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本心を隠す人付き合いをするか、孤独と友達になるか。

自分の本心をさらけ出せる人は強い人だと思う。

人は無意識のうちに他人の目や世間体、周りの人たちからどう思われるかといったことを気にしてしまう。

人から嫌われるより好かれるほうが嬉しいだろうし、好かれるために自分を欺く人も多い。

若い人は孤独耐性が低いため、本当は違和感やストレスを感じていたとしても、自分を押し殺して友達や周りの雰囲気に同調してしまうことが多い。

孤独は子どもにとってもっとも辛いことと言っても過言ではないが、だからといって常に他人と一緒に居れば、大人になっても孤独耐性がつかず、寂しさに負ける人も少なくない。

孤独になることは決して悪いことではないし、孤独な時間を持つことは人生においても大切なことだ。


孤独を恐れる現代人

ドイツの哲学者であるショーペン・ハウアーは、孤独に対して以下のように述べている。

「孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間にほかならない。なぜなら、孤独でいるときにのみ人間は自由なのだから。 」

ほかにも、レオナルド・ダ・ヴィンチも以下のようなことを言っている。

「画家は孤独でなければならない。なぜなら、一人なら完全に自分自身になることができるからだ。たった一人の道連れでもいれば、半分しか自分ではなくなる。 」

孤独と友達になれない人は精神的に脆く、孤独を回避するために常に欲求に振り回され、何かを求めながら生きることなる。

人が自分の本心をさらけ出せないのは、本心を出すことによって周りから疎まれ、孤独になることを恐れているからだ。

社会人は仕事とプライベートを完全に分け、仕事は仕事で同僚に愛想笑いを振り撒きながら仲良くし、仕事が終わればさっさと家に帰り、次の日には何食わぬ顔で再び仕事をすることができる。

だが、学校などの場では「友達」や「仲間」の輪が絶対的な居場所であり、集団の中で自分の居場所を失うことは文字どおり死に等しい。

だからこそ、学生の多くは本心を隠しながら友達付き合いをする。

しかし、はじめにも述べたように、現代では大人もこうした孤独の恐怖に抗えず、無意味な人間関係に時間を費やしている人も多い。


孤独は人間を絶望させる

人は一人ひとり考え方が違えば感性も違う。

他人がおもしろいと思ってることをつまらなく思うこともあるし、自分だけが笑っていて他人はシーンと静まり返っていることもある。

こうした波長が合わない人付き合いにはストレスが伴い、その場では笑って誤魔化していても、家に帰るなり溜息をつきながらベッドに入ることになる。

だが、学校や職場などの社会的な場においては、ある程度周りに同調しながらうまくその場を取り繕うことは大事かもしれない。

孤独耐性が育まれていない人間が孤独を味わうと、人生に絶望して自ら命を絶ってしまう人が多いからだ。

近年の芸能人などの自殺なども、言うなれば孤独が心を寝食した結果だと言えるだろう。

多くの人に囲まれているからといって、その人が孤独でないとは限らないのだ。

しかし、いつまでも本心を隠し、自分を誤魔化しながら生きていても、次第に生きるのがつらくなってくる。

愛想笑いも頬がつるようになり、口元だけ笑顔で目は死んだ魚のような感じになってしまう。


本当に自分を守る選択はどちらか

人間は本質的に醜い生き物なので、何でもかんでも本心をさらけ出せばいいというわけではない。

だが、孤独になることを恐れ、自分を押し殺す人生はどこか虚しい。

不用意に相手を傷つけてはならないが、自分のことももっと大事にして生きなければならない。

孤独にならないように愛想笑いを振りまくことは、自分を守っているようで実は自分を傷つけているのだ。

居場所を確保する代償に、自分の心に自傷行為をおこなっている。

なりたくもないのにわざわざ孤独になる状態に身を置く必要はない。

しかし、「孤独な状態」と「取り繕う自分」を天秤にかけ、どちらのほうが自分にとって精神的なストレスになるかはしっかり考えなきゃいけない。

私は笑いたくもないときに笑わなきゃいけないことに違和感を感じ、孤独になることを選んだ。

今ではその選択は間違ってなかったと胸を張っていえる。

あなたにとって、本当に自分を守る選択はどちらだろうか?


自分なりの生き方を選択しよう

大切なのは世間一般の生き方を、自分に押しつけないことだ。

笑顔がストレス解消に効果的だといわれていても、笑顔がストレスになる人だっているのだ。

人付き合いが大事だとしても、人間関係に疲弊して自殺する人もいる。

友達が悪魔に見えることも、恋人が重荷になることも、家族がストレスになる人もいるのだ。

一般的な考えは、あくまでも「一般的」であって「正しい」わけではない。

生き方や人生についての「正しい考え」は自分の中にしかないのだ。

本心をさらけ出せる人は強い。現実世界に友達がいなくても、孤独と友達になればそれなりに楽しく人生を生きられる。

「一人でいることは良くない」という固定観念に縛られず、心がもっとも自由になる時間を求めて生きよう。

それだけが、悔いのない人生を歩む唯一の方法なのだから。

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