【乳がん闘病記:24】長い夜、そして回復期へ。術後の夜から翌日の話。
手術後の夜は1時間おきくらいに看護師さんが熱や血圧を測りに来たり
傷口を確認したり。
麻酔でまだぼんやりしているので、されるがままに身を委ねます。
ウトウトしては看護師さんの気配で目が覚める、をしばらく繰り返し
夜中1時くらいになると
先生が言っていた通り、仰向けで同じ体制から身動き出来ないので
段々背中と腰が痛くなってきました。
脚を曲げるくらいならOKって言ってたなぁと思い
ゆっくり膝を立ててみましたが
尿カテーテルが邪魔をして脚もあまり動かせません。
ところでこれまた人生初の尿カテーテルでしたが
もっと痛いとか気持ち悪いものかと思っていましたが
身体を動かさなければ特に不快な感じはありませんでした。
ただ、脚を動かすと下腹部がひきつるような痛いような感触がありました。
ナースコールを押そうかな、と思っていたら
看護師さんがやって来たので
背中と腰が痛いことを伝えると
ベッドの上側をリモコンで立ててくれました。
随分ラクになりました。
リモコンでベッドの頭側と足側の角度を調節出来るとのことなので
そのリモコンを手元に置いてもらって
あとは時々自分で角度を調整しながら出来るだけ楽な姿勢を探しました。
3時くらいになると
腰や背中に加えて、手術部分も時折ジーン、ズキズキ、などの感覚で痛むようになってきました。
どうしよう、ナースコールする?と思いつつも眠くて
そのままウトウトしてはどこかの痛みを感じて目が覚める、といった時間をしばらく過ごし
5時過ぎにやって来た看護師さんに
「傷が痛くなってきました。」と伝えると
痛み止めを持って来てくれたので飲みました。
薬を飲む時
約30時間ぶりに水を飲みました。
その水がすごく美味しかった!!
そして飲み込む時に喉に違和感を感じました。
後から聞きましたが
手術の気管挿管の影響らしく、違和感は数日で消えるとのこと。
確かにこの日の夜には消えてました。
その後、痛みが薄れてきて眠りに落ちたと思ったら
7時頃看護師さんがやって来て、両脚の圧縮装置と尿カテーテルを外します、とのこと。
下半身、ようやくスッキリ。
やっと歩ける状況になったので、尿道の確認がてら部屋のトイレに行ってみました。
トイレ自体は問題ナシ。
しかし、ベッドから3メートル先のトイレまで往復しただけで
頭からスーッと血の気が引いてベッドに倒れ込んでしまった私。
「わっ!血圧がだいぶ低い!少し足上げて横になりましょう!!」
看護師さんが私を寝かせてベッドの足元を上げてくれました。
横たわっていると数分で頭に血の気が戻って来ました。
ただの貧血だったみたいですが、一瞬死ぬかと思いました。
「あ、顔色戻りましたねー。」と数分後に看護師さんが戻って来ました。
そして足から採血。
その後温かいタオルを持って来て下さって背中を拭いて頂き
(それ以外は自分で)
レンタルしたパジャマに着替えてサッパリ。
8時の朝食の頃には痛み止めも効いて体もラクになったので
1日半ぶりの食事もしっかり完食しました。
朝食後、クリニックに出勤前の先生が診察に来てくれました。
明け方痛みが来たので薬を飲んだ、と話すと
「麻酔が切れる時間だからね。今日までは痛み止めが必要かも。
今日はまだ体はあまり動かせないと思うけど
体調が良ければ出来るだけ起きて座って過ごして下さい。
あまり横になってばかりいると、いざ起き上がろうとした時に体力低下で立てなくなるから。」と言われたので
早速今朝一番にトイレに行っただけで倒れたことを報告。
そうそう、寝たきりはそういうダメージがあるから、今日はとにかく無理はせずに出来るだけ起きておくこと、と言って立ち去った先生。
これから毎日、出勤前に寄って下さるのだろうか
お世話掛けますが、退院まで宜しくお願いいたします。
その後、この病院の担当医の先生も様子を見に来られ
続けて看護師さんから「レントゲン撮りに行きまーす」とのお誘い。
まだ姿勢が真っ直ぐに出来ません。
傷が痛むので上体を少しかがめたまま、ゆっくりゆっくりしか歩けなくて
そんな自分にちょっとショック。
えーコレ、普通に歩けるまでにどれくらいかかるんだろう・・・。
ま、数時間後にやって来ましたけどね(笑)
レントゲンが終わって
さぁ、今日は座って過ごすぞ!と思ったものの
痛み止めの影響なのか、体が治ろうとしているからなのか
眠くて眠くて
結局午前中は
ベッドの上半分を起こした状態のまま
ほとんど寝て過ごしてしまいました。
お昼ご飯の準備で目覚め
その時にようやく頭もスッキリ!!
