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エリオット波動理論の基本のき その2
さて、それではその1で述べた
〇推進波、修正波の意味が分かりにくい
エリオット波動は基本以下のような上昇五波動構成、下降三波動構成をワンターンとする繰り返す波の構造だということ
について、なるべくわかりやすく説明したいと思う
その1で示した図はそれほど難しいことではないと思うが
まず黒線に着目してほしい
![](https://assets.st-note.com/img/1737113089-xD24MFhU05LVoucZrlWqwmEC.png?width=1200)
上昇の1波と下降の2波がある
さらに上昇1波は①、②、③、④、⑤波の五波動構成で
1波の終点と⑤波の終点は同じである
下降の2波はⒶ、Ⓑ、Ⓒ波の三波動構成だ
上昇の1波は五波動構成で力強く推進しているので「推進波」とよぶ
下降の2波の三波動はその推進を戻しているので「修正波」とよぶ
ここでまず第一の決まりごととして
推進波は必ず五波動構成で修正波は三波動構成だ
ということだ
つまりもしも上昇していても三波動構成ならそれは推進波ではなく修正波だということだ
さらに、上昇1波は上がる一方ではなく構成する①~⑤波のうち、②波と④波は1波の推進する方向と逆方向に下げている
つまり、①波は上昇、②波は下降、③波は上昇、④波は下降、⑤波は上昇である
ここからこの1波中に含まれる五波動構成は1波の副次波とよび
1波と同じ方向の①波は「推進波中の推進波」
1波と逆方向の②波は「推進波中の修正波」といえる
推進波は必ず五波動構成、修正波は必ず三波動構成だとすると
この1波中の推進波①波はさらに五波動構成、修正波②波は三波動構成、推進波③波は五波動、修正波④波は三波動、推進波⑤波は五波動を含むことになる。
この①~⑤波は1波のレベルよりも一段小さいレベルの波として、1波の副次波と呼び、さらに①から⑤波のもう一つ小さいレベルの副次波は5+3+5+3+5の21波から構成されていることになる
![](https://assets.st-note.com/img/1737113341-DvkWCBx8HnRLqj5NG9rPA1me.png?width=1200)
だいぶんややこしい話になったけれど
このようにエリオット波動の基本の重要なポイントとして
大きな波はより小さな波の繰り返しで構成される
ということである(フラクタル構造)
ここでよくつまずくのが単純に「今は3波」だという場合、それがどのレベルのどこの推進波の3波といっているかわからなくなるということだ
さて、次は下降の2波
2波は五波動構成で推進する上昇1波を修正するので修正波とよび
修正波は三波動構成なのでⒶ~Ⓒ波の副次波で構成される
2波は下降であり、その副次波Ⓐ波とⒸ波は下降2波と同じ方向性を向いているので、Ⓐ波とⒸ波は「修正波中の推進波」となる
一方、Ⓑ波は2波の下降を修正しているので「修正波中の修正波」となる
よって、Ⓐ波とⒸ波の副次波は五波動構成、Ⓑ波は三波動構成となる
*Ⓐ波は三波動構成となりフラットという波を構成することもある
これはまた後程解説
この関係性をまとめたのが以下の表となる
1波と2波をレベル1の階層とすると
その下の階層はそれぞれ五波動と三波動の副次波で構成される
レベル1の方向と同じ方向のレベル2の副次波は推進波で
レベル1の方向性と逆方向のレベル2の副次波は修正波となる
そして、推進派は五波動構成、修正波は三波動構成である
![](https://assets.st-note.com/img/1737113463-GQY6ncayHAJL3jlgtTpzC51B.png?width=1200)
さて、私はこの波の構成である推進波と修正波の関係を理解するのが実は一番大事と思う
ここをきちんと理解せず、トライアングルやダブルスリーなどの複雑な波を理解しようとしてもよくわからなくなる
今一度よく読み込んでほしい