介護士の知識シリ-ズ vol 1 下剤の種類 介護士の知識シリ-ズを不定期ですが、記事にしたいと思います 今回は下剤をピックアップ
上記のような下剤があげられます。
作用時間に基づき、排便コントロ-ルをしていますが、なかなか、コントロ-ルすることが出来なく、追加で服薬することも医療・福祉の現場ではよく見られます。
福祉施設などでは、薬の種類にも限りがあり、医師・看護師で検討し、評価が行われています。
よく、耳にすることがある言葉があります。
「また、あの利用者に追加の下剤入ってる。。。」
追加で下剤を入れるのは、医師・看護師も介護士に申し訳ないと思っています。特に夕食後などに追加下剤を入れるときは、介護士の申し送りにも参加し、いかなる理由で下剤追加しましたと、伝えると夜勤を行う介護士にとっては納得がいきますね。
では、下剤の検討です。
・刺激性センナリド・プルセニド・ラキソベロン(代表的な薬品名)
作用機序では大腸刺激により、排便を促すため、腹痛など訴える人も出てきます。
よく、看護師が言う グル音亢進してるから、排便あるかもね。
余談
グル音とは何か?
グル音とは、腸蠕動運動のことを指します。
メタリック音:由々しき事態の音ですね。イレウスが疑われますので病院受診を
微弱音 :あまり腸蠕動運動をしていない状態
良好 :一般的な状態
亢進 :腸蠕動運動が活発 腹痛を訴える人もいます。
・刺激性漢方 大建中湯(一般的な薬品名)
緩やかに作用していきます
・座薬 テレミンソフト レシカルボン(一般的な薬品名)
肛門に挿肛してから20~30分 直腸刺激で排便促進
・浣腸 グリセリン浣腸(一般的な薬品名)
直腸刺激で排便促進だが、グル音微弱・既往にてイレウス・小腸大腸疾患・腸に関わる手術歴がある方には十分注意して使用。また血圧の変動にも注意が必要です。一気に多量の排便があると血圧が下がり、便ショックの可能性もあるからです。
・塩類下剤 マグミット マグラックス(一般的な薬品名)
高マグネシウム血症に注意 医師が定期的に採血をしてmgの値を経過観察
腎機能が悪い人には使用不可 水分を多くとり便の軟化を促す。
・まとめ
色々な下剤があり、注意事項もたくさんあります。そのため個人個人に合わせた下剤の調整が必要となるのがわかりますね。まして高齢者になると一層の必要となります。排便コントロ-ルをうまく行うためには、下剤の話をしましたが、
1.食物繊維のはいった飲食を心がける
2.水分補給時に寒天ゼリ-入り飲料水を作るお茶ゼリ-砂糖入れるとおいしいよ。紅茶でもいいし、夏などはポカリゼリ-でもいいと思います。(寒天には食物繊維は豊富)
3.入浴時腹部マッサ-ジ。入浴介助時身体を洗う時、腸の走行にそって洗う。「の」を書く感じで
4.下剤の検討
このような順位で排便コントロ-ルを考えていくといいのではないかと思います。
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