異例の在籍出向。1年LiBを出て感じたことと帰任後の変化
こんにちは。LiBの高野奈津子と申します。
2018年に、時短の未経験キャリアパートナーとしてLiBに入社。早いもので3年半が過ぎようとしています。
先月(2022年2月)、リブランディングを発表した弊社LiBですが、代表松本の記事にもありますように、これまで色々なことがありました。
今日は、まさに渦中にいた者として「LiB再建」の時期を経て感じたことや過去と現在の変化についてメンバー視点で書いてみたいと思います。
LiBへの入社理由
前職は、人材コンサル事業を行うスタートアップ会社にて企業様の採用代行業務を経験し、いわゆる最終面接以外の採用に携わる業務を担当しておりました。
在籍中は、産休育休を2回取らせていただき(私が取得第一号だったので、本当に前職には感謝しております)時短ながらも働くママとしてなんとかキャリアを継続しておりましたが、そんな時、産休育休中に出会った「働きたいけど働けない」ご事情を抱える多くのママ達との会話を思い出すことがありました。
ご事情は様々ですが、とにかく優秀で「働きたい!」というポテンシャルの高いママほどそんな悩みを抱えている人が多く、自分のまわりにこれだけいるということは世の中には想像以上に多くいるのでは、と思いシンプルにそんな方々のお仕事のご支援ができるとよいな、と思ったのが転職のキッカケです。
ネットで検索し、出てきたのがLiB。
当時は「女性活躍推進や女性のライフキャリア支援事業を展開」と謳っていたのと、
“「生きる」をもっとポジティブに”というLiBのビジョンがすごくフィットしたこともあり、この場所だったら自分がやりたいことが実現できるかも、と思いました。
自分が良いと思ったサービスや信用できると思ったものにはどんどん積極的に突き進むタイプの私は即エントリー。
複数回面接を実施していただく中でも「まだ何者でもない会社を何者かにする」そんなフェーズにワクワクしたのも事実です。当時1歳と3歳の娘達がいながらも未経験キャリアパートナーとして無事ご縁をいただくことができました。
LiB入社時は1歳&3歳だった娘たちが…
今では4歳&6歳とすっかり大きくなりました
未経験キャリアパートナーの挑戦とその環境
2018年9月にLiBに入社し、メンバーにも恵まれ、立ち上がりをしっかり頑張ろうと業務に向き合う日々はとても充実していました。しかし、経験していくうち内に実感してきたことがあります。選考中から「難易度の高いことをするよ」と聞いていたのでそれなりの覚悟の上ジョインしましたが、想像以上に難しい、ということ。
当時の事業モデルの特性上、
・いわゆる転職潜在層でもやもやしている方も多く、伴走にはエネルギーを要する
・理論年収から手数料を算出するため、利益が低くなりがち
・もやもやしている女性ゆえに感情的になってしまう方も多数
難しい。「未経験」だからではなく、経験者でもそこまで多くのご支援ができないのです。難しい事業なのだと痛感しました。
そんな中でも、真面目でコミット力の強いメンバーはたくさんの面談をこなし、求職者様と向き合う毎日。あの頃を振り返ると目の前のことをがむしゃらにやっていた、そんな印象が残ります。そして、真面目さゆえに、夜面談など時間外労働も多発し、ついには生活とのバランスや体調面を崩して辞めていくメンバーも次から次へと出てきました。私としては、一時的に成果が出たとしても継続できなければ意味がないという想いが強く、いかにサステナブルに働くか、を意識して業務に取り組んでいたことを思い出します。
▼入社1年目、代表松本との1on1(2019年8月8日)
→議事録からも当時の様子が読み取れます…
▼入社1年半目、代表松本との1on1(2020年2月14日)
→環境としてはあまり大きくは変わっていない様子が伺えるが、個人としては少しずつ安定的な成果が出せるようになってきた頃
そして、1年半経った頃いよいよ会社に動きが出てきます…
退職ではなく在籍出向を選択した理由
これまでの代表松本や取締役近藤などの記事にもあるように、LiBは色々あった結果、退職者が増え、社内には不穏な空気が流れ、それに伴い事業成長も止まり、あっという間に踊り場に立たされました。
そんなタイミングでコロナで状況がさらに悪化。
事業的には「働き方のアップデート」という観点で神風そのものとなり、コロナは新規事業立ち上げの鍵にはなったけれど、現場にいた者としてはかなり危機的な状況に陥りました。
アルバイト、業務委託の方とは契約を満期を持って終了、組織規模縮小などに伴い、窮地に立たされた社員も多くいたかと思います。ご多分に漏れず、私もその1人でいくつか提示された選択肢は当然のことながらすべて納得いくものではありませんでした。なぜなら私は、LiBでキャリアパートナーの仕事がしたくて入社したのだから。
とはいえ、思考の切り替えは思ったより早く、こんな状況でもこれだけ選択肢を出していただけるなんて(世の中そうでない人がごまんといる中で)私ってラッキーなのでは、と思えるようになりました。
▼当時の選択肢
①社内異動(キャリアパートナーではない)
②グループ会社へ出向(キャリアパートナーではない)
③災害時雇用維持シェアリングネットワーク(※)を利用して別会社に出向(キャリアパートナーではない)
④退職して転職活動
※災害時に一時的に雇用を維持できない企業と、災害時だからこそ一時的に雇用を必要とする企業間での、スピード感ある人材の異動を「在籍出向」という形態で実現するプロジェクトのこと。
