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大漁!秋磯開幕 私のエサ取りのかわし方 その2
今年はやっぱりなんか変だな
まだ海の中は晩夏といった状態かもしれない
まあそれでも釣り方によってはそこそこのグレが大漁になる
それには秋磯ならではの釣り方が必要
この時期一番の問題は
「いかにエサ取りをかわしてグレに食わせるか」
である
その1で私が良く行く紀伊半島の南紀
枯野灘の磯について書いた
よく磯釣りの本に書かれているように撒き餌との同調が大事
とあるが、四国南西部や九州の離島のように
潮が川の流れのように強く流れていて
ドン深のような磯ではそうだが
私が良く行くような紀伊半島や
あるいは過去に行ったことがある伊豆半島は
強い潮が流れておらず
比較的浅い磯周りでは
刺し餌と撒き餌さを合わせてしまうと
エサ取りに瞬殺されることになる
![](https://assets.st-note.com/img/1699188821674-CwvOsBhQqB.jpg?width=1200)
さて磯の俯瞰図
![](https://assets.st-note.com/img/1699184427358-iqoekC6bc9.png?width=1200)
潮は左から右、風は左後ろから
足元には沈み根がテラス状になっていて
その向こうは沈み込み
この上に払い出しがあってサラシが出ている
さて、この磯ならばどこに立ち、どこに撒き餌を打ち
どこに仕掛けを流すでしょうか
この秋の時期、この磯で私がいつも立つ位置は下図
![](https://assets.st-note.com/img/1699186199750-swx4hnx9Gs.png?width=1200)
まず風を背にする位置に立つ
これだけで随分やりやすくなる
次に撒き餌は沖には一切打たず
手前足元の沈み根の上にのみ撒く
払い出しでサラシへ撒き餌が自然に拡散するようにする
仕掛けはサラシの向こうに着水させ
サラシの境目にひっぱり巻く
道糸とウキと刺し餌が一直線になるように張りを持たせる
この時、道糸をサラシに入れてしまうと道糸がふけてしまうので
竿先からウキまでを宙にうかせておき
必ず道糸を潮上、風上におくことに注意する
さて、この時海の中ではどうなっているか
海の中の断面図(想像込み)
![](https://assets.st-note.com/img/1699186347441-R4o1OItvDs.png?width=1200)
足元に撒き餌を打って払い出しに任せた場合
当然、払い出しの勢いで一気にサラシの撒き餌が拡散される
この時期の撒き餌は、その1で書いたように
アミパワーやパン粉が入っていて
これらの拡散性の高い配合餌は特にサラシに拡散していく
サラシがあるのでエサ取りたちは安心して海面に浮いて
ホバリングしながらサラシの中の餌を食べる
この時、本命のグレはとっても臆病で
エサ取りのように海面にすぐには浮いてこない
中層から上層をうかがう感じ
次にこの撒き餌が拡散すると
![](https://assets.st-note.com/img/1699186809744-UOfKfYW3Wc.png?width=1200)
撒き餌につぶさず配合したボイルオキアミと生オキアミは
粒のまま流され
サラシの沖に向かう波と沖からの寄せる波がぶつかる
サラシの最先端では潜り潮が発生する
そこに拡散性の無い粒のオキアミが吸い込まれ沈んでいく
そのような潜り潮に中層からうかがっていたグレが
下から突き上げるように食べにくる
どこにこの潜り潮が発生するかは見極めずらいけれど
偏向レンズでよく海の中を確認すると
中層から湧き上がる魚体の群れが
あるポイントに集中してうっすらと見えることがある
そこがチャンス
![](https://assets.st-note.com/img/1699187333361-9knhNeQCw9.png?width=1200)
そこにピンポイントに仕掛けを入れる
あとは仕掛けに一定の張りを持たせていれば
秋磯特有の竿をひったくるようなアタリでウキは一気に消し込む
(エサ取りのアタリはゆっくりモゾモゾ沈む)
あとはウキ下を合わせるだけだが、釣れた魚の下あごや飲み込んでいる場合はウキ下を短くする(上あごにかかるように)
エサ取りは下からグレが突き上げてくるところでは
怖くていなくなる
そうすれば、嘘みたいにグレが釣れるようになる(と思うww)
もう一つのポイントとしては磯際もある
図のように足元がオーバーハングして
えぐれている磯が多いが
その陰にグレがついていることも多い
磯際には払い出しの吸い込みがあり
撒き餌が溜まっていて
磯際で思わぬ大物グレが湧いてくることも多い
際狙いの場合は沈め錘を入れ、かつガン玉もうち
際に沿わせて仕掛けを入れる
ガツンときたら一気にあげる
そうしないとグレは奥に潜りこみ岩に張り付こうとする
高切れのリスクもある非常にスリリングなやり取りとなる
![](https://assets.st-note.com/img/1699188443543-iXHvXYksi3.png?width=1200)
私は、秋磯にはこうやって地形と撒き餌の配合の性質と
エサ取りと本命の動きを利用して分離している
まあ騙されてと思ってやってみるべし
ちなみに刺身にすると
カワハギ>フエダイ>グレの順でうまかった