見出し画像

うまくいくかどうかは「確率」次第。最後には費やした時間がものを言う。

人生は単なる確率のゲームである。

病気、事故、成功、恋愛、結婚、仕事。
これらはどれも「確率」で成功率が変わるものであり、必ず失敗する、必ず成功するといったことはこの世に存在しない。

何かをはじめるとき、多くの人は「成功する確率」を考える。
たとえば、楽器が弾けるようになるかどうか、告白して成功するかどうか、転職して成功するかどうか、ダイエットをして痩せられるかどうかなど。
それをやって成功するかどうか、実を結ぶかどうかを考え、自分にはできなさそうなことには挑戦せず、見込みがありそうなことだけ挑戦している。

だが、物事の成功確率なんてものは誰にもわからない。
何かに挑戦し、成功するか失敗するかは、やってみなければわからないし、失敗すると思っていたことでも成功するかもしれない。
人が頭の中で考えている「確率」の多くは単なる「思い込み」であり、確率は決して目に見えるものではない。

そして確率は自分の行動次第でいくらでも変えることができる。
病気になる確率は自分の生活習慣によって決まり、不摂生な生活を送っていれば病気になる確率は上がる。
事故に合う確率も、一般道路を100kmで走行する場合と60kmで走行する場合では全然違う。

自分の行動が良い結果になるか、悪い結果になるかという確率そのものは目に見えるものではないが、自分の行動によって確率は常に変動しているのだ。

自分の行動を「確率の変動」という視点から考えてみると、おもしろいことにすべての行動に意味があるように思えてくる。
将来病気になるかどうかは、今日運動するかどうか、お酒を飲むかどうか、お菓子を食べるかどうか、タバコを吸うかどうかによって確率が変わる。
仕事で出世するかどうかは、今日上司に気に入られるような行動をとるかどうか、一生懸命仕事をするかどうか、同僚に優しく接するかどうかによって確率が変動する。

自分の一つひとつの行いによって、自分の未来の結果が少しずつ変わっている。
良い未来になるかどうか、悪い未来になるかどうかは、自分が普段どういう行動をとるかによって、良い未来になる確率と悪い未来になる確率の間で揺れ動いているのだ。

もちろん、今日良い行動をしたからといって、急に良い未来になるわけではない。
今日あなたが自分や他人に対して何か良いことをしたとしても、良い未来になる確率に与える影響は0.001%程度だろう。
だが、どんなに微小な確率であったとしても、チリも積もれば山となる。
小さな確率を積み重ねていけば、いつかは大きな確率となり、それが未来の結果を大きく左右することになる。

だからこそ、普段からさまざまな物事に対する「成功する確率」を高くしておくことが大事なのだと思う。

たとえば、恋愛で良い人に巡り合わないという人は、自分に運がないわけではなく、単に試行回数(会う回数)が足りていないだけである。
たかが10人、20人と会っただけで良い人と巡り合わないと嘆くのは、野球を1ヶ月練習したのにホームランが打てないと嘆いているのと同じである。
それはあなたに才能がないのではなく、単に練習時間が足りていないだけだ。
恋愛も同じく、あなたに魅力がないのではなく、単に異性と会っている回数が少ないだけである。

もちろん、人の才能や魅力というのは人それぞれ違うので、少ない試行回数で良い結果を手にする人もいるだろう。
でもそれは単に運が良かっただけであり、人間の才能や魅力、個性といったものはしょせんどんぐりの背比べに過ぎず、大きな差があるわけではない。
最後にものを言うのは「どれだけそれに時間を費やしたか」であって、運での成功で良い思いをした人をうらやましがっても仕方がない。

何かで結果を出している人の多くは、ほかの人とは段違いな努力をしている人が多い。
つまり、単純に費やしている時間が全然違うのだ。
特定の物事に時間を費やせば費やすほど、成功する確率は上がっていく。
最終的に成功するかどうかは運次第だが、確率が高ければ良い結果になるチャンスも増える。

よく「どんなに健康的な生活をしていても、病気になるときはなる。だから好きなものを思いっきり食べて楽しく生きる」という人がいる。
「どんなに健康的な生活をしていても、病気になるときはなる」という主張に関しては、その通りだ。
だが、病気になる確率は自分次第で変えられることを忘れている。
お酒を飲み、タバコを吸い、お菓子を食べ、脂っこいものばかり食べている人と、ほどよく節制し、タンパク質を中心とした食事をしている人が将来病気になる確率には雲泥の差がある。

もちろん、やれば必ず結果が出るわけではないが、本当の意味で楽しい人生を生きたいのであれば、普段から節制して健康寿命を長くし、その長くなった寿命で楽しく生きればいい。
「今さえ良ければそれでいい」と言い訳し、好きに暴飲暴食して自分で確率を高くしているにもかかわらず、病気になってから「なんで自分だけ…」と後悔するのはバカである。

人生はすべて確率のゲームだ。
うまくいかなかったことは、うまくいかない確率のほうが高い状態にあり、運によってうまくいかない結果になったに過ぎない。
良い人生を送りたいのであれば、仕事や恋愛、病気や人間関係など、さまざまな分野で成功する確率を高くなる行動を繰り返せばいい。

「なぜ自分だけうまくいかないのか…」と悩む暇があるなら、ほかの人よりも圧倒的に時間を費やすしかない。
その行動が良い結果の確率を高め、あなたの人生に成功をもたらしてくれるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?