【30代未経験がコーディング学習を始める前に用意すべきもの~その1~】
こんにちは!
Liall.(リアル)の藪内です!
私は30代で未経験のWeb業界に興味を持ち、職業訓練校を経て、現在はフリーランスチームLiall.にてディレクション業務をメインで担当しております。
「Liall.ってなに?」という方はこちらから是非サイトを覗いてみてください!
今回、自分のように30代でWebに関する勉強を始めてみようかなと考えている方向けに、事前に用意しておくべきものをまとめてみました!
シリーズを通して、心構え的な内容から、実際に用意しておいた方がよい道具まで紹介しております!
シリーズ1本目は、目標・金銭・能力についてです!
あなたの参考になれば幸いです!
【KGI及びKPI】
営業やマーケティングのお仕事をされている方であれば馴染みのある言葉だと思います。
言葉の意味やどういうものであるかについて、必要な部分だけざっくりと説明します。
本来はどちらもビジネスにおける目標を定量的に評価する指標です。
ですがここでは、あなたがコーディング学習を始めるに際して、KGIが一定期間の最終目標、KPIはKGIを達成するためのさらに細分化された目標だと考えてください。
例えば、家族や自らの資産状況等を勘案したうえで、1年以内になんらかの結果を出す必要があるとします。
1年後に達成すべき目標がKGIです。
そして、KGIを達成するために、例えば半年後や3か月後に達成すべき目標がKPIです。
ここで設定する目標は双方とも定量的に評価、つまり数字で評価できるものにしてください。
「めちゃくちゃ頑張る!」「できるだけ継続する」「家族がびっくりするようなサイトを作る」
こういった目標は適切ではありませんし、もしそういった目標を掲げていたのならすぐに撤廃することをオススメします。
30代ともなれば、自分ひとりのことだけ考えて生活するのが難しくなってきていると思います。
自分の家族や現在抱えている仕事、人間関係に社会的立場等、いつの間にか無視できないものがいくつもその肩に乗っていると思います。
それらに対して、責任感を感じずほっぽりだせる人なら、何も考えずに今手元にあるものを放り出してやりたいようにやると思います。
私のような無名な人間のnoteを見てでも情報を探そうとしているあなたが、そんな性格だとは思えません。
だからこそ、きちんとKGIやKPIを設定して、周囲の人間を説得して万難を排して学習を始めるべきです。
また、きちんとした目標や計画は周囲と話し合う際の説得材料となります。
ではどういった目標が適切か、というと数字で判断できる目標が良いと思います。
例えば、1年以内になんらかの結果(最低限の生活費を稼ぐ等)を出す必要があるのであれば、
KGI:1年後の○月○日は、生活費として最低20万円を安定して家庭に入れる。
のような金銭的な目標や、資格取得・月に受注する案件数など、目で見て判断できる目標を設定すると良いでしょう。
そのうえでKGI達成に必要な目標、KPIを決めていきます。
例えば、3ヶ月以内にここまで学習を終える、半年の時点で月5万円は稼げるようになる等。
このとき、例えば学習範囲を設定するときも、教材のページ数や読破する書籍数、有料の学習コンテンツを利用する際にはどこまで進めるか、きちんと定めておくことをオススメします。
特に、お仕事を継続しながら学習を始める場合は、平日や休日の学習時間を目標として設定するのも良いと思います。
私自身も、仕事をしながら行政書士資格を取得した経験がありますが、決して楽な道ではありませんでした。
学習時間を確保し、自分をしっかりと戒めるためにもオススメです。
【学習に必要な資金】
これは学習をどのように行うかで大きく変わります。
書籍やProgate等の学習サイトを利用して勉強を行う場合を独学とします。
以下の図表を見て、どれが自分に一番近いかを確認してみてください。
⓵の人は、お仕事を継続しながら独学オンリーを予定しているため、金銭的には一番余裕があると思います。
必要なコンテンツや書籍等の費用を確保すれば、問題なく学習に入れます。
この方法のみで学習を進める場合は、学習費用として月あたり2万円程度も見込んでおけば十分でしょう。
スタート時だけ、何冊か書籍を購入して費用が嵩むかもしれませんが、以後は落ち着くと思います。
ただし、独学は学習を始めやすい代わりに、学習が継続できない理由も多くなりがちです。
独学は誰かに学習を強制されるわけでもありません。
コストも大して必要ないので、書籍を積みっぱなしになったりしても損する金額が少ないです。
仕事を継続しているので、残業等で疲れていると自分に言い訳もしやすいです。
自分に厳しくできる仕組みを準備することが必要かもしれません。
②の人は、まず自分が通う予定のプログラミングスクールの費用を算出することから始めましょう。
スクールによっては通う期間によって金額が変わるところもあります。
お仕事のスケジュール等も勘案しながら、実際に学習に費やせる時間や期間を検討しましょう。
また、スクールに通いながら書籍等を別途購入したりすることも考えておいたほうがよいと思います。
費用としては、通うコースや期間によって変わりますが50万円程度見込んでおくと良いと思います。
少し多めに見込んでいるつもりですが、通学系のスクールであれば定期券外の場合の交通費、飲料等なにかしら金銭的負担が別途発生すると思うので。
③の人は、生活費がまず必要です。
お仕事をやめて学習に集中するのであれば、基本的に短期で学習を終える必要があります。
学習期間、つまり無収入の期間はなるべく短い方が精神衛生上も良いと思います。
