#5 Fine
”楽しい”と”楽(ラク)”の違いってなんだろう…。
「楽をする」って聞くと怠け者や怠慢性を感じる。反対に楽しいことは無駄に感じない。無駄にこそ新しいのその先に、発見や価値が存在する。
どうも。いかがお過ごしですか?
THUGS MANSIONのJUJです。
「子供って本当に純粋だなあ…。」と、思います。全部が楽しくて、嬉しくて。ボクはその姿を見ると自然と笑顔になっている。
自分が楽しい事でも、他人からすると無駄なことかも知れません。単純に他人は楽しくないから。おまけに、”楽”をする人が怠け者に見えるかも知れませ。
結論、”楽しい”と”楽”の違いは”無駄を省くか””無駄を楽しむか”だ。
本題に入る前にお知らせをさせて下さい。
ボクたちが手掛けるブランドTHUGS MANSIONが2021.7.25にグランドオープンしております。
モノで溢れかえったこの世の中で、押し付けや操作された価値の中から、新たな価値と自由を見つけていく。ここは仲間達が集い、何かを表現する場所。音楽や芸術、自然、遊び、何気ない日常から刺激や感動を仲間達と共に作品へ変換し、唯一無二のメッセージを発信する。そして、新たな価値を見出していく。-THUGS MANSION OFFICIAL HP- 抜粋
実は、現在改装中です。リニューアルオープンは9月の予定です。
尚、オンラインショップは通常通りオープンしております。
そんなこんなで本題に入ります。
THUGS MANSION NEWSLETTER #5
「あなたは今、楽しいって思える事がありますか?」
ボクの息子は4歳になりました。その4歳の息子は一人っ子で、この状況なので家にいる時はもっぱら、Netflixでアニメや仮面ライダーを観て飛び跳ねるか、おもちゃで独り言を言いながら遊んでいます。ボクも一緒に遊ぶこともありますが、ボクが参入すると”たかいたかい系”か”闘いごっこ系”になる。ボクの体力が底をつくか、息子が闘いごっこに敗れて泣き喚くかの二択。なので、下手に参入しない、出来ない、やらせない。
我が泣き虫やんちゃ坊主の息子は、丸いものがお好き。特にビー玉とかBB弾っぽいものとか、瓶に入れて大事そうにずっと持てる。そのビー玉がソファーの下に入って、毎回イライラしているのはぼくと嫁。息子は大事そうに、嬉しそうに、楽しそうにビー玉で遊びます。もうこの時点で「子供って純粋だなあ…」って微笑ましく思うのです。
ある日、息子の誕生日用に買ったラムネがあって、ボクがそれを飲もうとしていると、息子が「てっちゃんも飲みたーい!!」と言って満面の笑みで近寄ってくる。コップ半分、ラムネを入れてあげる。「やったー!」と、息子は勢いよくゴクリ。しゅわしゅわが喉を襲い、息子は嬉しそうに苦しんでいる。
ボクは飲み終わったラムネの蓋を開け、くすんだ透明なビー玉を取り出し、それをティッシュで拭き上げ、「あげる。」と言って息子の小さな手に渡す。
「うわあー!!やったー!うふふふ。」
彼は、ビー玉をその小さな両手で胸に抱えるように握り締め、目を輝かせていた。
ボクは今、次回作の制作、Websiteのリニューアル、もうすぐ発表予定のミュージックの編集など行っています。チームのメンバーのKSMもまたは、次回作の制作とその他アイコンやバナーなどの作成を、共に行っております。そんな中YSKは、問題が発生したオーダーを整え、1日でも早く皆様の元へお届けできるよう尽力しております。(ご注文頂いた方には、別途メールでご案内差し上げておりますので、ご確認下さい。)
ボクたちはこれまでの反省点を一つでもクリアにするために、学びを繰り返す。そして、自分の時間が許す限り、ペンを走らせ、曲を作り、ています。
ボクの楽しいの一つは学ぶこと。勉強っていうと少し堅苦しい。今は単純に本を読むことに重点を置いています。この”本を読む=学ぶ”と言うのがめちゃくちゃ楽しい。自分の知らない世界や足りない知識、文章構成や漢字など、ありとあらゆるものが吸収できます。本を読むこと行為は、やっとその一線を超えたくらい。「読まなくちゃ」っていう義務感から、「楽しいから読む」の境界線。誰かに、「本読め」って言われて読む奴はあんまりいない。とりあえず手に取ってみても、気づいたら埃被るみたいな。だから、この”楽しい”と”義務”の境界線を超えられるかどうかは、結構重要になるのかな。
その他にも、ラジオとYoutubeで”ながら学習”を行なっています。ウチは家事は分業制なので、ボク担当の家事をしながら耳で情報を仕入て、THUGS MANSIONへ活かしてみたりしています。チームの二人も同じく家事育児をしながら、ボクの無茶振りに応えてくれています。
「死ぬほど感謝しています。いつも有難う御座います。」
もう一つの”楽しい”は、作品創り。これは自分との戦いで、身体的にしんどいのと、誘惑が多くて精神的にしんどい。身体的苦痛と精神的誘惑、このダブルパンチに打ち勝つのがやっぱり、”楽しい”という気持ち。
”これを完成させる事ができたら、どんな気持ちなんだろう”
”作品を発表できたら、どんな景色が待ってるんだろう”
”チームで何を生み出せるだろう”
考えるだけでワクワクします。誰からも侵されず、自分だけの時間、空間、思考、領域。本当にやりたかった事が叶い、少しずつ形になっていくのを感じる事ができるのは、クリエイティブな世界の魅力の一つです。
その世界に、”楽(ラク)”なんてものは一切存在しない。側から見れば無駄な事ばかりかも知れない。だけど、その楽ではない事や無駄な作業と工程にこそ、”本当の楽しさ”や”未知の領域”が詰まっていると思います。自分に足りない感覚やスキル、知識、伸び代など、多くの学びと発見が顔を出し、一歩一歩進んでいることを教えてくれる。
