【イベント参加レポート】アジャイルチームによる目標づくりガイドブック~ Forkwell Library#60
2024/7/22開催のイベントに参加したのでメモです。
「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック OKRを機能させ成果に繋げるためのアプローチ」のOKR
今日発売の本に関する話題。
著者情報の引用:
参加した目的
目標設定については苦手意識がありました。そもそもどんな目標を立てればよいか、どうすれば良い目標を立てられるか。チームとして動くアジャイル開発において目標はどのように立てれば良いかなど。
これを解決できる目標の立て方や視点があれば知りたいといった背景があり、まずはどんな本なのかを知る機会として貴重と思い参加しました!
ゴール
本の内容の概要を著者から直接聞くことで本で著者が一番伝えたいことの理解を最速で得る
同時に著者の話から目標設定で役立つ情報があれば取り入れる
更に知りたい情報があれば本を購入する
どんな本なの?
目標を設定する
目標と向き合う
目標を達成した後
それぞれの過程でやるべきこと、考えるべきことを架空の開発現場を舞台にした漫画とともにわかりやすく解説した一冊
著者はなぜこの本を書いたか
マネージャーとして目標設定と向き合う中で会社の期待と個人のWillを一致させる目標を立てることの難しさに直面した。
たまたま本屋で手に取った「Measure What Matters」が組織へのOKR導入を始めることになった。
OKRとは?
objectives:(気後れするくらいの高いレベルの目標を3〜5個に絞ったもの)
key result:主要成果。目標までの到達度を測定するもので1つのobjectiveに3つほど定量的に設定する
著者はOKR導入でチームが思ったよりうまくいった
納得感が大事、目標設定うまくやれるようになりたい!といった声もあった反面、上が決めてほしいとかそもそもやりたくないみたいな声もあった。目標が苦手な人のほうが実は多い。
ワクワクできる目標を目指していきいきと成果を出してぐんぐん成長していきたい!そういうきっかけでこの本を書いた。
どんな本なの?
目標づくりを通したチームの成長に焦点を当てている。実は目標設定は以下のSTEP2までやればほぼ終わりだったりするそう。
STEP1 お互いを知ることが大事!
チームに所属するメンバーはみんなそれぞれ価値観、バックグラウンドが違う。でもチームになって目標に向かって前に進めようとしている。方向性が合わないメンバーも当然いる!
だから3つのステップでお互いを知り、前提を揃え、関係を作る
①メンバーを知る(ジョハリの窓、偏愛マップ)
②チームの前提を揃える(インセプションデッキ)
③背中を預け合う関係を作る(Disagree & commit ワーキングアグリーメント)
STEP2 ワクワクする目標を立てる!
みんなが主体的に自分の目標を決めることで主体的に進められる。
が、人に決められた目標っていうのはなぜやるのかが誰もわからない上に、やっても意味がない!って思われがちになる。
ワクワクする目標とは?
目指さずにはいられないゴール!個々人の自己実現に結びついてモチベーションを引き出せる目標。思わず没頭して他を忘れちゃうような目標。達成したら嬉しいこと。
ワクワクしないゴールは?
達成すると何が嬉しいかわからない
STEP3 チームのリズムをつくる
目標を設定したあといつ確認していますか?
四半期に一回の上長との面談
チャレンジングな目標へのアプローチ
・ギャップを小さく分解しゴールにする。
・ゴールめがけて開発する
・AS ISをアップデート
・AS ISとTO BEをアップデート
チームのリズムをつくるアジャイルプラクティス
・計画づくり
・クイックウィン設定
・タスクボードの導入
・WIP制限
・デイリースタンドアップ
・プロダクトに対するレビュー
・振り返り
STEP4 チームのマインドを育てよう
うまくいかないことは「うまくいかないことを発見した」と知ること。
では失敗とはなんだろう?
明らかな失敗:お酒を飲みすぎて翌朝運転できず、子供を徒歩で送迎する羽目になった。
→これはやる前からわかる失敗
これは失敗か?:レスポンスタイムを短縮するために、新ロジックの導入を試みたが、副作用があり断念した。
→これはやってみないとわからないので失敗ではない。失敗を経験しないのは場数が足りないに等しい。高い目標を立てるときには失敗を恐れずにチャレンジに転嫁していくことが大事。
チャレンジングな目標と向き合うマインドセットの獲得方法で大事なポイント
・失敗への恐怖心の払拭(上記のような失敗の切り分けが大事!)
・失敗体験の共有(チームとの対話で伝えるとチームでこの人も失敗するんだ!みたいな安心感を与えてチャレンジする環境ができる)
STEP5 助け合えるチームになろう!
お互いの得意、不得意、好き、嫌いを知ることで言いづらいことをチームで共有できて苦手を補いあえる。その結果、チームで成長して、成長したことで知ることが出てくる。
チームはチーム外に良い変化をもたらしているか?我々はなぜここに要るか?何かしらの価値を生み出したり課題を解決するため。その視点を常に考えていたい。
ちなみに以下は著者がこの本で目標にしているOKRとのこと。
感想
今日は以下に付いてゴールを定めたうえで本イベントに参加しました。
いずれも結果は以下のとおりです。
本の内容の概要を著者から直接聞くことで本で著者が一番伝えたいことの理解を最速で得る
→ワクワクする目標を立てることが大事!なんだなと著者の発言から感じ取れました。人に言われたから立てる目標、人が立てた目標ではなく、自分が達成したときに嬉しい、失敗したとしても成長を感じられる目標が大事なんだなと、熱いお言葉から感じ取れました。
同時に著者の話から目標設定で役立つ情報があれば取り入れる
STEP1のお互いを知るについて、これは多くの企業が意外にできていないかも?って思いました。特にフルリモートだと雑談の機会が少ないので、お互いのことを深く知る機会って少なくなりがちです。みんなが同じプロダクトのゴールに向かう中でバックグラウンドや価値観がそれぞれ異なる中でこのお互いを知ることの大切さを改めて感じました。
更に知りたい情報があれば本を購入する
マンガを使いながらわかり易く解説されているとのことで興味深い…!買ってみます!