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暴風の白馬岳登山

お盆休みは楽しみにしていた白馬岳に行きました。
栂池のロープウエイを使って登りはちょっと楽をして、白馬大池の辺りにある白馬大池山荘までが1日目でした。天気はイマイチ。翌日に期待します。

白馬大池山荘

翌朝。天気は曇りですが、そんなに悪く無い感じでした。

大池山荘前のテント場の朝

携帯の電波が入らず、当日の天気予報が取れませんでした。
前日の天気予報では今日はあまり良く無い予報。強風の恐れ有りでした。
多少の危惧はありましたが、現状そんなに悪く無い事と、午前中のうちに白馬岳を越えてしまえば天気が悪化する前に白馬山荘に着けるだろうという判断で、白馬岳行きを決行しました。

一応、いつ雨が降ってきても良いようにレインコートに身を包み、白馬岳に至る稜線を歩き始めました。
しかし…
次第に天候は下り坂、荒れ模様に…。
途中の小蓮華山ではかなり風雨が強くなってきました。

小蓮華山山頂

この地点で引き返そうかとも思ったのですが、進んでも戻っても時間はさほど変わら無いという事で、さらに標高を上げて白馬岳を目指します。

すでに風速は10mを越え、危険な領域での稜線歩きとなりました。
何度か風に体を浮かされて、岩やロープにしがみつきながら、飛ばされ無いよう慎重に進みます。片側が崖の場所は特に注意しないと、飛ばされて落ちたら終わり…。

必死の思いで白馬岳の山頂までたどり着きました。その時の様子です。

風速は15〜20mくらいでしょうか。もう危険な状況です。早々に通過します。
15分下り白馬山荘に到着。ようやく遭難を免れ、生還^^;。

レストラン スカイプラザ白馬

白馬山荘のレストランが外とは別世界の暖かさで、生きている喜びを噛み締めます。

山の怖さって、こういう事なんだなあと実感した出来事でした。出発時から2〜3時間であっという間に荒天になる。
風と雨でどんどん体温が奪われるので、退避して留まっているとかえって体が冷えてくる。だから、歩いて前に進んで、体を動かして熱を作り出さなければ低体温症の恐れがある。
レインコートを着ていても袖や隙間から入った雨で中まで濡れていました。ザックも中まで水が入り、ダウンウエアも湿っていて使用不能。
根本的な防水対策が出来ていませんでした(反省)。

今思えば良い経験が出来たと思っています。が、遭難しなかったから言える事なので、本来は中止する勇気が必要だったのかと思います。

漫画「天狗岳編」の中で、こういうカットを描いていますが、これは知識だけで描いたもの。まさか実際にこうした場面に自分が遭遇するとは思ってもいませんでした。

天狗岳編より

翌日も同じような暴風雨でしたが、白馬大雪渓へと下山しました。標高を下げるにつれて風も弱まり、雪渓の下山も難しくはありませんでした。

白馬大雪渓

美しい白馬岳の稜線歩きを楽しみにして行きましたが、白馬岳の姿は一瞬も見ることは出来ませんでした。
なかなかハードな山行となりましたが、高山植物も沢山あってそれなりに楽しかったです。

トリカブト他

でも、来年以降、またリベンジです。
懲りずに行きます笑。

もりのこえ


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