https://www.pead.jp/sharing
すべての選択肢にて面談や条件の擦り合わせをしましたが、結果私は③の災害時雇用維持シェアリングネットワークを利用し、別会社に在籍出向を決めました。置かれている環境的にキャリアのプロがまわりにはたくさんいたので、当時は相談もさせていただきました。色々アドバイスもいただいた上で、最終的には働き方が担保されて、出向期間を経てまたLiBに戻れる可能性がある③を選択し、2020年7月より在籍出向することになりました。
出向先のITベンチャー企業での学び
働き方が担保されると思っていたのもつかの間、ふたを開けてみれば【週5フルタイム、リモート環境は一切なし】さらには通勤時間もLiBの倍以上かかるという、なかなかハードな環境、、、
しかし、曖昧耐性高めの私(笑)はなんとか乗り切り、CSを少し担当したのちに、採用代行の経験があることもあり、採用全般をお任せいただけるようになりました。
ITベンチャーの採用担当として「正社員20名を40名にする社員倍増計画」「インターン生100名採用」などの目標を掲げ、書類選考からカジュアル面談、日程調整、社内メンバーとの連携など、ベンチャーフェーズならではスピード感で採用経験をさせていただき、楽しかったです。そして出向先の方々も本当に良い方ばかりだったのです。
また、会社のカラーが全然違ったことには驚きました。LiBにいる人と全然違う、言うならば異国の地に行ったレベルでカルチャーの違いを感じました。
LiBみたいに前のめりでおせっかいな人(失礼)は少なく、謙虚で穏やかで優しい、青い炎タイプが多く、経営陣含め攻撃的な人などはいない、とても良い会社への出向を経験できて本当に感謝しています。タイプが違うからこそ気を付けないといけないコミュニケーションもあり、ここでの学びも大きかったです。
ありがたいことに転籍のお話もいただきましたが、1ミリも気持ちが偏ることはなかったのはシンプルに私は【LiBでキャリアパートナーの仕事がしたくて入社した】からなのかなと思います。
最終出社日にいただいた色紙。うれしかったです^^
帰任してからの取り組み
そして、1年後の2021年7月に無事帰任。戻れる場所を作ってくれたLiBのみなさんには心からの感謝と同時に、大変な時期にLiBで貢献できなかったという複雑な気持ちがありますが、今はしっかり事業を軌道に乗せられるようとにかく頑張ることが私の役割かな、と思っています。
私の今の所属は、
「リモートワークを活用して働きたい個人様と、リモートワーク活用が進んでいる企業様を、主にフリーランス契約のかたちでマッチングするサービス」を展開するLIBZエキスパートのキャリアパートナーを担当しています。
詳しい内容は、
・心から信頼できる組織長の佐藤のNOTEや、
・親愛なるメンバーの柴田のNOTE
をご覧いただければと思いますが、
私がお伝えしたいことは、以前所属していた人材紹介ではご支援できなかった層の求職者様を、LIBZエキスパートでは確実にご支援させていただくことができる、ということ。
具体的には、
・学歴(高卒/専門卒)
・経験社数(ジョブホッパー)
・ブランク期間有(産育休後、専業主婦)
・時短ママ
従来の人材紹介ではこれらがネックになってしまいがちな求職者様でも、LIBZエキスパートでは問題ありません。
重要なのはその方のご経験(即戦力となるスキル)とリモートワークの必要性です。
そして、もっと言うと、
・愛犬のために
・地方移住のために
・里子を育てるために
・本気で取り組んでいる絵画やスポーツなどのために
などなど…
このように求職者様が大切に思っていることを優先しながらリモートワークのお仕事を選ぶ、まさに「働き方」に「生き方」を合わせるのではなく、「生き方」に「働き方」を合わせる。このような今の時代の働き方をご提案させていただくことができます。
サービスをご利用中のご就労会員様におかれましては、リモートワークを必要とする期間はフリーランスとしてキャリアを継続して、今後またご事情が変わった際には今回のフリーランスで得たオンラインキャリアを武器にまた違う場所でご活躍できるような、そんなキャリアメイクをしていただけるとよいなと思っています。
私が帰任後うれしいなと思っていることは、出向先ITベンチャー企業様より改めてお声掛けいただき、自社採用にてLiBのサービスをご活用いただいていることです。このようなご縁をいただくことができたことも含め、私の1年の出向期間はLiBにとっても無駄ではなかったのかなと思っています。(ポジティブ!)
最後に、ここまでお読みいただきありがとうございました。
色々あったLiBですが、私は今LIBZ エキスパートでのお仕事がとても楽しいです。心からよいと思えるサービスですし、目標に対して一緒に走っている個性たっぷりの愉快なチームメンバーも大好きです。
心理的安全性が保たれるLIBZエキスパートの楽しいメンバー
ひとりひとり、大切にしているものや価値観って、違って当然だと思います。それを諦めたり妥協して働き方を選ぶのではなく、それを最優先においたまま働き方を選ぶ、そんな新しい仕事のカタチをこれからもたくさん実現していきたいと思っています。
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