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建設・不動産 新領域ビジネスサミットを開催しました!

こんにちは。
リブ・コンサルティングの篠原です。

以前こちらのnoteでも告知いたしました、「建設・不動産 新領域ビジネスサミット」を5月18日に実施いたしました。

300名以上の方にお申込みいただき、オンラインとはいえ大盛況のイベントとなりました。
登壇企業様には自社のビジネスモデルや課題まで率直にお話いただいたため、後日の視聴方法はご用意しておりませんが、各パートで行われた議論についてこちらでお伝えできればと思います。

基調講演:産官学の連携の中でどのようにイノベーションを生み出すのか

登壇:慶應義塾大学・宮田様、国土交通省・武藤様、三菱地所株式会社・橘様、一般社団法人不動産テック協会・滝沢様

産官学の各セグメントから業界に対して先進的な取り組みを進められている4名のゲストにご登壇いただき、スマートシティ・カーボンニュートラル・ビッグデータ・空き家の4つのトピックを中心に業界の現状と課題、そして今後のビジネスの可能性についてディスカッションしました。
スマートシティにおけるKGIがGDPからウェルビーイングに移行している中で、産業的な視点ではなくそこに住まう人々の幸福という観点からいかに各地域の保有している固有の資産を活用して新しい価値を生み出していくのか。
カーボンニュートラルが義務的な捉えられ方をしている中で欧米のように新たなビジネスのチャンスとして捉えどのように発展させていくのか。
産官学のそれぞれの持つデータをいかにオープンにしながらイノベーションを起こしていくのか。
社会的に大きな課題となっている空き家について各ステークホルダーのモチベーションをどのように上げながら動きを活性化していくのか。
などかなり広いテーマではありながらも本質的に捉えなければならない問いを考え直す時間となりました。
その中でも「産官学の協働」は繰り返し話題に上がり、今後活性化していく必要性とその具体的な手段を見出す時間となりました。

持続可能な都市づくり・地域課題解決を語る

登壇:BIPROGY株式会社・向井様

ゲストとしてBIPROGY様にご登壇いただき、スマートシティの取り組みについてお話いただきしました。
柏の葉スマートシティなどで実装をされている、大切な人と人、企業と企業をつなげるデータプラットフォームの運営について、そこから展開される住民向けのサービスについて具体事例を用いてディスカッションしてきました。
これからは、競争社会ではなく、住民を中心に置きながらエコシステムを創っていく、すなわち、企業間同士・産官学が連携をしながら共に社会を創造していく「共創社会であること」が持続可能な社会をつくっていくというメッセージを参加者に届けていただきました。

空き家問題をどのようにビジネス機会として捉えるか

登壇:大英産業株式会社・宮地様、株式会社エンジョイワークス・松島様、株式会社ジェクトワン・清水様

空き家問題は都市部だけでなく、地方でも深刻な課題となっており、ビジネスによる解決策が求められている中で、不動産の再生やリノベーション、ホテルや民泊などの宿泊施設の提供など、数多くのビジネスアイデアが存在しますが、様々な障壁があることも事実です。本パートにおいては、空き家における先進的な取り組みを進められている3社にご登壇いただき、
どのように所有者の情報を獲得し、かつ重い腰を上げさせるのか。行政や関連ステークホルダーをいかに巻き込みながらビジネスを大きくしていくのか、誰にどのようにアプローチをしていくのか。空き家ビジネスにおけるブレイクスルーのポイントはなにか。などをテーマとして掲げ各登壇者の皆さまに惜しみなく自社のナレッジを共有していただく時間となりました。

巨大なアナログマーケットにおけるAI・ビッグデータの可能性

登壇:株式会社竹中工務店・北原様、iYell株式会社・小林様、株式会社ネットデータ・松岡様

従来のアナログ的な手法が数多く残る建設業界や、情報の非対称性や透明性の低さが課題となっている不動産業界。エリア分散型の巨大マーケットにおける建設現場や不動産取引、生活者データの利活用などAI・ビッグデータの活用可能性は非常に多く存在している中で、AI・ビッグデータのこれからの展望、新しいビジネスモデルやアイデアの創出についてゲストとともにディスカッションしました。
データ取得状況の現状や課題、そしてビジネスとして発展していく中での機会とハードルについて建設・不動産・住宅という各セグメントのそれぞれの立場から登壇者の皆さまにリアルな実情をお話いただきました。また最近話題にもなっている生成系AIについても触れ、この業界ならではの活用可能性についても模索する時間となりました。

建設・不動産業における脱炭素社会に向けた先進的な取り組み事例

登壇:清水建設株式会社・由良様、三菱商事株式会社・洞様

三菱商事様からは、EXという切り口から、「再エネを起点としたカーボンニュートラル新産業創出、それによる地域産業の課題解決をお話いただきました。
EX・DX関連への投資により、社会全体のGHG排出削減に貢献されていることが非常に印象的な内容でした。
清水建設様からは、洋上風力建設専用作業船の建造など、建設会社ならではのダイナミックな取り組みをお話いただきました。
その他、再エネによる水素製造・貯蔵・電気返還の一貫システムの開発、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の自社ビル搭載など、自社の建設技術・建築技術を活かしながらカーボンニュートラルに積極的に取り組まれておりました。
今後は、建設・不動産業界にとっても、資材調達から、建設後の運用、さらには解体・廃棄に至るまで、ライフサイクルCO2ゼロビルを実現していくことに一層期待が高まる内容になりました。


日本最大のアナログマーケット開拓のため、リブ・コンサルティングでは今後もこういった大規模イベントを主催してまいります。
こういった内容にご関心のある方は、ぜひ次の機会に参加をご検討ください。

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