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線から円へ 〜サーキュラーエコノミー〜
最近、サーキュラーエコノミー(循環経済)という言葉をよく聞かれるようになったと思います。
改めてどのようなことか整理してみました。
リニアエコノミー
従来の経済モデルで、消費された資源をリサイクル・再利用することなく廃棄するといった直線的(リニア)流れる経済の仕組みです。
大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルのため、地球から取り出された資源やエネルギー、それらを用いて生産された製品が使い捨てで消費されていることです。
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WWF調べによると、このような経済モデルが続いたため、地球資源の1.75個分の資源を使っていることになるようです。
このままリニアエコノミーを続けると、2030年には地球2個分の資源を使うことになるとされています。
サーキュラーエコノミー
直訳すれば「循環経済」です。
名前の通りの、循環させる経済モデルになります。
リニアエコノミーのような大量生産、大量消費ではなく、今地上にある資源を循環させて利益を生むという概念になります。
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製品のライフサイクルとして、廃棄するのではなく、リサイクルをすることで、廃棄を減らしたり、使用する資源を減らすことで地球資源を守ることにも繋がります。
エレン•マッカーサー財団が「バタフライダイアグラム」と呼ばれる図を作っており、これがサーキュラーエコノミーとして重要な要素を表しているとされています。
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左側が生物的サイクル、右側が技術的サイクルとなっており、見た目が蝶のようということで、バタフライダイアグラムと呼ばれています。