こんにちは、おばかさん①
二日間の旅行。私はもう二度と温泉旅行には行かないと誓うだろう。だってつまらないから。本当におばあさんとおじいさんしかいなかったし、ほんとうに寂れている。かといって、若者が多いとされている新宿や渋谷が楽しいかというとそう簡単に楽しさに直結するわけではない。単純なことではないのだ。私たちは「旅行し」ているのではなくて、「旅行させられ」ているのではないかという可能性をもう少し考える必要があるように思う。考えることはとてもめんどうくさいが、思考停止のまま活動する気持ち悪さに私は耐えられない。あとお金が流出していく。思考停止であることは、お金が流れていく弁も開放したままにしておくということでもあると思うのだ。私は一体何に楽しみを見いだせばよいのだろう。この世の中が、「よく考えればいらないもの」に埋め尽くされているこの状況で、私は一体どうやって生きていけばいいのだろう。
と、ドラマチックに言ってみたものの、私はそんなに悩んでいるわけではない。要するに、「見ざる・聞かざる・言わざる」をすればいいのだ。一番問題なのは、「言いたくなること」だろう。どうしてかは知らないが、人間とは、否、私とは、黙っていればいいことを、ついつい口に出してしまう癖があるようなのだ。なぜ黙っていることができないのだろう。あまり仲良くもない人との会話が途切れたからといって、スパイス代わりに自分のゴシップをばらまく私のバカさに呆れる。なぜ私は自分で自分をさらしているのだろう。本当に黙っておけばいいのに。