宝くじを買うのは「馬鹿」なのか?

「宝くじは馬鹿の税金。」

「宝くじを買うための行列を見ると悲しくなる。」

「宝くじの還元率は45%程度。1,000円買ったら550円が差し引かれて、残り450円を購入者で再分配する仕組み(期待値理論)」

「宝くじは収入の低い人ほど購入金額が高いのが世界的な傾向。」

「競馬やカジノよりもさらに期待値の低いものを、お金の知識の無い人たちが、わざわざ並んで買っている。」

マネーリテラシーが全く無い。」



 このような理由で宝くじ購入者を馬鹿にするものが少なくない。(ドヤ顔で。)
 

 そんな意見に反論してみたいと思う。

 「夢を買う。」というような抽象的理由ではなく、投資経済学上から私見を述べます。

 
 まず、何故宝くじが「馬鹿の税金」と言われているのか。

  その最大の論拠が期待値理論

  宝くじの期待値を求めると、1枚300円とすると135円。

  つまり、期待値理論上、宝くじを一枚買うごとに、165円の赤字になる。

 
 宝くじは、投資や投機のようにテクニックや知識、能力は必要なく、宝くじを買う者全員に平等なシステムになっている。

  だからこそ、この期待値理論は宝くじのシステムに完全に適合しており、そこに反論の余地はない。


 宝くじを買うと、期待値理論上100%損をする。

 これは絶対に揺るがない命題である。
 

  でも、この命題を受け入れられない人もいるだろう。「いやいや、宝くじは当たることもあるんだから100%損をするとは言い切れないよ。」と。

 
 勿論、その通りである。

 
 宝くじを購入すると100%損をするというのは、あくまで期待値理論上の話である。

 
 期待値理論なんてものは中学生でも理解出来る話。だからこそ、この理論が広く受け入れられ宝くじを買う人を馬鹿にする人が多いんだと思う。

 
 そこで次に、期待値理論上ではなく、投資経済学上の観点から宝くじの価値を見てみる。

 

 

  宝くじの一等当選金は、7億

 

  この7億という数字、人によると思うが、まず一生遊べる金額だと思う。

 
 凡人にはまず手が届かない。


  では、この7億という額を1度に得るには他にどんな方法があるだろう。

 
 すぐに思い付くのが、FXや先物取引をはじめとしたハイリスク、ハイリターンの投機。

 
 FXなら億単位の金を得る可能性はある。


 しかし同時に、億単位の損失を被る可能性もある。

 大きなリターンを求めたら、同程度のリスクを負うのである。


 

  一方宝くじはどうだろうか。

 
 どんなに宝くじを購入しても、リスクは購入金額が上限となる。
 

そしてリターンは、最大7億


 

ここに宝くじ最大の魅力がある。


人生をひっくり返すことの出来るリターンの可能性を「限られたリスクで」得ることが出来る。
 

 

 リターンは人生をひっくり返すほど大きいが、リスクは有限である。


 知識も技術も必要ない。

 この観点から、宝くじは極めて特殊な投資対象と言えると思う。

 というわけで、昨年の年末ジャンボは20枚買いましたが、当選額は600円でした(´∀`)

 

 

 

 

 

おわり。

 

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