Audible記録【12/1~12/15】
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12月前半に聴いた作品の記録。
【銀座「四宝堂」文房具店 Ⅲ】
著 者:上田 健次
出版社:小学館
発売日:2024年4月5日
2025年2月頃に第4弾が配信開始になる。それが待ち遠しい。
四宝堂を訪れる客と店主の硯さんとのやりとりや、文房具を通して語られる、各話の主人公と大切な人々との思い出にとても癒される。
第3弾ともなれば、過去作で登場した人たちがちょこっと出てきたり、逆に過去作でちょこっと出てきた人が今作で主人公になったりと、ファンを喜ばせるのが上手い。
誰がどのシーンで出てきたか確認したい気持ちになったけれど、オーディブルだと戻りたいところに戻れないので、電子か紙の本で買い直したい衝動に駆られている。
【猫を処方いたします。2】
著 者:石田 祥
出版社:PHP研究所
発売日:2023年11月8日
前作で予想していた展開の斜め上を行っていた。
第2弾になって不思議度が上がっている。
状況が飲み込めない。ニケ先生はド〇〇もんなのだろうか?
前作では、一見お互いに関わりのなさそうな患者が入れ代わり立ち代わり猫を処方されていったように思うが、今作は5人中4人が親友・幼馴染・兄妹といった濃い関係性で、連鎖的にニケ先生のもとへ導かれている。
第4話(最終話)では、前作同様クールな千歳さんの情に厚い一面が見られてうれしい。
「予約の患者さん」は2人だけだと思っていたけど、どうやらまだいるらしい。もうすぐ配信される第3弾に期待が膨らむ。
【星をつなぐ手 桜風堂ものがたり】
著 者:村山 早紀
出版社:PHP研究所
発売日:2020年11月6日
『桜風堂ものがたり』から数ヶ月後を描く続編。
クライマックスは旧暦のクリスマスを祝うお祭りで、凛とした冷たい空気を感じながらも、読者の心はろうそくの明かりのようなじんわりと優しい感動で満たされていく。
主人公は一整だが、序章から始まり、各話、幕間とそれぞれ違う登場人物の視線からこの世界を見ているので、全員が主人公のようでそれぞれに感情移入し好きになる。そしてここに登場する作家(高岡源、団重彦、蓬野純也)は皆とてもチャーミングだ。くすっと笑わせたり、泣かせに来たり、本への情熱と感謝と思いやりに溢れている。
一整が託された「桜風堂」は山間の小さな町の中にあり、そこの住人たちもまた温かく、町を好きな気持ちが強い。「桜風堂」のため、ひいては町のためにひとりひとりができることを考えて動き出す。そしてそこから「優しい奇跡」が生まれる。
自分は人付き合いが苦手だけど、こんな町に住めたら幸せだろうな、と思わずにはいられない。
『四宝堂』に続いて、電子か紙の本で買い直したい衝動に駆られている。
たぶん数日中にでも買ってしまうと思う。
12月前半:作品数3