んじゃ実際に、今ボクがやっている事や考えていることって楽しいことなのか。この答えは、ちょっと複雑。楽しいと思えることは、人それぞれ違うっていう話は置いといて。手と頭を動かすその一瞬一瞬は、とても簡単に言うと”無”です。楽しいとか苦しいとか、そんな感情はありません。作品と自分との真剣勝負。流れる時間の長さや、考えて出てきたアイディアの数でも無い。シンプルに”どのくらいの熱量でその作品と向き合ったか。”この一択。ちょっと抽象的な表現で申し訳ないですが、こればかりはその領域に立って見ないとわからない感覚なのかな…。ほんで、”人はその熱量を作品から感じ取る。”みたいな。
”楽しさ”は、後からやってきます。
ふと手を止め、作品やアイディアの全体像を眺めた時、楽しいって気持ちが込み上げてくる。エネルギーとか宇宙とか、よくわからないちょっと違う世界に入ってる感覚。
次に楽しい気持ちが込み上げてくるのは、誰かに共感してもらった時。この時の気持ちは、何にも変えがたい励みや支えだったり、違う力を持ったもの。それを後から後から噛み締める。
これが”楽しい”っていう感情なのだと、強く思います。
ここのままだと、”楽(ラク)”をするってむっちゃ悪いことで終わっちゃう。楽をするって決して悪いことではなくて、むしろ人間の本質的な面だと思います。
人がロボットや何か画期的なシステムを開発するのって、極論「楽をしたいから」っていう気持ちもあるからだと思います。実際に、ボクがなんかのデータや仕組みを作ろーって思うときって、総じて「めんどくさい。」「無駄な作業や工程が多い。」「使う人によってコストが違いすぎる」って感じる時です。結果、それ全員喜んで使う。みたいな流れ。だからここまで、インターネットやスマホ、AI、ロボットなどが開発され、人々の暮らしを豊かにしている。少し雑に括ると、むっちゃ頭いい人たちも自分が利用したものだったりをきっと、「もっとこうしたら楽だよな。」って思って、改良したり新しく作ったり。実際にそれが世に出て親しまれる。結果、沢山の人々を楽しませ、救い、喜ばせているのだと思います。
だから、”楽(ラク)”って決して悪いことじゃない。”楽をする”じゃなくて技術やテクノロジーを使って仕組みを開発して、”無駄を省く”って言い換えると、もっと素敵に見えるのかな…。その更に奥にあるのは、無駄を省いて短縮した時間。その時間で好きな事や他の事をする。
無駄っていうのは、システムやら難しいものだけに存在し省く対象になる訳ではない。むしろその逆に作用する。
無駄を省いて得たその時間を、無駄に過ごす。
何かを得ようとすると何かを失ったり犠牲にしたりする。こうしているうちに、周りの人はそれぞれ幸せの形を見つけ、手に入れ、育み、生きている。幸せなんて周りと比べるものじゃない。
自分が生み出す作品が人に面白いって思ってもらったり、かっこいいって思ってもうためには、ちょっとやそっとで理解させれるもの作ったって届くはずがない。失うものに気付こうが、前に進んでるかわからない海水ガブガブ飲んでるような感覚になろうが、絶対に足を止めちゃいけないって。そう思っていました。
だけど…
「周りと比べちゃいけない。」そう思いながらも、ボクは立ち止まってしまいそうになった。そんな時、妻が掛けてくれた言葉が、ボクの背中を小さく押してくれました。
「どうあるべきかじゃなくて、どうありたいか。目の前の事を楽しんで追求したら、あなたはきっと上手くいく。」
ボクはこの言葉を掛けてもらってから、毎日その言葉の意味と今の自分を照らし合わせています。そして気付きました。さっきの答えは逆なんだと。
”自分の心が楽しくて、夢中になってたら、いつの間にか周りに人がいる。世界をちょっと動かしちゃってる。どうやらぶっちぎったらしい…。そうなった時に、もう一度周りを見渡そう。それでも遅くない。今は前を向いて全力で楽しむだけ。”
「目の前の事、楽しんでいるのかな?」
「無駄な時間を過ごしていないかな?」
「目の前の幸せに、気づいているのかな…。」
この世に無駄なものなんてない。
いいや、あるね。
それ、省いて変換して、違う形にて楽しちゃえばいい。
辛いことから逃げちゃダメ。
いいや、逃げていい。
それ、楽しくもなんともないし、10年後の自分も楽しんでない。
普通がつまんねえんだよ。
あなたもそう思うんだったら、楽しいことしよう。
やり方は五万とあるらしい。
見たことない景色見に行くから。
後日談。
ビー玉を持った息子は、そのまま走ってお風呂場まで行き、勢いよく風呂のドアを開け、「ママー!ビー玉もらったー!!」と妻に報告。すると妻は、「よかったねー!…ねえ、おじ(ボク)ビー玉あげないで。また口に入れたりしたどうすんの?」なぜかボクがむっちゃ怒られた。
「てっちゃん、ビー玉はだめだって。ポイしよう。」
愛する息子は、ボクにビー玉を返却しました。
息子の瞳に光る丸い粒に、くすんだ透明の丸いビー玉を、ボクは重ねた。
愛を込めて。
Peace
JUJ
LIBERTY MAFIA
THUGS MANSION
UNDERGROUND JAPAN
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現在改造中
※9月下旬リニューアルオープン予定
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