテキスト学習箇所はp.80-81です。通信教育はテキスト学習の成果反映が基本になりますのでここの学習を元にし、学習成果をしっかりと反映させて下さい。さらにその上で、後者の設題に求められている「利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、」に対応し、利用教育の手段の最近の動向(利用教育の手段に関する最近の具体的事例や文献研究など)により内容を膨らませ利用教育の手段そのものに視点を合わせて論じ、完成させて下さい。なお、「利用教育の手段」の最近の動向は、自主的学習(ネット公開文献、論文、記事、図書館ホームページなどから、印刷物、パソコンの活用のみならず、最近の手段としての、動画、ユーチューブ、ゲームソフト、eラーニング、ヴァーチャル、アクティブ・ラーニングなどの活用)にて補ってください。また、利用教育の手段とは、テキスト学習箇所p.80-81に準拠します。なお、最初の柱「大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ」では、「……それぞれについて簡潔に述べた後……」とありますので、後者の柱に重きを置いて論じるようにご留意下さい


とのことでした。
こんなに丁寧な講評をもらえると思っていなかったので、
ありがたかったです。

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