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283プロのxRライブLMEを配信で見てみた
シャニマス初の3Dモデルを使ったアイドルのライブ「283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]」が2025/1に開催されました。
リアルタイムではありませんが1/12の4公演目[even;4]を見たのでその感想です。
1日2公演、2日で計4公演。全部セットリストが異なるのかな?
出演アイドルはシーズとコメティックの計5名。
3月のアニメ主体のライブに参加しない(アニメに出ていない)メンバーによるアイドル達によるライブになります。
xRは見慣れたアイドル達によるライブ
シャニソンによるフル3Dモデルで構成されるライブ映像を圧倒的にクオリティを上げて最初から最後まで繰り広げられます。
配信映像は現地のファン達が見ている映像をゲームのMVの様にいろんなカメラ視点からスイッチされたカットで構成されています。もちろんライティングがしっかりと設計された空間でコメティック、シーズがライブをしています。
マイクを握り、時にヘッドセットでライブをしっかりと。
ライトがしっかり当たる分、コメティックの衣装の黒がかなり映えていて気持ちがいいですし、シーズの衣装の細かさが際立ちます。
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ステージはティザー映像、1時間延々と回廊を流されたアレ。
多分あの中でやっているという感じかなり奥行きがあるように見えます。
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アイドルの可愛さが、かっこよさがしっかりと表現されていますしよく動きます。楽しいですね。
配信では現地の映像も時折流れており
アイドル達のステージは通常より高めの位置で映像投影がされ、
アイドル達の映像の上にはアニメーション投影が行われ、
照明も現実世界でもかなり動いているようです。
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最近では人気VTuberの方が配信と同様にステージ上でパフォーマンスをするライブが増えているようですがこんな感じなのでしょうか。
CMなどで時折見ますね。
xRの物足りなさは何だろうか
本来はメリットを享受するためのxRだと思っていますが、やはり声優さんが披露するライブになれている身としては物足りなさが否めません。
顔と頭とライティング
ライティングがとてもよく、配信で見ていると綺麗です。シャニソンでも良いのですがよりライブ会場に近いのではないでしょうか。
光が当たると影や反射の処理が加わる訳ですから投影する情報量が増えるわけです。そうすると頭の部分、特に顔の処理がなんだか物足りなく感じ始めます。
実際のライブですと声優さんはメイクをがっちり決めているとはいえそれなりに凹凸があったりするので情報量が増えます。逆に3Dモデルではそれをあえて削っていると思います。
なぜならば見慣れている2Dのキャラクター造形に寄せようとすると3Dキャラクターはいびつになるからです。
どの角度から見ても2D造形のような可愛さを出す3Dはかなり難しいはずです。フィギュアはその点よく表現出来ていて素晴らしいわけです。
衣装の情報量に対して髪は仕方ないにしても顔の情報量はかなり少なくなっているので違和感があります。といっても髪は結構こっている方だと思いますが。
このあたりは見慣れたら気にならなくなるとは思います。
歌唱とダンス
やっぱり普段見ている側からすると臨場感の「生」が無いように感じてしまうのでしょうか。
MCパートはやはり声優さんの本業である「自分はその世界にいないけどキャラクターがいるように見せる」演技がよく出ていてとてもよいです。
一方歌唱は生っぽさが無い。もちろん常に同じクオリティーが提供できるのもプロだと思います。
でも見に行っている身としてはいつもと違う何かを得ようとしている部分があり「その日のテンション・モチベーション」によってできあがるアウトプットに生を感じたい。そういうわがままがあります。
アニメで言えばシンフォギアは戦闘シーンの歌の部分は別録りで収録し直していると聞いています。多分こういう取り組みが必要です。とはいえそこまでやるなら実際にライブをやった方が安くすむでしょう。
全てをデジタルで表現するより現実で実現する方が遙かに安い。という壁はまだ越えられることが出来ず、そこに私たちは価値を見いだしてお金を払っているのだと。
あとはダンス。これはプロにモーションキャプチャをしてもらっているのもありできすぎてしまう。
声優さんがダンスが本業じゃないしね、というのではなくアイドル過ぎるダンスのうまさは283プロにあるかどうかという点です。
K-POPアイドルなんかはめちゃくちゃダンスがうまくキレキレです。故に遊びがあまりありません。綺麗に見えないからです。
一方そこを目指していないアイドル達は体の動きがしっかり止められないとか揺らぎがあるはずです。やはりそこに”生”を見いだしているのでしょう。
実在性とはなんなのか
デジタルで表現されたアイドル達のライブはまだ現実の情報量には追いつけません。
情報量とは何か、を考え続けているのですが私がたどり着いた答えは「ノイズ」なんだと思っています。
リップノイズ
呼吸のノイズ
衣装の揺れ動きのノイズ
空間にただようスモークによってできる光線効果
動きの余韻
自分がいる入りによって出来る綺麗に聞こえない音響
これらを享受したくて現地のライブに行っている。
なので配信で満足出来る部分もあれば現地でしか満足を得られない部分も大きい。
BDでライブを見ていると時々「なんか変」と感じることがあり、それは歌唱がCD音源に変わっていたから、ということがよくあります。当日はマイクの調子が悪いことがあるのでよく補正されます。
なのでステージがよく見えない,音がよく聞こえないというのが減らせる点ではやはりxRは良いと思います。
でもまだ自分はその境地にはいけないなとなりました。
3Dで作られた物をライブ会場で投影するだけではまだ満足できそうにないです。ただ投影するだけではないでしょうか、昔の良さを知っているが故の我が儘です。
でもアルストロメリアのライブは見てみたい。
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7thツアー円環は全部行きたいですが当たらないですね
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