西成あいりん地区に住みはじめた話。
一週間ほど前から、日本最大のドヤ街と言われる、大阪府大阪市西成区で暮らし始めました。西成区の中の、あの有名なあいりん地区です。もう慣れてきました。
あいりん地区に住むことになった経緯
3回フラれた女の子を諦めきれずに、静岡の実家から彼女の住んでる大阪に会いに来ました。女の子には会えましたが、やっぱりフラれてしまいました。数日は彼女が泊まらせてくれましたが、彼女の人生もあるので家を出なければいけなくなりました。
実家に帰れば良いのでは?と思うかもしれませんが、帰れません。大阪に絶対行くなと強く言われていたのに行ってしまった僕の面倒をもう見切れなくなったようです。母親と兄から、2度と私たちに迷惑をかけないで下さい、勝手に1人で生きて下さい、という旨の強い口調のメールが届き、勘当されたわけです。帰るための交通費も全くないです。
僕は僕の家族が好きでした。それでも、全てを捨ててでも、彼女に会いたかったのです。それほどに、好きだった。今でも後悔はしてないです。
彼女の家を出てからは、友人にホテルを代行予約して頂いたり、あいりんシェルターに宿泊したりしてました。所持金も無いのでごはんも食べれません。水をのんで飢えをしのぎました。タバコも尽きました。タバコを吸ってるサラリーマンに声をかけて一本いただいたり、道に落ちてるシケモクを拾い集めました。あとスマホがWi-Fi専用機となっていたため(4Gが全く使えない)、Wi-Fi難民になりました。何も買わずにマックやコンビニのイートインに居座りWi-Fi泥棒をしてました。しかしこれには問題点があります。マックやコンビニのWi-Fiは、回数制限・時間制限があるので、長くは使えないのです。そこで僕が考えた天才的なWi-Fi活用法を教えます。まずどこか適当なホテルに入ります。するとロビーの壁にWi-Fiのパスワードが貼ってあることがあります。それでWi-Fiに接続し、あとはホテルの前でWi-Fi使い放題というわけです。
そんな放浪生活の中、彼女が再び僕を助けてくれました。彼女が友人に僕のことを相談してくれて、その友人の紹介により、NPO法人の方に助けて頂けることになりました。そして、生活保護の申請をし、NPO運営のあいりん地区のアパートに住むことになりました。彼女が、僕のために相当頑張ってくれて僕は今快適な生活を過ごせています。
あいりん地区の生活
まず最初に一番驚いたのは、正直に言いますが、部屋の狭さです。写真を載せます。
閉鎖病棟の保護室より狭いです。しかし、最初こそ驚きましたが、慣れると快適です。エアコン、冷蔵庫、テレビ、布団付きです。お風呂は部屋にありませんが、大浴場があります。自分で沸かす必要がないし広いしすいてるのでこっちの方が良いとさえ今では思います。アパート内に食堂があり、生活保護費が下りるまでツケで食べさせて頂けます。食事はさすが大阪なだけあり、かなり美味しいです。その他に、フロントで1日千円貸して頂けるのでタバコも毎日買えます。今は何不自由ない生活をしています。きょう、外出から戻ってきてドアを開けたらガサガサと音がしたので泥棒か!?と身構えると、でかいネズミがパンをかじっていました。ハムスターの2倍くらいの大きさがありましたね。今も部屋のどこかにいると思います。
あいりん地区での生活ではとても楽しいです。これから這い上がってみせます。がんばります。