とはいっても概ね3ヶ月程度は見た方がよいと思います。
さらに、その後転職やフリーランスとして活動を行う間もすぐに収入が入るわけではありません。
学習費用自体は⓵と同じく月2万円程度を見込めば問題ないとは思いますが、生活費を1年分程度は準備しておいたほうが不測の事態に備えることができてよいと思います。
④の人は、職業訓練校で必要になる教材費用が最低限必要です。
とはいっても、自己都合で退職していても職業訓練に通うのであれば3ヶ月の給付制限が撤廃されるので、すぐに失業保険を得ることができます。
もちろん仕事をしているときよりは収入が下がることになると思いますが、無収入ではないというのは割と大きいです。
そのため、③の人よりは貯蓄が少なくとも良いと思います。
ただし、職業訓練での学習は基本的に就職するためのものです。
私が通った職業訓練でもそうですが、すべての授業がWeb制作にかかわる授業ではありません。
また、訓練校で提供される学習内容は常に最先端、意識の高い仲間と素晴らしい環境が約束されている、というわけでもないです。
そのため、本気でWeb業界へ進みたいなら独学との併用が必須です。
費用としては、独学部分の費用として月2万円程度+職業訓練校の教材費用です。
職業訓練での使用教材については、訓練校によって相違があると思いますが、それほど高額になることはないです。
私が通っていた訓練校でも、教材費用より独学費用の方が高額でした。
ちなみに私が30代未経験にオススメしたいのは、職業訓練を利用する方法です。
理由は、多少なりとも収入がある状態でありながら、学習時間を大きくとることができるからです。
⑤の人は、一番金銭的負担が大きいです。
覚悟がないと始められないと思いますが、⑤を選べるのであれば、熱意は本物だと思います。
プログラミングスクール費用は、通う期間によって金額が変わるところもあります。
ですが、仕事をしながら通う②の人より、一日当たりの学習時間が多いでしょうから、通う期間自体は短期にできるので、スクール費用自体は②の人より低額で済むかもしれません。
また、スクールに通いながら書籍等を別途購入したりすることも考えておいたほうがよいと思います。
費用としては、通うコースや期間によって変わりますが30万円程度見込んでおくと良いと思います。
少し多めに見込んでいるつもりですが、通学系のスクールであれば交通費、飲料等なにかしら金銭的負担が別途発生すると思うので。
⑥の人は、その他としています。
おそらく学習を始めるうえで、一般的な方法が独学、職業訓練、プログラミングスクールだとは思うのですが、例えば「すごく仲の良い友人が教えてくれることになった」等、レアケースもあると思います。
費用もケースバイケースだとは思いますが、レアケースだからこそ、例えばかかった費用をまとめておいてnoteとかでアピールしても面白いかもしれません!
少なくとも私は喜びます!
【自走力】
この言葉はWeb業界でよく聞くというか、Web業界以外にいたころは正直あまり聞いたことがなかった言葉です。
ですが、本当に大切だと思うので事前に身に着けておくことをオススメします。
とはいっても、おそらくですが「自走力とはこういった能力です」と定義しているものはないのでは、と思います。(あったら是非教えてほしいと思います!)
Web業界でいう自走力とは、「課題、問題、困難に直面したときに、自分で調査、解決ができる能力」として使われていることが多いと思います。
自走力なんて仕事していれば誰にでも身についていると思う人もいると思いますが、正直身についている人が少ないから話題に上がりやすいんだと思います。
少なくとも私は自走力が最初はなかったと思います。
例えば、「役所での手続きがやり方わからないし、面倒だから後回し」「読書してて読めない熟語が出てきたけど、文脈で意味は何となく分かるからわざわざ調べない」って人は、自走力低いですよ。
仕事だったら大丈夫!って思う人もいるかもしれませんが、そもそもコーディング学習は仕事じゃないので、同じ言い訳をしますよ。
「jQueryは苦手だからコピペで使えるレベルにとどまって、応用させることができない」
「HTMLのルールは分かったけど、最新のHTML5のルールはややこしいし、別にHTMLのルールでも動くからいいや」
「このデザイン、コーディングがうまくいかないから、デザイン自体をちょっと変えてしまおう」
これは、学習を始めてある程度たった頃の私です。
困難に向かい合ったときに、乗り越えて自分の力にすることができなければ、気が付けばとても通用しないスキルしか持っていないことになります。
ちなみに、自走力自体は鍛えることができるので、学習を始めつつ身に着けていくこともできます。
…が、私みたいに遠回りしないように、事前に身に着けておくことをオススメします。
【終わりに】
こういう当たり前のことが、(自分を含め)割とできていなかったりします。
自分自身の現状持っている環境、リソース、スキル等を振り返ることって、特に理由がなければなかなかやらないと思うので、そういう意味ではコーディングに限らず、新しいことへチャレンジすること自体がとても良いことだと思います。
次回もまた、事前に準備しておいたほうが良い物を記事にする予定ですが、おいおい自分の意見や、より深く掘り下げた内容をnoteにあげていきたいと思っております。
また、他の魅力的なメンバーが書いているnoteもありますので、是非覗いていってくださいね!
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