『やれるうちにやりたいことをやるべき』キャリアを捨て、30歳でワーホリの道を選んだ理由。
「世界一周やワーホリにいくことを決断できた理由は?仕事を辞める勇気がない。」という発言をSNSでよく見かけることがあったので、会社員を辞めることができた理由を考えてみた。個人的には、会社辞めて世界を旅するって言ったら、納得されることも多くて、隠れ社会不適合者だったみたいで笑った。
コロナと戦争を受けて感じたこと、あたりまえの日常が続くわけではない。
高校生のときに東日本大震災が起こったとき、大学に行くことができるのはあたり前ではないんだと強く感じた。その頃には漠然と大学に入ったら長期で海外にいきたいと思っていたからこそ、生きることに精一杯な地域に住んでいるひともいる中で、大学進学・海外留学という贅沢な考えをしていることを改めて実感する機会となった。
就職して、すこしだけ自由に使えるお金が増えて、長期の休みには海外旅行を楽しんでいた。次の休みにはどこに行こうかとワクワクしていた矢先にコロナが流行った。他県にいくだけでも白い目で見られるなかで、海外旅行への道が閉ざされて閉塞感で軽く病んだ。そして、ロシア・ウクライナ戦争が起きた。シベリア鉄道で大陸横断したいという夢が途絶え、コロナが落ち着いたら行こうと楽しみに思っていたロシアへの渡航もできなくなった。
『いきたい国に、いきたいときにいかないと後悔する。』
イスラエルのガザ地区への攻撃がはじまったときは、学生時代にイスラエルにいっておいてよかったと強く感じた。いつ、なにが起きるかわからない状況が続いているからこそ、やりたいことはやっておいたほうがいい。いけるときにいきたい国に行っておくべきである。
人生で大事なひとと一緒に過ごす時間は短い。
世界一周を終えたタイミングでパートナーが英国にいて、パートナーから渡英しないかとお誘いを受けた。もう海外は飽きていたし、1年間の無職期間があるからこそ、ワーホリではなく日本で仕事をするべきかなと漫然と考えていました。
ただ、残りの人生あと何年一緒にいられるかわからないなら、いま一緒にいたいと思える人と一緒にいるべきだと説得されてまんまと渡英を決断してしまった。
日本にいたときの年収よりも減収したけれど、後悔はない!
というのは嘘。物価が日本の倍の中で、日本にいたときの年収よりも低い給与で暮らしているので貯金もできない。日本に帰ったときや今後の保証も一切ない。今しかできないことをやらないと後悔しそうな気持ちだけを糧に、英国生活をサバイブしているのがリアル。
向上心も野心も捨て、今を生きる幸せを感じながら、今日も英国生活を消費する。