お昼ご飯もしっかり完食して
アレ?身体が少し動かしやすくなってる。
姿勢も真っ直ぐをキープ出来るし
だいぶ普通に歩けるようになってる。
たった数時間でこうも違うかな。
午前中のひと眠りで身体のアチコチが修復されたみたいです。
今日はまだ歩かなくていい、と言われたけど
気分もいいし、何か苦めのチョコレートが食べたい
売店に行ってみよう。
病室は3階、売店は6階
お財布持ってのんびりペースで歩く。
しかし売店、何とクローズ・・・。
土曜日は13時まで
そして日曜日はお休み、と書いてある。
マジで~っ!?
チョコレート~ッ(涙)
仕方ないので、自販機のコーヒーだけ買って戻って来ました。
そしてコーヒー飲みながらnote書きながらしばし過ごし
迷っていたけどシャワー室の予約を取りに行きました。
手術翌日でシャワーはまだ早いかな、と思ったけど
日曜日はシャワー室お休みらしいし。
ドレーンがあるので下半身しかお湯はかけられませんが
それでも随分サッパリしました。
そして部屋に戻って一息ついたら
もう夕飯の時刻。
病院の食事
もっと薄味であまり美味しくないと想像していましたが
今のところ、割と美味しく頂いてます。
きちんと栄養管理されているものだと思うと安心して完食出来るし。
食後はのんびり。
カメラでテンルビの様子を見たり
(そして元気になったらしい母の様子もついでに見たり)
ドライシャンプーで髪の毛洗った気分になったり
最近ハマっているゲームアプリで遊んだり。
↑↑↑カメラの動きに気付いて
近付いて来るルンルン(ルビ)。
※恋しがって鳴くと大変だから、と
母に呼びかけは禁止されています(笑)
そして21時頃、この日最後の検温・血圧測定があり
血圧、熱、どちらも上昇していて
熱は37.5度。
えーっ?また!?
全然熱がある感覚じゃないんですけどー!!
手術後に熱が出る人は多いですから。
それ程高熱じゃないし
まぁしばらく様子をみましょう。と
看護師さんも慌てる様子もなく、薬もなかったけど
ドレーンが刺さっているところと脇が少し痛み出したので
発熱もこの痛みも
傷を治そうと今、身体が闘ってるんだなと
ガンバレ身体!と援護射撃のように痛み止めを飲んで23時頃に就寝。
あれだけ寝たからもう眠れないかも、と思ったけど
痛み止めの効果か、割とすぐに眠れました(笑)
身体の辛さとしては
術後の夜が一番ピークでした。
後は想像していたより痛みもなく
発熱はしたけど、恐らく経過は順調なんだと思います。
まだ怖くて術後の胸は見れていません。
いつ見る気になるかな。
ドレーン抜いてからかな。
と、手術翌日はこんなカンジでした。
これを書いている手術2日後はもっとうんと回復しています。
次回は2日後の体調
そして余裕が出て来たので今思うことや感じることなど
書いてみたいと思います。
自分の治療や生活は何とかなるので、もしサポート頂けましたらご支援は近くの保護猫支援団体に寄付させて頂こうと思います。ネコ達に沢山生きる力をもらってきたから、せめてもの恩返しに。