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エリオット波動理論の基本のき その6

さて、今回はフィボナッチ数列とエリオット波動理論について
まずフィボナッチ数列って何?というとこ

Wikipediaによると
フィボナッチ数(フィボナッチすう、英: Fibonacci number)は、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ(ピサのレオナルド)に因んで名付けられた数で、
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597, 2584, 4181, 6765, 10946, 17711, …
のように、前の数を足していく数列である
0+1=1、1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8・・・

この数列が何を意味するかだが、この数列の間隔の割合(比率)がいわゆる「黄金比率」になるというところだ

例えば、
34/55=0.618
34/89=0.382
34/144=0.236
89/55=1.618
144/55=2.618
233/55=4.236

これらの比率をフィボナッチ比率というわけだが
特に1:1.618の比率が最もバランスの良い美しい比率と言われている

例えばダビンチの「モナリザ」の顔の縦と横の比率や
「ミロのビーナス」上半身と下半身の比率が黄金比率だとか
エジプトのピラミッドの底辺と高さの比率が黄金比率だとか
バイオリンのストラディバリウスの設計も黄金比率とか
Googleのロゴは黄金比率の大小の円でできているとか
名刺の縦横の比率やPCの画面の縦横比率も黄金比率
ともかく人の目が見てバランスが良い比率がフィボナッチ比率というわけだ

理系の人なら、「1/fのゆらぎ」とか、複雑系、フーリエ解析などの言葉も思い出すでしょう。
見た目の良さだけでなく、例えばひまわりの花の中の種の配列とかオウム貝の殻の巻き方がフィボナッチ比率であるとか、物理、生物などの自然界でもよく発見される比率なのだ

まあ理屈はともかく、相場の波動の動きも実はこのフィボナッチ係数に「支配されているのではないか」という『仮説』

すでに以前、「私論 エリオット波動理論の良し悪し その1」でも書いたが 原著
エリオット波動入門 (ウィザードブックシリーズ) 単行本 – 2009/8/5
英語版 ロバート・R・プレクター・ジュニア (著), A・J・フロスト (著), 長尾慎太郎 (読み手), 関本博英 (翻訳)

エリオット波動―ビジネス・サイクル 単行本 – 2000/6/1
A.ハミルトン・ボルトン (著), 林 康史 日本証券新聞編集局

などでもエリオット波動理論とフィボナッチ数列の関係について、様々提案されている
そこから私なりに抽出したエリオット波動とフィボナッチの関係性は以下の図にまとめている

ルールとして抜粋して列挙すると

2波は1波の0.38、0.5、0.61倍になることがある
3波は1波の1.6、2.6、3倍になることがある
4波は1波と同じか1.6倍になることがある
4波は3波の0.38、0.5、0.61倍になることがある
5波は1波と同等か0.38、0.5、0.61倍になることがある
1~5波の全高さは1波の3.7倍になることがある
5波が延長すると5波の高さは1~3波の1.6倍になることがある
A波は5波の0.38、0.62倍になることがある
B波はA波の0.38、0.62、1倍戻すことがある
C波は1~5波の0.38、0.5、0.62押しとなることがある

トライアングルは61.8%で収束していくことがある

これらは本当に「なることがある」レベルの話として受け止めてほしい

なぜこうなることがあるのかという理由だが
私が思うにフィボナッチ数列の割合は、相場の心理状態と連動して「バランスの良いころ合い」となっているのではないかということ

つまり
1波はそれ以前、C波の強い下降があってその反動とみられているので
強い下降の意識が残っており、1波はまだ下降の一時的戻りだと考える人が多いので、2波は比較的深く60%程度下げる
2波が1波の始点を切ることなく戻し、売り込んでいた人が慌てて買い戻すことをきっかけに買い増しが入り急騰するので1波の数倍となる3波
急騰後、利確と押し目買いがもみ合い上昇の20-30%程度の押しがある4波
もみ合いが終了し再び上昇になるが、いつ反転するかわからないままもみあって上昇する5波
など「相場心理のいいころ合い」が結局、「バランスの良い黄金比率となる」ということなのかなあ

私個人的には、この数字がドンピシャでくることもあるけど、全く無視して行くことも多くて、全体的にはきっちりその数字通りに反転するようなことはあまりないように思う。
なので、あくまで「目安」あるいは「目途」というレベルかなと思う

まあ信じるか信じないかは・・・・

さて、次回はエリオット波動理論から派生あるいは関連した売買ロジック、ウォルフ波動理論やボックス理論、N波動について紹介して、このシリーズの最終としたいと思う

今回のルールを加えた表を以下に







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